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ブランクがあっても大丈夫! ワーキングマザー予備軍支援「主婦インターンシップ」

中小企業のワーク・ライフ・バランス実践編

プログラム利用者のトークセッションの様子
プログラム利用者のトークセッションの様子 写真一覧
あなたは“主婦のインターンシップ制度”があることを知っていますか?

先日、経済産業省の「中小企業新戦力発掘プロジェクト」という、復職を希望するママたちの支援プログラムのイベント(@サンリオピューロランド)に行ってきましたので、簡単ながらまとめます。

中小企業新戦力発掘プロジェクトとは、育児や介護等で一度退職し再就職を希望する方(新戦力)を対象に、中小企業・小規模事業者の仕事に触れながら職場経験のブランクを埋める機会を提供する就業支援プログラム。

「すぐにフルタイムで働くのが不安」、という主婦の復職を実習という形でサポートする、有給インターンです。経産省の支援金(助成金)が主婦側あり、企業の金銭負担無しという所もポイント。

景気回復で人材不足に拍車がかかる中、中小企業が人材確保のキーポイントとして期待しているとされる「主婦」。経済産業省は昨年度から今回紹介している「中小企業新戦力発掘プロジェクト」を開始し、全国の説明会・登録会などを通じて、中小企業と主婦をマッチングしています。

すでに1,300人以上の主婦の就職が決まり、また、時間制約のある主婦が力を発揮できるよう、就業規則の抜本的見直しに取り組む企業も出てきているそうです。まさに、中小企業のダイバーシティ(多様性)とか、ワークライフバランスの実践編というイメージです。

ちなみに、イベントがなぜ、東京・多摩のサンリオピューロランド(キティーちゃんのアレね)なのか、メモを取り忘れてしまい、その理由は忘れました…。すみません…。ただ、一つ言えるのは、平日の真っ昼間に、32歳・独身の男が1人で、ちょい大きめのカメラ片手にサンリオピューロランド内をウロウロする姿はかなり浮いていたこと…。

女性活用

BLOGOSでも、女性活用(女性の社会進出) についての記事は毎日のように記事がアップされている、注目の経済カテゴリーです。

女性も若者もほとんどいない地方議会。成長戦略のためには女性と若者を活用しろ!
女性の正社員雇用率と幸福度は正比例!? 男も女も幸せな北陸
女が働けば男も幸せになれる。北陸に見る女と男の幸福度 

株式会社キャリアマム・堤氏
現・安倍政権で「20年には、あらゆる分野で指導的地位の3割以上が女性となる社会を目指す」という方向性が示されており、企業側もそれに応える形で色々動き始めた、というのが現状です。

そんな、“女性活用”という政府肝いりの政策が進む中、最近、改めて注目を浴びているのが主婦の働き方です。様々な考え方がありますが、専業主婦は育児や介護のため、フルタイムで働かない、働けないという方もいます。

人材不足と言われる中でも、いまだ、「子育て中の主婦は使いにくい」、「責任のある仕事は任せられない」といった企業側の声があるとされています。確かに、現行の就業ルールの中ではそれもあるかもしれません。ただ、社会情勢が変化している中で、企業規模問わず、人材戦略を変える必要があるのではないでしょうか。

また、昨今のCSR(企業の社会的責任)領域では、ダイバーシティやワーク・ライフ・バランスという視点も含めて、女性活用は企業の規模に関係なく、大きな関心がもたれる領域となっています。

コーディネート機関の意見

で、今回のイベントの話に戻りますが、メインは就職相談です。

主婦の方々がコーディネート機関である4社の人材紹介企業担当者と具体的なインターンの話をします。フローは、まずコーディネート会社に登録をして、会社が探してきた受け入れ可能な企業とのマッチングをし、就業スケジュールを決めて、実習に入る。こんな流れだそうです。

個々の主婦の方の話はプライバシーもありますし割愛しますが、コーディネートをする企業側は今回の支援プログラムをどうみているのか聞いてみました。

ちなみにコーディネート機関としてイベントに参加した企業は、株式会社パソナ・株式会社マイナビ・株式会社ビースタイル・ヒューマンタッチ株式会社の4社。個々のコメントの社名は伏せ、まとめさせてもらいます。
待機児童の問題は大きい。仕事が決まっても預ける先がない、という相談が一番多い。また当初、企業開拓(ピックアップ)は大変かと思ったが、時短勤務に理解を示す企業が増えている気がする。ここ数年で企業経営者の人材活用の考え方が変わってきている。
シニアや女性をうまく継続的に勤めてもらえる仕組みを作ろうとしている企業が増えている。今後、労働人口は減る一方。短い時間ではたらく主婦も、戦力になることが注目されはじめている。企業としても必ずしも時短勤務が負荷にはならないようだ。
中小企業の場合、そもそもフルタイムで1人はいらないということもある。そういう細かいニーズに今回のプログラムがちょうどマッチする。主婦が事務職につくことは普通になってきている感触がある。企業側が時短スタッフの扱い方がわかれば、お互いのメリットが広がる。
時短勤務者ではなく、フルタイム・スタッフが必要であれば、例えば1日4時間で働きたい人2人で1人分・8時間でという提案もできる。ヒアリングでは、語学、パソコンスキルなどざっくりしたものでは、人を判断しようがない。普段の就職・転職ではあまりでない質問などもある。
コーディネートを担当する企業は、通常の転職とは違い主婦だからこその、マッチングの難しさを感じているようでした。もちろん、受け入れ企業側は今回のプログラムの趣旨に賛同しているので、面接で落とすということはあまりないみたいです。

多くの中小企業は、就業フレームワークがフルタイム勤務前提になっているので、柔軟な仕組みをこれから作るために、実験として今回のプログラムを逆に利用するなんて企業もあるようで、社会全体の適材適所が進んでいくと良いですよね。

さいごに

就業歴に何年もブランクがある主婦は、労働市場で弱者なのかもしれません。

もちろん、専門的な職能があったり、士業のような資格があったりする方もいらっしゃるでしょうが、一時的にでも専業主婦となった人たちには、ブランクがなくフルタイムで働ける男女と競っても中々就職できなかったり、就職できても勤務が大変で辞めてしまう人もいるようです。

当面、日本は人材不足と言われる状況が続くでしょうし、今回の就業支援プログラムは、主婦の方にとっても、中小企業にとっても、願ったり叶ったりなチャンスなのかもしれません。

職場実習開始期限は、2014年9月30日までとなっておりますので、気になる方は以下の関連サイトを、お早めにご確認下さい。また、当記事をお知り合いの、就業を希望する主婦の方にシェアしていただければ幸いです!

■関連サイト
中小企業新戦力発掘プロジェクト
パソナ
マイナビ
ビースタイル
ヒューマンタッチ 

(取材協力:日本財団)

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