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サッカーが強くする日本とミャンマーの“つながり”

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1泊4日のミャンマーサッカー観戦弾丸ツアー

「ミャンマーにサッカーを見に行きませんか?」

そんな謎な件名のメールを5月末に受け取りました。怪しみながら開封すると、不信感は一気に興奮へと変わりました。それは、6月28日(土)にミャンマー第一の都市ヤンゴンで行われるミャンマーナショナルチームVSセレッソ大阪の試合観戦のお誘いのメールだったのです。

サッカー王国ブラジルで開催されるワールドカップに、世界のサッカーファンが熱い視線を送っている最中に、ミャンマーでサッカーを観戦する。それはサッカーが大好きな自分にとって、忘れられない体験になると思い、快諾しました。

この試合は、日本財団が1976年から行っているミャンマー支援の一環で、スポーツイベントやサッカー教室を切り口に、支援を広げていくために企画されたものです。主催は日本財団とミャンマーサッカー連盟で、「YANMAR CUP」と名付けられています。

私は、セレッソ大阪ファンの公式ツアーに参加する形で、この試合の観戦に向かいました。金曜日の夜中に関西国際空港を出発し、タイ経由で土曜日の朝ミャンマーのヤンゴンに到着。ヤンゴン市内観光をしたのち、夕方から試合観戦してホテルに1泊。日曜日は郊外の観光をしたのち、夕方空港へ。行きと同じくタイ経由で月曜日の早朝に関西国際空港に戻ってくるという1泊4日の弾丸プランです。

試合は、セレッソ大阪が1-0で辛勝

撮影:原田謙介
撮影:原田謙介 写真一覧
サッカーのマッチレポートを書く場ではないので、試合内容と結果をさらっとお伝えすると、1-0でセレッソ大阪が勝利。両チームともに親善試合とは思えない激しさで試合に臨んでいて、非常に見応えのある試合でした。観客も1万人ほど詰めかけ、シュートのたびにスタジアムは歓声に包まれました。

ミャンマーは雨季だったため、試合途中に雨が降り始め、コートの端が見えにくいほどの豪雨となった時間帯も有りましたが、ピッチコンディションの悪化にも関わらず必死の攻防が続きました。選手同士が小競り合いになるシーンも有りましたが、両チームの勝利への執念のあらわれだったのでしょう。セレッソ大阪は新加入の平野選手が活躍し、ゴールも決めました。ミャンマー代表は右サイドの10番の選手を中心としたカウンターが見応えがありました。

実はセレッソ大阪は新監督が就任したばかり。そして、Jリーグ中断期間中の数少ない対外試合であり、選手にとってはアピールの場でもありました。一方のミャンマー代表にとっても10月に控える東南アジアサッカー選手権にむけた大事な強化試合。両チームともこのような事情があるため単なる親善試合とは思えない白熱した勝負になったのだと思います。

日本人としてセレッソ大阪が勝ったことは嬉しかったのですが、もう少しゲームを支配し得点も取って欲しかったというのが本音です。しかし、接戦に持ち込んだミャンマーの強さは予想以上のもので、東南アジアのサッカーのレベルが上がってきていることを実感しました。

この試合の国歌斉唱は日本人学校の生徒が行い、その関係者の方々、ミャンマーの日本人会の皆さんが多くスタジアムに詰めかけ、おそろいのポロシャツを作り応援していたのも印象的でした。また、ハーフタイムには雨で足下の悪い中、日本体育大学チアリーダー部の皆さんが素晴らしいパフォーマンスを披露しスタジアムを沸かしていました。

弾丸ツアーの参加者の皆さんの楽しみ方

公式ツアーの参加者は自分を含めて男女4人。セレッソファン歴20年の方から、昨年から試合を良く見に行くようになった比較的新しいサポーターの方もいました。公式戦でもなく、主力選手がワールドカップへの出場により参加しない試合の弾丸観戦ツアーに申し込む方々の試合の楽しみ方は様々でした。

みなさん、かなり熱いセレッソ大阪のファンであることはもちろんですが、「新監督がどのようなサッカーをするのか興味がある」「普段なかなか試合に出ないあの選手のプレイを長く見ることができる」「ワールドカップ終了後に海外移籍するであろう主力が抜けた穴を誰が埋めるのか見に来た」と今回のツアーに参加された理由を挙げてくれました。また、サッカー以外の要素として、「セレッソ大阪の応援でもない限り来ることがないであろうミャンマーに行ってみたかった」 「ミャンマー代表ってどんなチームか見てみるいい機会だと思った」といった意見もありました。参加者は、試合観戦に満足したのはもちろん、ミャンマーの壮大な寺院や、敬虔な仏教国の雰囲気や国民、さらには料理などを満喫していました。
撮影:原田謙介
撮影:原田謙介 写真一覧

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