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「狼と安心料」…原発関連の安全神話とメディアコントロール

 会合がひとつ飛んだんだが、来客までの30分でどこまで書けるかなテスト。

嘘をつく子供
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%98%98%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E5%AD%90%E4%BE%9B

 寓話の中でのお話は、結構な内容でもある。嘘をつく子供(反原発知識人)が「狼が来るぞ」(原発は危険だ)という。それなりの騒ぎ(安保、反核運動)になったのだが、狼は来ない(原発には何事も起きない)。何度も騒ぎを起こしているうちに、村人は嘘をつく子供の言葉をあまり信じなくなった。

 ある日、嘘をつく子供の言うとおり、狼が本当にやってきた(原発が爆発して、放射性廃棄物が巻き散らかされた)。村人の大事な羊は喰われてしまう(大地が放射性物質に汚染される)。

 物語はここで終わるが、現実はここから始まる。なぜ、嘘をつく子供は嘘になったのか。警鐘を鳴らしても、現実化しなければそれへの対策は徒労に終わる。退屈しのぎに嘘をついたという動機は良くない。我が国の反原発運動はいろいろと意義もあったが反政府運動と結びつくなどして国民からの運動への信頼を得ることはついにできなかった。

 一方で、狼は来ない派の村人は、狼は来ない前提で羊を飼った。柵を立てたり歩哨を置いたりして狼が来る対策をするコストよりも、村人に狼は来ないと信じさせるコストのほうが安く上がり、自身の身が安全で、多数派を作りやすかったのだろう。

 しかし、現実には狼は来た。結果的に、反原発知識人の物言いが当たったわけだが、対策を立てられない占いが当たっても占い師は人の役に立ったことにならない。なぜ反原発運動は東京電力や経済産業省の体質を変えるに至らず、最悪の結果になってようやく振り向かれるような事態になったのか。

 問題は、結構いろんなところが追っかけていたと思うが、4年前、福島県議会で共産党が原発の安全性確保のための津波対策についての質問をしたという。

2007年7月24日 福島原発10基の耐震安全性の総点検等を求める申し入れ
http://www.jcp-fukushima-pref.jp/seisaku/2007/20070724_02.html

 共産党が声を張り上げるよりも大きく、メディアは原子力発電所の安全について国民に刷り込み続けたとも言える。だって、事件が起きるまで私も共産党が確かな野党ぶりを発揮しているのを知らなかったもの。事故前にその辺の話を知っていた人、いる?

 東京電力内部のチェック機能が働かなかったとはいえ、外部的な要因が全くなかったかというとそうでもない。前回は脇道にそれた地検が今回こそはと核燃料廃棄用地の問題などで白川司郎氏について関心があるという話は随分前から伝わってきていて、東電の中枢と事件師の話を他にもいろいろやっていた途上らしい。

 〜ここで客が来たが、構わず書き続ける。〜

 ただ、本来の外部的なチェック機能はマスメディアの役割でもある。充分機能しただろうか。おそらく、機能したかしなかったかが意見の分かれるところでもある。

川端幹人氏(riversidecry)による電力会社の広告についての発言
http://togetter.com/li/124748

 個人的には、東京電力が大口スポンサーなのは事実として、テレビ各局の報道に東電の報道を押し留めるような圧力をかけ放題だとは思わない。ある程度の「配慮」はあったと思うが、閾値を超えるような案件は東京電力に限らず過去もさまざまな大口スポンサーをぶっ叩いてもいる。消費者金融やパチンコ業界と東京電力を並べて語るのは問題あるかもしれないが。

 それ以上に、東京電力の抱えていた他の問題、例えばもんじゅの件なんか最適だと思うが、政府関係者やマスコミの人にとってはほとんど暗黙の諒解になっているほどヤバい話である。でも報じられない。何故か。報道を行って、仮に東京電力から異議をぶつけられて、あるいは巨額の訴訟を起こされたとき、耐えられるだけの証拠集めができるのかというハードルだ。当たり前だけど。あれだけの機構で結構マズい事態が進行していたのに報じられないままで現在まで来たのは、そもそももんじゅとは何ぞやという問題から、ブラックボックスになっている中でどこが危険で犯罪的なのか、公益性はどう担保するのかといった、相当の労力をかけなければならない調査報道の限界の部分があるのだろうと思う。

 ネット時代になって、調査報道が緩和されるかと思いきや、むしろ大きな事件を扱う体力がないアトム的な活動ばかりになって、むしろ社会の自浄作用は失われ、脊髄反射のような論説で一喜一憂する傾向が顕著になったのではないだろうか。

 で、本来の嘘をつく子供は昔ながらの手法でまた左翼同士が団結して、反核を御旗に反政府運動と連結してしまって収拾がつかなくなり始めている。自由報道同盟とやらとの連携もうっすら見えてきて、また不思議な状況になるのかも知れん。中核派とか久しぶりに名前聞いたわ。

 まあ、世の中が混乱するときってたいていこういう日和見感染症を起こすものなんだろうけどね。
 尻切れトンボになったけどこの辺で。

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