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『「朝日新聞の大罪」を問う』

御承知のように先週火曜日、朝日新聞はその「朝刊で、同社のいわゆる従軍慰安婦問題を巡る報道について、誤りがあったとして一部を取り消す記事を掲載」しました。

訂正しないよりはした方が良いに違いないのですが、今時分になって記事を出す此の朝日新聞というのは、本当に怪しからん大罪を犯したと言わざるを得ないものです。

32年もの長きに亘り、「第二次世界大戦時に済州島で女性を慰安婦として強制動員したという吉田清治氏=故人=の1982年のインタビュー記事」が虚偽だったにも拘らず、何も言わなかった此の新聞社の罪は極めて大きいというわけです。

6日付の読売新聞特集記事「朝日慰安婦報道 要旨と問題点」にも書かれていたように、実際問題「吉田氏の証言の信ぴょう性は、90年代半ばには研究者から否定され」多くの識者が偽記事だと指摘していたわけで、朝日新聞は本来「国際関係にも重大な影響を与えていることを踏まえれば早急に事実関係の有無を調査することが求められていた」と言えましょう。

今回の一件を受け、安倍首相は「朝日新聞が取り消した証言について、事実として報道されたことによって2国間関係に大きな影響を与えたわけです。そして同時に、全ての教科書にも『強制連行』の記述が出たのも事実です。(中略)その報道によって多くの人たちが悲しみ、そして苦しむことになっていくわけです。そうした結果を招くということに対する自覚と責任感の下に、常に検証を行っていくということが大切なのではないか」と述べられたようですが、は全くその通りだと思います。

『河野洋平氏の国会招致を求む』(14年7月2日)というブログでも取り上げた日本政府の報告書、「慰安婦問題を巡る日韓間のやりとりの経緯~河野談話作成からアジア女性基金まで~」(14年6月20日)に関する一連の状況を見ていても、今回の検証作業は中・韓との現状を意識して余り深く突っ込むことなく終わってしまったような感がします。

また「慰安婦問題の大誤報」認定の後にあっても、「事実を受け入れることを注文」するといったの発言が出てきている始末ですから、やはり先ずは河野洋平氏や朝日新聞関係者等の国会招致も含め検討し、「吉田証言が談話の根拠になっているかどうか」等々その真相を徹底究明すべきです。

日本の歴史に深く関わる此の問題の解決に当たって「本当はこうだけど、丸く収めるために、まぁ取り敢えず黙っておこうか」などと、その歴史的事実の正しさが一時凌ぎで判断されるということは長い目で見れば大きな間違いであります。

池田信夫氏も『最初、朝日は吉田清治のいうような「慰安婦狩り」が多数行なわれたと報道したのに、それが嘘だとわかると「挺身隊の強制連行」にすり替え、それが嘘だとわかると「強制性」に定義を拡大してきた』と指摘されているように、何世代にも亘る一国の民族の誇りにも関わる重大な史実を捻じ曲げ続けた此の新聞社に対し、私として非常に残念な思いがしています。

拙著『何のために働くのか』(致知出版社)にも書いたことですが、大きな書肆(しょし:書店)を経営していた北尾禹三郎という私の曽祖父にあたる人は、村山龍平が朝日新聞を作る時「その地における人望のある人を口説き落とす……という政策」で、「北尾さんのところで新聞を売ってくれないか」と依頼にやってきました。

その縁で禹三郎は北尾新聞舗という販売店を作って大阪一円の朝日新聞の独占販売権を持つこととなり、以来この新聞販売事業は祖父の代まで約60年間続いたのですが之は朝日新聞の社史にも載っていることで、私はそうした御先祖様の御縁もあって当該新聞を長年読み続けてきました。

しかし今回、私自身は朝日新聞をある意味許せないと思い、自らその購読を止め読売新聞に代えました。之は、私の一種の小さな正義感の現れというものです。これ程いい加減な然も何世代にも亘る一国の民族の誇りに関わるような事柄を捏造して書いた記者、そしてまた、それを十分検証もせずに喧伝し30年間超もの長き間それを事実かの如き扱ってきた朝日新聞---何故こうも杜撰な報道が為されたか、何故その過ちを認めるにこうも多大な時間を要したか、私として許し難く思います。

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