小野 昌弘の記事一覧

ニューシネマパラダイスの時代と記憶:20年前をふりかえって今を見つめる

映画や音楽はしばしば言葉にならない記憶を固定してくれる。みなさんご存知の映画ニューシネマパラダイスは、56年生まれの監督トルナトーレが、32歳のとき撮った、彼の一番の人気作だ。この映画は、第二次大戦を過去のものとしたイタリアが、将来を夢見ることが誰しにも許された平和な時代への愛情と、そういう明るい空気の中での幼少・青年時代への郷愁を歌いあげた作品だといってもよい。また、過去を省みることでいまの自分...

2014年12月14日 09:22

格差社会と選挙

今回の選挙の大きな争点の一つは、格差社会の拡大を認めるかどうか、だと思う。格差が広がりすぎると、そして生まれで全てが決まる階級社会になると、社会が荒む。日本の持ち味が失われ住みにくい国になり、やがて国...

2014年12月13日 22:39

投票という、大人になるための階段

選挙とは、社会での自分自身の立ち位置に一番近い候補者を選ぶという、実に単純で明快な作業と思う。たとえれば巻尺で距離を測って一番自分に近い人を選ぶようなもの。そうして自分の立場を代表してくれる人が議会に...

2014年12月13日 03:48

人種差別主義(レイシズム)という情念と文明からの退行

近代的精神と人種差別(レイシズム)からの脱却人間も他の動物と同様、自らと異なるものを排除しようとする傾向があるが、これは動物的で未熟な部分である。そして、人種差別主義者(レイシスト)とはそういう動物的...

2014年10月01日 06:28

アイスバケツチャレンジ、難病の研究・治療

ロンドンの真ん中で氷水かぶり(アイスバケツチャレンジ)をしまししたので、その報告です。今回のアイスバケツは、ラテン歌手で小説家、さらには検察問題に取り組む「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」会...

2014年09月20日 22:33

科学者の死

たった一人の男の死体に ごそごそと群がった人々は殺したのは誰? と口々に騒いだ。僕が自分で殺したのだと 死体の君は か細い声で言ったその瞬間、ここぞとばかりに 息の荒いため息と シャッター音がやかまし...

2014年08月11日 01:19

嘘とポエムと内部告発

1.その場しのぎの嘘どうやら今の日本社会では「その場しのぎ」がかつてないほど流行しているようだ。STAP騒動の顛末は、そもそもの始まりの論文作成から今の理研の対応に至るまで、「その場しのぎ」で塗り固め...

2014年06月10日 08:27

「美味しんぼ問題」の原因は政治の機能不全にある

週刊ビッグコミックスピリッツ連載の「美味しんぼ」で、東京電力福島第一原発事故をめぐり、主人公が鼻血を出す描写があったことについて、安倍内閣の閣僚が13日午前の記者会見で相次いで批判したとのことである。...

2014年05月18日 18:06

STAP問題:Natureに責任はないのか

科学誌Natureは2014年4月30日に、日本の研究不正についての編集部論説(editorial)を発表した。これによると、日本は総合科学技術会議の指示を聞き、科学者にデータの管理法を教えて、米国の...

2014年05月10日 05:24

科学研究の再生に必要なのは研究者の自立と研究者社会の近代化だ

STAP問題で露呈したように、日本の医学生物学は実はとうの昔からすっかり危機に陥っている。この危機を打開し、研究への信頼を取り戻すためにはどうしたらよいだろうか。結論をまず言うと、日本の科学社会の近代...

2014年05月07日 06:02

日本の研究社会の前近代性について

STAP問題は現在の医学生物学研究に広く見られる問題と関連している。医学生物学の研究室が共通して抱える問題を知らなければ、STAP論文における個別的問題も見えてこない。ここでまず認識すべきなのは、今や...

2014年05月04日 20:31

STAP問題で露呈した研究体制の未熟さ(1)リスク管理の甘さ

STAP問題は、日本の研究体制の未熟さをあらわにした事件だ。これは決して「未熟な研究者」だけが引き起こした問題ではない。もちろんこの問題にある個別の事情はいくらでもあろうが、根本的には研究体制そのもの...

2014年05月03日 09:04

混合診療解禁とは ー国民皆保険とTPP

以下は2011年2月20日に書いた記事の転載ですが、混合診療にまつわる問題点は全く古くなっていないので、再度紹介したいと思います。#############90年代以来の医療関連制度の改変により、日本...

2014年04月28日 08:18

STAP問題で明らかになった科学評価システムの制度疲労 (下)問題は理研とNatureにとどまらない

STAP論文が明らかにした科学評価の形骸化という問題を見ていると、アメリカの赤狩りでマッカーシーが用いた詭弁を思い起してしまう。マッカーシズムの語源となった米国、共和党の政治家であるマッカーシーは、冷...

2014年04月21日 00:13

STAP問題で明らかになった科学評価システムの制度疲労 (中)形骸化してきているNatureら有名雑誌の論文査読システム

STAP論文のおかげで皮肉的な事実が垣間見えた。それは、論文の科学的妥当性を判断するのが目的のはずの査読が、Natureが求めるような「多角的に研究された論文」(=多くの機械をつかって色々なデータを揃...

2014年04月20日 23:58

STAP問題で明らかになった科学評価システムの制度疲労 (上)勝者が勝ち続ける理由

Natureは、各国政府が科学研究の評価の要につかっている方法で最高峰に位置し、現在の科学評価システムを象徴している。Cell, Scienceという雑誌もあるが、最近この3誌は、医学生物学の分野にお...

2014年04月20日 23:45

科学ニュースという大本営発表

STAP論文では、その発表時からマスコミの反応は異常だったが、論文に疑義が生じてからは、その反動で過剰なバッシングになっている。割烹着やピンクの部屋といった宣伝材料を用意したという理研もどうかと思うが...

2014年04月08日 15:33

STAP問題が照らし出した日本の医学生物学研究の構造的問題

本日4月1日、通称STAP問題についての理研の調査委員会の報告があった。理研がどれだけ真摯に問題解決にあたるかはまだこれからの対応を見なければ分からないが、そもそも問題についての認識がずれているように...

2014年04月02日 06:32

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