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GLAY HISASHI独占インタビュー:ロックなギークが"つなぐ"デジタル時代の今と未来「音楽が無料になればもう少し自由になれるかも」

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ネットが急激に進化に伴い、音楽を取り巻く環境は劇的な変化を遂げてきました。デジタルメディアの多様化、ソーシャル化、さらにはアナログへの原点回帰。何が起きてもおかしくない現代の音楽業界において、音楽と密接に関係するデジタルテクノロジーに理解を示すことへの重要性が拡大しています。

特にアーティストにとって、今までのようにCDやダウンロードをリリースすることやライブをするだけでなく、音楽価値や楽しさ、驚きをファンだけでなく音楽を知らない人にまで伝える伝道師としての「コミュニケーション」がアーティスト活動の一部に反映されるようになりました。こうした状況で、今回は早くからネットの可能性に気付き魅力を理解し、デジタル時代のコミュニケーションを体現しているアーティスト方の音楽論を掘り下げてみたいと思います。

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その方とはGLAYのギタリストHISASHIさんです。11月8日の午後、HISASHIさんがファンとTwitter上でリアルタイムQ&Aする特別企画「Twitter Session」が開催され、その中で同じ音楽テクノロジー好きという縁で対談相手として参加してきました。Twitter Sessionは、タイムライン上に投稿されるファンからの質問にHISASHIさんがツイートで返信していくコミュニケーション・セッションです。海外ではすでに多くのアーティストがこのTwitter Sessionに登場して、過去にはポール・マッカートニーやジェイ・Zが開催してきました。

HISASHIさんといえば日本を代表するバンドGLAYのメンバーとして、音楽史に多大な影響と功績を残してきたギタリスト。その一方では、2009年から始めたTwitterやニコニコ動画などソーシャルメディアを日常的なコミュニケーションツールとして活用し、ユニークなコンテンツや独自の視点を共有し続ける、ミュージシャンの中でも特出した存在であり、常に新しいテクノロジーとの融合にチャレンジし続けるロックなギークという側面を持っていることで知られています。

現在、最新アルバム「MUSIC LIFE」のPRにおいては日本各地=リアルの世界を飛び回っているHISASHIさんですが、Twitter Sessionに登場したHISASHIさんは、ファンに音楽の価値を届けるための姿勢を常に意識しているアーティストの姿そのもの。普段は見ることができないコミュニケーションの考え方やオープンであることゆえに生まれる探究心の深さを垣間見ることができました。

HISASHIさんとの対談は「#HISASHI対談」、ファンとのQ&Aは「#ASKHISASHI」から全てご覧いただけます。1時間30分と短い時間でしたが、その間に#ASKHISASHIが日本のTwitterトレンド入りするほど、話題を集めたセッションとなり、改めて@Hisashi_ のフォロワーとのつながりの強さやGLAYファンの暖かさのような何かを感じました。

Twitter Session直後にHISASHIさんにはインタビューのお時間を頂き、対談では深堀りできなかった話題や、音楽の無料配信、ライブ体験など、今後の音楽シーンの行方を占うテーマについて音楽の枠を越えてテクノロジーや時代性の視点を交えて答えて頂きました。デジタル音楽時代にアーティストやクリエイターがどう「変化」をついてのHISASHIさんのお話をTwitter対談とインタビューを交えてどうぞ。

GLAY
1994年のメジャーデビュー以降、CDセールス、ライブ動員数など常に日本の音楽シーンをリードし続け、数々の金字塔を打ち立ててきた日本のロックバンド。

2010年6月、「15周年を終えてGLAYがもっと音楽に対して真っすぐである為に」と、メンバー主体の自主レーベル『loversoul music & associates』を設立。同年8月より、GLAY official Store G-DIRECTをスタートさせ、3ヶ月連続CDリリースや限定商品の販売、ライブ音源のダウンロード販売など「直接ユーザーに音楽を届ける」ために独自のアプローチを展開している。

2012年7月28日(土)、29日(日)には、大阪・長居スタジアムで「GLAY STADIUM LIVE 2012 THE SUITE ROOM in OSAKA NAGAI STADIUM supported by Glico」と題した夏の野外イベントを行った。両日とも「HOTEL GLAY」をコンセプトに、28日(土)は「Super Welcome Party」、7月29日(日)は「Big Surprise Party」というそれぞれ異なったテーマで行われた。29日には7BIG SURPRISEが発表された。

そして、2013年1月23日には、GLAY史上初となるアルバム「JUSTICE」「GUILTY」2枚同時リリース。2月からは25万人を動員する全国アリーナツアー「GLAY ARENA TOUR 2013 “JUSTICE & GUILTY」とGLAY ASIA TOUR 2013 “JUSTICE & GUILTY”と題して、香港、台北にてアジア公演を敢行し大盛況となった。7月27日(土)&28日(日)にはGLAYの故郷である、函館・緑の島野外特設ステージにて開催された。

デビュー20周年を迎えた2014年は、5月から3ヶ月連続リリースを敢行。9月20日にはGLAYの代名詞にもなっている大規模ライブ「GLAY EXPO 2014 TOHOKU 20th Anniversary」をひとめぼれスタジアム宮城にて開催し、東北ライブ史上最多動員の55000人を動員し大成功を収めた。

10月15日には、20周年の第2弾DOUBLE A SIDE SINGLEとして「百花繚乱/疾走れ!ミライ」をリリース。11月5日には13枚目のオリジナルアルバム「MUSIC LIFE」をリリース。 また、11月29日の静岡エコパアリーナ公演を皮切りに、ニューアルバムを引っ提げた全国17公演のアリーナツアーがスタートする。

アーティストにとってのソーシャルメディアの価値

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HISASHIさんはSNSでのコミュニケーションにはとてもオープンかつポジティブな考え方を持っています。

ソーシャルメディアを使ってリリース情報やライブ情報を投稿するアカウントは数多く存在しますが、アーティストが自らの活動や、ファンとのコミュニケーションのためのツールとして活用することは及び腰になってしまうことが未だにありがちで、オープンではないイメージが日本人アーティストについてますが、HISASHIさんはGLAYというバンドのスケールとしては意外なほど日常的にSNSを使っています。

SNSを使い始めたことで、ファンやユーザーからの反応がダイレクトに見れるようになったことも大きな変化だったそうです。しかもHISASHIさんやメンバーは投稿されたコメントには目を通り、どんなコメントも否定せず受け入れることにしているとのこと。否定的な返信や投稿を恐れてSNSにネガティブなイメージを抱くようなことをせず、常にポジティブに受け止めることが大事ということがHISASHIさんが意識していることと話されていました。

もう一つ、HISASHIさんにアーティストとしてお聞きしておきたかったのが、U2がアップルと協力して新アルバム「Songs of Innocence」を期間限定で無料配信したキャンペーンについて。全てのiPhoneユーザーにアルバム全曲が勝手にダウンロードされるアップル側からの一方的なアプローチには世界で大きく話題になった反面、拒否反応を示すユーザーやアーティストが数多く声をあげたことでネットでは大きく取り上げられました。

HISASHIさんの答えは#HISASHI対談でも一番RTされたツイートで、iTunesやiPhoneなどテクノロジーではなく音楽の楽しみ方という価値観で捉えた考え方は、リアルとネットの世界でのファンとの交流を体現してきたHISASHIさんらしさを感じます。またリスクを恐れず、新しいことに常にチャレンジするU2のスタンスには共感するといいます。

フォロワーの方でもCDやダウンロードに関する話題に関心ある方からも返信がありました。 U2とアップルの話題は音楽業界だけでなくテクノロジー業界でも注目されたこともありTwitter Sessionの間でもそのテーマで会話がアーティストの存在やテクノロジーの進化にまで広がりました。アップルやガジェット好きなHISASHIさんのインタビューはこの話から始まりました。

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