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リニア中央新幹線の問題について

リニア中央新幹線の問題について

7月30日と31日、リニアで40分で行くところを2日かけて辿るツアーという現地視察を行いました。リニア中央新幹線は、強力な超電導磁石で斜体を地上から10センチ浮上させ、最高時速500キロで走ります。品川から名古屋まで40分、大阪までを1時間7分で結びます。品川・名古屋間が2027年、名古屋・大阪間は、2045年に開通予定です。工費は、名古屋までが5兆4,300億円、名古屋から大阪までが3兆6,000億円とされています。リニアの神奈川県相模原市、山梨県、長野県に行き、大鹿村で様々な話を聞き、中央構造線博物館で話を聞きました。それぞれの現地で、視察をし、現地の皆さんと意見交換をしました。大変お世話になりました。ありがとうございます。勉強会をし、議員会館の中で、市民のみなさんと、国土交通省や環境省と行政交渉してきました。また、先日、JR東海と国土交通省とも話し合いを持ちました。JR東海が、議員会館で行われる、市民との行政交渉には出ない、議員本人とであれば出席をするということで、議員会館の事務所に来てもらって、話し合いを持ちました。

リニアには、様々な問題や、未解決の課題があります。リニアに、賛成の人も、反対の人も、また、あまりわからないという人も、関心がないという人も含めて、リニアは巨大プロジェクトですから、明らかにしなければならないことが山ほどあると考えています。そのことを、しっかりやっていきます。ぜひご教示をよろしくお願いします。

1 、リニアは、ペイをしない
リニアは、事業として、ペイをしない。これはJR東海も、国土交通省も認めている。ペイしない事業をなぜやるのか。福島東電原発事故と同様に、民間企業が、事故を起こしたり、問題が生じた場合に、尻拭いを税金でやることになるのではないか。JR東海も国土交通省も、リニアはペイしないが、JR東海には、新幹線という事業があるので、事業体全体としてはペイするということを言う。しかし、民間企業が、初めからペイをしない事業をやろうとすることは、理解ができない。

2、難工事であり、実現ができるのか
活断層の調査などは、掘ってみなければわからない。活断層の調査などのトレンチ調査は、JR東海は、やっていない。掘ってみて、活断層などの問題が生じてきたら一体どうするのか。

3、大量に発生する残土の処理について、見通しが立っていない
JR東海は、8割は見通しがついたというが、それは土地を発見をしたということだけであって、土地の所有者が納得したわけでも、合意が成立しているわけでもない。南アルプスでは、稜線に残土を積み上げる。これで本当に大丈夫か。崩落などが起きないかということが大問題である。また、大鹿村で聞いた話。大鹿村で排出される建設残土は約300万平方メートルである。そのためには一日に最大で1,736台ものダンプカーが村を走る。村の狭い道を、小学校も保育園もある道を1分に3台ものダンプカーが走ることになる。そのことだけでも問題である。

4、地下水の問題、水枯れ
工事をする側のデータでも、大井川は毎秒2トン減水する。毎秒2トンという事は1分間に120トン、1時間に7200トン、1日に17万2800トン、1年間で6307万2000トンの減水となる。これは工事をする側の試算なので、さらにもっと減水する可能性がある。山梨県を視察したときに、実験線によって、渇水した場所をいくつか見た。高レベル廃棄物の処分を研究する地層処分センターを、北海道の幌延、岐阜県の瑞浪で視察をした。これは、縦に掘っていくものであるが、地下水との闘いであった。幌延も、瑞浪も、地下水が流れていて、瑞浪は、一日に800平方リットル以上の水をくみ上げている。そして、幌延も瑞浪も、両方とも、その水を、処理して、安全基準を満たした形で、河川に放水をしなければならない。そのための費用も高くかかっていた。つまり、地下を掘るという事は、まさに地下水との闘いである。さらに言えば、福島東電原発も土地を掘ったということがあり、地下水との闘いとなっている。地下を掘るという事は、地下水脈を、遮断をしたり、変えてしまうということである。それで、渇水や、水の流れが変わるということが起きている。そこで、前述したように、山梨県では、実験線によって、すでに喝水したところが出ているのである。リニア新幹線によって、大井川が、毎秒2トン減水するなどの被害が生じる。それを止めるために、手当をし、防水シートを貼るというが、それでできるのだろうか。納得できるような説明はないと考える。

5、原発1基分の電力を消費するリニア
中央新幹線環境影響評価書のあらましによっても、2027年東京名古屋間開業時想定で、ピーク時の消費電力は約27万キロワットであり、2045年東京大阪間開業時想定で、ピーク時の消費電力は約74万キロワットである。これは原発1基の電力と同じである。新幹線の3倍、電気を消費するとされている。電力消費が多大であるリニアを動かす事は、浜岡原発を含めた原発の再稼働につながるのではないか。2011年5月14日、JR東海の葛西会長は、「原発継続しか活路はない」と題した談話が、新聞に載った。この談話は、リニアのために原発継続といったものではないが、リニアを動かすのに大量の電力を消費するということが、浜岡原発の再稼働などにつながる危険性はある。少なくとも、このように電力を消費するリニアは、省力化が言われている中で、未来の輸送手段と言えるだろうか。

6、電磁波の問題

7、ウラン鉱床の問題
リニアが通る予定の岐阜県東濃地区は、日本のウラン埋蔵量の6割が集中しているウラン鉱床地域である。リニアはほぼ真っ直ぐにしか走れないため、もし、地下トンネルでウラン鉱床にぶつかると避けようがない。JR東海は、「ウラン鉱床は極力回避する」と説明するが、回避できるほど、地中の地層は、判明していない。建設残土はどうなるのか。またウラン鉱床にぶつかった場合は、ラドンガスが出てきてしまう。

8、希少動物などに与える影響

9、避難の問題
ほとんどトンネルという中で、避難ができるのか。大鹿村で、ここが非難する出口になるという場所を教えてもらった。トンネルの中を、長時間歩かなければならず、出たところも、厳冬であれば、そこからどう避難をするのか。エレベーターは、40人乗りだという説明をJR東海から聞いた。ただし、リニアには、1,000人以上の人が乗っている。運転士がいなくて、乗務員は、3人である、3人で、1000人の人たちを避難させることができるのか。そして、それは新幹線と違って、大部分がトンネルの中である。事故が起きれば、避難することが困難となるのではないか。

たくさんの問題点、疑問点が存在する。国土交通省が、このリニア新幹線の計画について、近々、ゴーサインを出すのではないかと言われている。大問題である。少なくとも、さらに多くの議論が必要である。

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