杉本穂高 / Hotaka Sugimotoの記事一覧

dTVオリジナルドラマ「裏切りの街」は地上波にできない面白さに満ちている

Netflixが昨年9月に日本でサービスを開始して、定額映像配信の世界が活気づいている。定額配信自体はNetflix上陸以前から日本にもあったものだが、Netflixが既存の他業者と違うのは、オリジナル作品への力の入れようだ。Netflix製作のオリジナルドラマシリーズはエミー賞を受賞したり、昨年は映画「ビースト・オブ・ノー・ネイション」も作っている。オスカーノミネートは惜しくも逃したが、非常に評...

2016年02月22日 19:39

映画『スティーブ・ジョブズ』は舞台好きにオススメしたい作品だった

フェイスブック創業者を描いた「ソーシャル・ネットワーク」で日本でも大きく名が知れた脚本家アーロン・ソーキンは、本作「スティーブ・ジョブズ」の脚本も担当している。ザッカーバーグにスティーブ・ジョブズとシ...

2016年02月20日 20:32

『ディアーディアー』は密度の濃い人間ドラマだった

多くの監督に助監督として寵愛されている菊地健雄監督の「ディアーディアー」を見た。派手さはないが脚本が良くて芝居が良い。シニカルな人間ドラマであるが、見終わった後は案外スッキリする。特段何か解決したわけ...

2016年02月18日 16:56

note問題でネット時代におけるコンテンツって何なのか改めて考える

「あんなのは映画じゃない」という批判映画ファンの方や専門家などで気に入らない映画を貶めるときに「あんなのは映画じゃない」という言い方をされる方がいる。その方にはその方なりの映画の定義があるのだろうけど...

2016年02月12日 19:30

ハリウッドのダイバーシティ:ワイルド・スピードやフォースの覚醒とオスカーの差

米国アカデミー賞の人種の多様性を巡る議論はアメリカではまだ続いている。おそらく授賞式が終了するまで続くだろう。オスカーを尻目に、というか反面教師にというかサンダンス映画祭では黒人奴隷を描いた「The ...

2016年02月02日 08:34

『サウルの息子』ソフトフォーカスの向こうに広がる地獄

映画は四角いフレームによる表現だ。そのフレーム自体はとても狭いものだが、優れた映画はフレームの外と奥に無限に世界が広がっていることを観客に想像させる。素人はついつい狭いフレームの中を作りこめばOKと勘...

2016年01月29日 07:00

障害者プロレスのドキュメンタリー「DOGLEGS」はあなたの価値観を必ず揺さぶる

とあるデパートの催事場で障害者施設の人たちが手作りで作った工芸品を売っていた。客を呼びこむための館内放送でこうアナウンスをしていた。「障害のある方たちが、一生懸命作ったものばかりですので、ぜひお買い求...

2016年01月28日 12:30

アカデミー賞:多様性と芸術性をともに模索する重大な局面へ

今年のアカデミー賞は、そのノミネート作品の話題以上に多様性の問題で盛り上がっている。2年連続で20人の男女合わせたノミネート者が全員白人だったとしてオスカーをボイコットしようと呼びかける者も出てきた。...

2016年01月25日 10:43

クドカン新作『TOO YOUNG TO DIE!』の公開延期は本当に必要なのか

クレームはまだないけど、公開延期らしいクドカンこと宮藤官九郎の久々の映画監督作品「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」の公開延期が決まった。クドカン新作「TOO YOUNG TO DIE...

2016年01月21日 19:20

SMAP×SMAPはテレビとTwitterの組み合わせで久しぶりに面白かった

SMAPはバルスだった。バルスマップだった。事前の予想通りだったSMAP×SMAPの生放送の内容日本中が固唾を呑んで見守った1/18放送の「SMAP×SMAP」。「世界に一つだけの花」の歴代映像を流し...

2016年01月18日 22:13

バス事故で思い出す映画「スウィート ヒアアフター」

軽井沢で多くの死者を出したバス事故があった。激安をうたったバスツアーだったようだが、その運営実体はかなり問題があったようだ転落事故のバス運行会社は法令違反だらけ 労働時間の基準超えも – ライブドアニ...

2016年01月17日 11:06

映画はVRによって進化するのか

ハリウッドはVRに向けて動いている20世紀FOXの映画で「わたしに会うまでの1600キロ」という映画がある。2015年のオスカーで、リース・ウィザースプーンが主演女優賞候補に、ローラ・ダーンが助演女優...

2016年01月16日 20:27

『スターウォーズ フォースの覚醒』歴史は繰り返す(から既視感もある)

絶賛、酷評、ネタバレきっかけで逮捕者、生みの親のジョージ・ルーカスの発言など各所で話題を振りまくフォースの覚醒。これだけのビッグ・タイトルはどんな風に作ってもどこからか文句は出てしまうだろうし、なので...

2016年01月13日 15:08

シネマライズ閉館

2016年1月7日、渋谷シネマライズが閉館した。第一報を聞いた時は、正直そこまで衝撃ではなかった。そんなにショックでもなかった。高校時代、ミニシアターブームだったこともあり、しょっちゅう通った映画館な...

2016年01月08日 19:00

2016年の映画興行をプレビューしてみる

すでに今年の最初のエントリーというわけでもないし、毎年こんな展望のようなものも書いていないのだが、今年の日本の映画産業を自分なりにプレビューしてみようと思う。映画館で働いてるんだし、末席ながら大きな潮...

2016年01月08日 18:26

場面を変えて価値を作れば葉っぱも売れる。「そうだ、葉っぱを売ろう」

昨年2月にウチの映画館で吉行和子主演の「人生、いろどり」という作品を上映した。徳島県上勝町という人口、わずか約2000人の過疎の町で、山になる葉っぱを高級料理のつまものとして販売するビジネスを成功させ...

2016年01月05日 08:09

Amazonプライム・ビデオが始まるのでオリジナルコンテンツを紹介してみる

9月2日からNetflixが日本でもサービス開始されるということで、定額オンデマンドの業界がにわかに活気づいています。テレビ関係者も映画関係者もザワザワしている今日このごろですが、Amazonまで9月...

2015年08月28日 10:59

グザヴィエ・ドランの「Mommy/マミー」の凄さは役者の芝居

グザヴィエ・ドランは久々に登場した世界のアート映画のスターだろう。演じてよし、監督してよし。そしてまだ25歳。同性愛者であることを公言していてその言動も進歩的という印象だ。世界のハイカルチャーシーンで...

2015年08月25日 11:58

平和主義が崩れる瞬間「それでも僕は帰る シリア 若者たちが求め続けたふるさと」が見せる現実

日本は平和な国だ。だが日本を含む世界全体は平和ではない。中東では連日紛争による死者は出ているし、ウクライナとロシアの問題もそうだし、中国とチベットの問題もしかり。平和は素晴らしいことであるのに疑問の余...

2015年08月18日 13:07

NetflixはTVアニメの詰め込みすぎ問題を解決できるか

久しぶりにNetflixのことでも書こうと思う。いろいろと盛り上がってることだし。変なところにOP曲が挿入された山田くんと7人の魔女本題に入る前にTVアニメの話。2015年春アニメも終わり、今期もたく...

2015年07月02日 11:32

末っ子に成長する過程をやさしく見つめた海街diary

家族とは役割家族とは役割である。役割を演じて、その役にそれぞれが納得した時家族になれる。そのことをレンタル家族という奇抜な発想で描いたのは園子温の「紀子の食卓」だったが、是枝監督もこうした家族論を展開...

2015年06月30日 11:08

「レッド・ファミリー」レビュー。家族とは役割の演技か。

キム・ギドク脚本のレッド・ファミリーをようやく見た。大変素晴らしい。南北朝鮮の問題に迫っているが、家族のドラマとしても秀逸で、家族というものの本質を見事に突いている。何年も家族を演じる北朝鮮のスパイが...

2015年06月03日 23:03

「おとぎ話みたい」レビュー。映画とモノローグと言葉のリズムについて

昨日、PFFの特別プログラムで山戸結希監督の「おとぎ話みたい」をようやく観る機会を得た。山戸監督は作品の「5つ数えれば君の夢」で初めて作品を見て、すごいセンスを感じたのだが、本作も素晴らしい作品だった...

2015年06月03日 11:22

幕が上がるレビュー。はじめて幕を上げた少女達と、二度目の幕を上げてしまった人の物語

映画でも音楽でも漫画でも文学でも演劇でも表現の世界は残酷なくせに眩い。一握りの成功者のスポットライトに魅せられて多くの人が努力して、光が当たる人の何十倍、何百倍の屍が築かれる世界。それでもモノ作りの道...

2015年03月04日 11:49

戦場カメラマンとして働く母親の葛藤を描く映画『おやすみなさいを言いたくて』

ジュリエット・ビノシュ主演の映画「おやすみなさいを言いたくて」は仕事と家庭の両立に悩む女性を描いた作品だ。ワーキングマザーの話題は日本でも最近様々な場所で聞くもので、議論する価値あるものだが、真新しさ...

2015年02月10日 13:30

表現の自由は戦争を始めることができるのか

フランスの風刺画テロ事件について書こうと思う。イスラム教についても多文化主義についても専門ではないが、表現の自由を巻き込んだ議論も展開されているし、やはり気になる事件でもある。今後の欧州の映画作りもこ...

2015年01月14日 13:39

夫婦で見るにはオススメできない夫婦に関する映画。『ゴーン・ガール』レビュー

危ない映画だ。内容がスキャンダラスというのもあるが、見る人の人生経験やジェンダー観を暴きだされるような思いをする。夫婦の物語だが、キャッチコピー「本当に大切なものはいつも失って初めてわかる」に惹かれて...

2015年01月09日 08:48

ヒロは決して闇落ちしない。『ベイマックス』レビュー。

ベイマックスを見た。公開前から宣伝の方向性について疑義を呈され、興行成績はどうなるのかなと思って見ていたら大ヒットのようで。宣伝が日本人の琴線に触れたのか、口コミで本来の魅力が伝わったのかわからないが...

2015年01月05日 10:48

映画レビュー「GODZILLA/ゴジラ」

まさしくゴジラであった。360度どの視点から見てもゴジラだった。姿形だけではなく、そのストーリーもゴジラそのもの。メッセージまでオリジナルにリスペクトがある。つまりこの映画、外見も中身もゴジラである。...

2014年08月05日 12:21

ろくでなし子さんの逮捕について

ろくでなし子さんの逮捕、という報道が先日ありました。3Dプリンタで性器の造形を出力できるデータ配布 漫画家「ろくでなし子」逮捕 – ITmedia ニュース容疑は「わいせつ電磁的記録頒布の疑い」。ご自...

2014年07月15日 14:00

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