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依存症になったら一人で闘わない!~自助グループ活用のススメ~

厚生労働省の研究班(研究代表:樋口進・久里浜医療センター院長)が衝撃的な調査結果を公表した。

パチンコや競馬・競輪などギャンブル依存症やその可能性がある人が成人人口の4.8%に当たる536万人もいる。 そして、インターネット、スマホなどIT依存の人は421万人。年々増加傾向にある。 また、アルコール依存症の人は109万人にのぼることも明らかになった。

さらに、危険ドラックなど薬物依存症による社会問題も世間を騒がせている。

このような依存症の問題は、毎回指摘される一方、その対処方法は明らかにされることが少ない。

依存症の回復のためには、多くの場合、精神医療と同時に、本人や家族が依存症について共に学び、周囲に理解してもらう必要がある。

そして、理解がある人間関係の中でストレスを緩和させ、過剰依存しないように、生活環境を整える必要もある。

その際に必要となるのが、同じ悩みに苦しむ仲間の力である。

自助グループの力だ。

どのように同じ悩みを抱える人々が問題に向き合っているのか。 どんな生活を送っているのか。周囲の人は何をしているのか。どんな回復方法をとったのか。

その経験を共有する中で、「一人ではない」ことを実感することができる。

例えば、アルコール依存症者の自助グループは、アルコホリックス・アノニマスといい、全国各地にアルコール依存症と闘っている仲間が集まるグループがある。

みんなでミーティングやプログラムを行い、学習や振り返り、分かち合いを行っていく活動だ。

薬物依存症者の自助グループは、ナルコティクス・アノニマスといい、向精神薬や危険ドラック、違法薬物などからの回復を目指す仲間が集まるグループがある。

ギャンブル依存症者の自助グループは、ギャンブラーズ・アノニマスといい、パチンコや競馬・競輪などギャンブルからの脱却を目指す仲間が集まる。

性依存症者の自助グループは、セクサーホリクス・アノニマスといい、偏った性嗜好や性的な問題行動に悩む仲間が集まっている。

他にも買い物依存症など多様な依存症に苦しむ人々の自発的な集まりは全国各地にある。

当然、皆さんのお住まいの近くにもあり、毎日あるいは毎週活動を行っている。

これは依存症者やその家族だけで、依存症の問題に向き合うことは不可能であり、困難を伴うことを意味している。依存症は一人や家族だけの力では回復できないといえる。

精神医療につながるだけではなく、また自分で回復できると思うのではなく、仲間と共に一緒に問題解決に向かっていく選択肢があることを知っていただきたい。

その方が気持ちが楽になるし、つらい経験を分かち合うこともできるはずだ。

ぜひ依存症の問題で苦しんでいる人が周囲にいたり、あなた自身が困っていたら、仲間はとても近くにいるので、声をかけてみてほしい。

※Yahoo!ニュースからの転載

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