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世界一、男より女が幸せな日本

先日、NHKのクローズアップ現代で「男はつらいよ」と題した特集が組まれていた。そこでも紹介されていたが、日本は女性よりも男性のほうが幸福度が低い。世界価値観調査によると、その男女差は世界一だ。相対的に男が幸せでない国、逆に言えば、女が幸せな国なのが日本なのである。

この調査結果は意外にも思える。世界経済フォーラムが発表しているジェンダー・ギャップ指数では、日本は136カ国中105位と最下位層に位置し、いかにも女性が不幸に陥れられているような印象を受ける。

しかし、世界価値観値調査(2010)では、「非常に幸せ」および「やや幸せ」と回答した女性は90.4%、男性は82.2%と、8.2ポイント女性の方が高い。内閣府の男女共同参画白書の調査(2010)でもこの傾向は同様で、「現在幸せである」と回答したのは女性が34.8%なのに対して、男性は28.1%だ。

一体、この差はどこから生まれてくるのだろう?就業状態別の回答をみると、この要因の一端が見えてくる。女性と男性の幸福度に最も差があるのが主婦/主夫で、女性の主婦が43.6%なのに対して男性の主夫は21.0%。さらに、退職者でも女性が43.8%と高い割合で幸せと感じているのに対して、男性は25.6%と低い。逆に正規雇用者をみると、男性の幸福割合は30.7%なのに対して女性は25.8%と唯一男女の幸福度が逆転している。

整理すると、女性の場合は主婦や退職者、あるいは自営業者・家業従事者などの場合、幸せと感じる割合が高く、正規雇用者の場合その割合が低い。男性の場合、総じて幸せと感じている割合は女性より低いが、正規雇用者に限定すると女性よりもその割合が相対的に高くなる。

こういった調査結果があるからといって、女性はみな専業主婦、あるいは自営業に就くべきだとはならないが、それぞれの生き方は自分自身が選択すべきだと改めて思う。同時に、女性の正規雇用者がこれだけ相対的に幸福度が低くなっているのは、日本の雇用環境が女性にとって働きにくい状態であることも示唆している。男性の幸福度が低いことにもつながるが、長時間残業や家庭に時間をさきにくいこれまでの日本の働き方は抜本的に改められるべきだ。

無理と無駄を重ねて「24時間働けますか?」とかやっていたら、男も女も、そして子どもたちも幸せになれるわけがない。何のために働き、何のために生きるのか。それぞれにとっての幸せと、それを実現するための社会環境とは何か、よくよく考えながら社会が設計されることを望む。

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