記事

「後見人」としてのブランド

Ad Tech Tokyoでもモデレーターをなさっていた、僕の尊敬する大橋さん(@ohasat)の言葉。思い出すことが多いので僕なりに書き記します。

マネタリー経済における「ブランド」は「一円でも高くものを売るため」に存在します。(もちろんそれ以外の意味もありますが、ここでは対比のためにざっくり考えます。)

ブランディングとは「モノやサービスを一円でも高く売るための活動」と考えることができるでしょう。

大橋さんは、ボランタリー経済におけるブランドの意義を「後見人」という言葉で表現しています。例を出した方が分かりやすいでしょう。

今から約10年前、ジョギングが好きなあなたは、仕事を終えた後に皇居の周りを走りたいと考えていました。しかし、当時は誰もそんなことをしていませんでした(きっと)。今では文化になった「皇居ラン」も、文化になる以前の状態だったらあなたは走るのを「遠慮」してしまうでしょう。「不審者だと思われてもかなわないし、やめておこう」と。

そこで登場するのが「後見人」としてのブランドです。

何の企業でも良いですが、例えばアディダスが「皇居ラン」という点に着目した製品開発やプロモーションを行い、皇居ランという行為が世間一般に浸透したらどうでしょうか。あなたは安心して、大勢の仲間とともに皇居の回りを走ることができます。あなたにとってアディダスは「行動を起こすため」の「後見人」になります。

大橋さんの言葉ですが、日本人は「遠慮がち」なものです。自分にとって良いこと、他人にとって良いことをしようとした時に、どこか心で遠慮を求めるものです。ブランドは、マーケティング活動を通して「良いことに遠慮がちな日本人」を支援します。それはコトラーの言う「世界をよりよくするための活動」そのものでしょう。ここでの「ブランディング」は、「一円でも高く売るため」ではなく、「世界をよりよくし、その結果として持続可能な企業運営を実現する」ための活動となるでしょう。

最近プランニングをすることが増えてきていますが、僕は「ブランドは“後見人”である」という観点から企画を考えられるようになりたいと思っています。大橋さんはそんな視点をお持ちでした。超素敵です。どうせお金を使うなら、世の中をよくして行きたいですし、それがブランドのためでもあるとも確信しています。「後見人」に対して消費者は感謝するはずです。

と、そんな気付きを、2ヶ月ほど前に@ohasatさんから頂くことができました。他にも色々と気付きを得られたので、引き続き書き落としたいと思います。

「ブランド」の意義について、皆さんはどうお考えになりますか?ボランタリー経済下、ソーシャルウェブでブランドやブランディングはどう変わるのでしょうか。

トピックス

ランキング

  1. 1

    定年後は蕎麦打ち職人になるな

    内藤忍

  2. 2

    今度こそ北朝鮮の崩壊は秒読みか

    自由人

  3. 3

    真逆に報じられた仏大統領発言

    西村博之/ひろゆき

  4. 4

    海老蔵と麻耶 歌舞伎界の非常識

    NEWSポストセブン

  5. 5

    豊田議員あと一歩で逃げ切り逃す

    文化通信特報版

  6. 6

    金正恩氏が米国への本音を吐露か

    高英起

  7. 7

    金正恩氏 史上最高の措置を検討

    ロイター

  8. 8

    老後の同窓会は成功者しか来ない

    NEWSポストセブン

  9. 9

    解散総選挙で与党にお灸を据えよ

    阪口徳雄

  10. 10

    石破氏「解散の意義わからない」

    石破茂

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。