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「テレビやゲームの時間をリプレイスしていきたい」 BuzzNewsやCuRAZYなど注目の「バイラルメディア運営者」が明かしたサバイバル戦略

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「テレビや出版社に僕らの仕組みを使ってもらいたい」

―メディアとしての「今後の戦略」を教えてほしい。

CuRAZY・伊藤:「コンテンツ的に言うと、テレビに近づけれれば、いろいろ試していけるのかなという感じですね」

―テレビ局と何かやっていくとかいうことか。

CuRAZY・伊藤:「それもそうですが、向こうのコンテンツを持ってくるより、こっちで提供するほうがたぶん楽なので、まずはそっちなのかな、と。なんとかテレビのコンテンツを持ってこれたらいいな、とは思いますが」

ViRATES・孫良氏。
ViRATES・孫良氏。写真拡大
ViRATES・孫:「僕らはちょっと変わっていて、世の中が少しでもいい方向に行くためにこの媒体を立ち上げたので、たとえばテレビ局とか出版社とか新聞社とかに、僕らの仕組みを使ってもらいたい。その仕組みはまだできていないんですけど、できたらそれを使ってもらって、全体としていい影響が与えられれば、それでいんじゃないかな、と。もしテレビ局が『高いから使わない』とか言うのなら、タダであげてもいいぐらい。
要はそれで、少しでもいいジャーナリズムができればと思っています。『あんなエロサイトを作っておいてなんだ』という話なんですけど、そういうことを本当はやりたいなと思っています」

BuzzNews・高木:「うちは、文脈のあるコンテンツを作っていきたいなと思っています。目指しているのは、テレビと漫画とゲームの時間をリプレイスしていくこと。テレビとかマンガの何がすごいかというと、文脈があることです。たとえばドラマなら、1話を見たら2話も見たいし、次は3話も見たくなる。その一部をパクったとしても、3話目からパクっても意味がない。
そういう文脈のあるコンテンツというのはオリジナル性ができてきて、ファンもついてくるだろう、と。うちもある程度の規模まで行ったら交渉力が出てくると思っているので、そうなったらコンテンツメーカーさんと組んで、そういう文脈のあるコンテンツというのを用意していきたいなと思っています」

―コンテンツホルダーと付き合っていくうえで、どれくらいのユーザー数や規模があれば、交渉力が出てくると思うか。

BuzzNews・高木:「肌感ですが、一つの目安にしているのは1億PVですね。たぶん、そのあたりにいったんアッパーがあるだろうな、と感じています」

―そこまでのロードマップは?

BuzzNews・高木:「年内にはいきたいな、と思っています」

grape・吉盛:「うちのほうでは、いま大手のCP(コンテンツプロバイダー)さんと『そこ専用に作る』という話が実際に進んでいます。

CPさんにとっては、短期間で大量の新しいユーザーを連れてくるという部分にバイラルメディアの魅力を感じていただいているみたいです。CPさんが独自のブランドネームで作って、それをうちが運用させていただくとか、逆にうちをプラットフォームとして使っていただくとか、その辺はまだ詰まっていない段階で、名前も明かせない状況ですが、そういった動きは進んでいます」

―マネタイズの部分も含めて、今後どういう「ビジネス」を組み立てていこうと考えているのか。

CuRAZY・伊藤:「BuzzFeedと同じところを目指していきたい、というのはあります。なので、記事広は力を入れていきたい。でも現状では、国内はブランディング系のところに関心があるというか、そこまでデジタルマーケティングが進んでいないので、まだ無理かなとは思うんですけど。
一年くらいは赤字垂れ流しの状態で、自分たちでバズるコンテンツを再現できる状態までもっていく。そこからマネタイズをしていこうかなと思っています。いまはクリエイトの部分だけとにかく強化というところですね」

ViRATES・孫:「うちの場合は、見ると『なんだこれ』というサイトなので、そういうくだらないところに広告がたくさんあっても、そんなに怒られない。そこで稼いだお金を動画制作とかに使っていく。すでにそういうマネタイズは、広告系で始めています。
あとは『ネイティブアド』。ネイティブアドって、意味があまり分からないんですけど、『ネイティブアドだ』とうちのプロデューサーが言っているので、それはやる感じだと思います」

grape・吉盛:「うちは、広告メインの部分とデータマイニング的な部分を、2本の大きい柱として考えています。なかでも、ネイティブアドとフィード広告をどうしようかといま考えています。グノシーさんを含め、フィード広告でかなりの収益を挙げている事例もあるんですけど、非常にユーザビリティが悪いので、あまりやりたくないなというのが正直なところなんですが。その辺のバランスを取りながらやっていきたいな、と思っています」

BuzzNews・高木健作氏。
BuzzNews・高木健作氏。写真拡大
BuzzNews・高木:「目指すべきポイントは、テレビ、漫画、ゲームをどれだけリプレイスできるか。いまはFacebookを攻略して、Facebookの時間を奪っているだけなので、そこから次の一歩として、どう上がれるかというのにチャレンジしていきたいなと思っています。マネタイズでいうと、うちはデータマイニングとかはなくて、広告だけで考えています。

ネイティブアドのところで一つ面白い取り組みをしようと思っているのが、ユーザーに広告を作らせてみようということです。ハガキ職人とか、ジャンプの裏のほうに何か面白いこと書く人とかがいますが、ものすごくセンスがあって、面白いなと思っています。ああいう人たちに広告を書かせたらどうなるんだろうというのは、結構興味があります。広告も面白いメディアというのが最強だと思うので、そういうのを目指していきたいなと、いま実際に動き出したりしています」

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