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国会質問も議員立法も質問主意書もない「オールゼロ議員」、64人全氏名を公開!

国会の中には、質問も議員立法も行わない「オールゼロ議員」がいる

NPO法人「万年野党」では、国会議員の国会での活動をデータを元に公表しようと、『国会議員三ツ星データブック』を発行しており、この事については、これまでも、コラムに書いてきた。

我々が、そもそもこの様に国会議員の活動データを集積しようと思ったキッカケは、「任期中に1度も質問しない議員が、それなりにいる」という事実からだった。国会議員の中には、この国会質問を1回もしないどころか、議員立法も質問主意書も1回も提出しない、「オールゼロ議員」ともいえる議員がいる。

今回は、こうした議員にスポットライトを当てて紹介していく事にしよう。

質問数ゼロ、議員立法ゼロ、質問主意書ゼロの上、さらに大臣、副大臣、政務官、補佐官、議長、副議長、委員長といった要職についていない議員を「オールゼロ議員」とした



図表1:「オールゼロ議員」の政党別割合

141015 オールゼロ議員グラフ1 

参議院242議席のうち、「オールゼロ議員」に当たるのは、わずか6人だけだった。

数少ないその6人となったのは、江田五月 議員(民主・岡山・4期(+衆議院4期)・73歳)、山東昭子 議員(自民・比例・7期・72歳)、榛葉賀津也 議員(民主・静岡・3期・47歳)、松山政司 議員(自民・福岡・3期・55歳)、柳田稔 議員(民主・広島・3期・59歳)、柳本卓治 議員(自民・大阪・1期(+衆議院6期)69歳)だ。政党別で見ると、自民が3人、民主が3人だった。

オールゼロ衆議院議員の全氏名



一方で、衆議院はとんでもない数になった。

質問回数ゼロ、議員立法提案数ゼロ、質問主意書提出数ゼロで要職にも就かない「オールゼロ議員」は、12.1%に当たる58人もが該当した。

政党別割合を見ると、79.3%に当たる46人が自民。残りは民主3人(5.2%)、維新2人(3.5%)、生活1人(1.7%)、無所属6人(10.3%)となった。

オールゼロ議員の中には総理経験者などの大物議員も多く、元総理の野田佳彦 議員(民主・千葉4・6期・57歳)、大臣経験者では、小沢一郎 生活の党代表(生活・岩手4・15期・72歳)、野田毅 議員(自民・熊本2・14期・73歳)、亀井静香 議員(無所属・広島6・12期・77歳)、鳩山邦夫 議員(自民・福岡6・12期・66歳)、中村喜四郎 議員(無所属・茨城7・12期・65歳)、浜田靖一 議員(自民・千葉12・7期・58歳)、高村正彦 議員(自民・山口1・11期・72歳)、平沼赳夫 議員(維新・岡山3・11期・75歳)、丹羽雄哉 議員(自民・茨城6・11期・70歳)、額賀福志郎 議員(自民・茨城2・10期・70歳)、大島理森 議員(自民・青森3・10期・68歳)、川崎二郎 議員(自民・三重1・10期・66歳)、金子一義 議員(自民・岐阜4・9期・71歳)、山口俊一 議員(自民・徳島2・8期・64歳)、山本有二 議員(自民・高知3・8期・62歳)、大畠章宏 議員(民主・茨城5・8期・67歳)、小池百合子 議員(自民・東京10・7期(+参議院1期)・62歳)、細田博之 議員(自民・島根1・7期・70歳)、塩谷立 議員(自民・静岡8・7期・64歳)、渡海紀三朗 議員(自民・兵庫10・7期・66歳)、林幹雄 議員(自民・千葉10・7期・67歳)、伊藤達也 議員(自民・東京22・6期・53歳)、佐藤勉 議員(自民・栃木4・6期・62歳)と大臣経験者だけで半数近い24人を占める。

その他の「オールゼロ議員」も紹介しておくと、あかま二郎 議員(自民・神奈川14・2期・46歳)、阿部寿一 議員(無所属・山形3・1期・55歳)、石田真敏 議員(自民・和歌山2・5期・62歳)、今村雅弘 議員(自民・佐賀2・6期・67歳)、上杉光弘 議員(自民・比中国・1期(+参議院3期)・72歳)、小此木八郎 議員(自民・神奈川3・6期・49歳)、河井克行 議員(自民・広島3・5期・51歳)、川田隆 議員(自民・比東海・1期・57歳)、菅野さちこ 議員(自民・比東北・1期・61歳)、北村茂男 議員(自民・石川3・3期・68歳)、小泉龍司 議員(無所属・埼玉11・4期・62歳)、小林茂樹 議員(自民・比近畿・1期・50歳)、笹川博義 議員(自民・群馬3・1期・48歳)、末吉光徳 議員(自民・比九州・1期・68歳)、助田重義 議員(自民・比北信越・1期・54歳)、竹下亘 議員(自民・島根2・5期・67歳)、田野瀬太道 議員(自民・奈良4・1期・40歳)、寺田稔 議員(自民・広島5・3期・56歳)、長崎幸太郎 議員(無所属・山梨2・2期・46歳)、中山展宏 議員(自民・比南関東・1期・46歳)、西川公也 議員(自民・栃木2・5期・71歳)、林原由佳 議員(維新・比近畿・1期・39歳)、西村眞悟 議員(無所属・比近畿・6期・66歳)、西銘恒三郎 議員(自民・沖縄4・3期・60歳)、平井たくや 議員(自民・香川1・5期・56歳)、松本純 議員(自民・神奈川1・5期・64歳)、松本洋平 議員(自民・東京19・2期・41歳)、御法川信英 議員(自民・秋田3・3期・50歳)、三原朝彦 議員(自民・福岡9・6期・67歳)、宮路和明 議員(自民・比九州・8期・73歳)、望月義夫 議員(自民・静岡4・6期・67歳)、森山裕 議員(自民・鹿児島5・4期・69歳)、山際大志郎 議員(自民・神奈川18・3期・46歳)、山口壯 議員(民主・兵庫12・4期・60歳)が並ぶ。

大臣経験者と1年生議員が多い

図表2 「オールゼロ議員」世代別割合(186国会)

141015 オールゼロ議員グラフ2

今回該当した「オールゼロ議員」の年齢についても見ていくと、参議院の平均年齢が62.5歳、衆議院の平均年齢は61.2歳となり、その内訳を見ると、大臣経験者が66.6歳、大臣経験者以外が57.5歳となる。

グラフを見ても、参議院が40代から70代までほぼ均等にいるのに対し、衆議院の大臣経験者は60代・70代に集中している事が分かる。大臣以外の議員で見ると、衆議院は、40代から60代に多い事も分かる。

「オールゼロ議員」期数別割合(136国会)

141015 オールゼロ議員グラフ3

期数別に見ると、さらに顕著に見えてくる。期数が増えると大臣になるという傾向があるため、国会議員の役職は、年齢でなく、期数により配分されている事が、こうした事からも見えてくる訳だ。

こうしたデータから傾向から言えば、「オールゼロ議員」は、大臣経験者と、1期目の議員に多い事なども分かってくる。

またそんな中、これまでオールゼロ議員の常連だった菅直人 元総理が、186国会では2回(185位)の質問を行った。質問主意書に関しては3回(13位)提出し、あとわずかで☆獲得というところだった。

これまで総理経験者が国会質問に立つなどという事はほとんど見られなかったが、今後は、こうした事も含め、大臣経験者の国会での活躍も変わってくるのかもしれない。

1年半を通じて「オールゼロ」の議員もいる

NPO法人「万年野党」が調査してきた、182.183国会、184.185国会、そして今回の2014年の通常国会である186国会と、この間を通じて常に「オールゼロ議員」であり続けている議員もいる。

参議院では、松山政司(自民)の1人、衆議院では、阿部寿一(無所属)、小沢一郎(生活)、亀井静香(無所属)、川崎二郎(自民)、佐藤勉(自民)、末吉光徳(自民)、助田重義(自民)、竹下亘(自民)、中村喜四郎(無所属)、丹羽雄哉(自民)、浜田靖一(自民)、松本洋平(自民)、三原朝彦(自民)の13人の計14人だ。

「国会議員の活動は、国会で質問する事や、議員立法を提案する事、ましてや質問主意書などを出す事だけでない」との反論が聞こえてきそうだが、そうは言っても国会内での活動は活動である。

こうした議員の役割も含め、国民は、自らの選んだ国会議員がどういう役割を担っているのか、国会内でどれほど働いているのかと言ったチェックをしていく必要がある。

今回のコラムもまた、そうした有権者が国会議員をチェックする一つの参考になればと思う。

また、NPO法人「万年野党」では、こうした「量」的評価だけでなく、国会議員の「質」的評価の1つとして、今議会の質問を対象に『国会議員「質問力」評価』を行っている。こうした取り組みにも是非、ご賛同いただければありがたい。

187国会版『国会議員「質問力」評価』国会議員の政策活動に関する情報は十分ではなく、メディアの報道は政局に終始しがちです。選挙において国民がより適切に一票を投ずるためにも、国会議員の政策活動について、より的確な情報分析・提供が重要と考えます。このため、全国会議員を対象に『187国会版 国会議員「質問力」評価』を行うこととしました。今回実施する「国会議員質問力評価」は、国会質問についての質的な評価を目的とし、以下の評価方法(いずれも点数方式で評価)を実施します。

1)同僚国会議員による評価

2)官僚・元官僚(匿名の評価者を当会議にて選考)による評価

3)政策専門家(評価者10名程度を当会議にて選考)による評価

4)会員(有権者等)による評価

動画やテレビ中継、傍聴などでご覧になった、国会議員の質問を評価し、Faxでお送りください。詳しくは、NPO法人 万年野党ホームページhttp://yatoojp.com/2014/09/26/1414/)をご覧ください。

評価結果は、各国会議員につき、上記1)~4)の評価結果(平均点数など)を整理し、整理したものから随時公表していく事を予定しています。なお、1)の評価については、それぞれの被評価者ごとに、評価者数と平均評価点のみを公表し、どの国会議員の方が何点をつけたかは非公開とします。

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