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未だにCDを買ってと嘆く音楽業界の末期症状

4~5年前ならともかく今頃になって、ダウンロードではなくCD買ってくれないと制作費がでないって、一体どこぞの時代錯誤な人間なんだろうと思ってみたら、なんとスガシカオさん。

CDなんてもはや死語に近いと思っていたし、ダウンロードとかCDうんぬんの問題じゃなく、今やYoutubeに無料で楽曲がアップされ、自分の曲自体でお金をとることが難しく、他のマネタイズ方法を必死で模索しているアーティストがいる中、なんだ、この時代錯誤な発言はと驚いた。

スガシカオさんのツイッターの発言

DLでももちろん嬉しいのですが、ぶっちゃけDLだとほとんど利益がないんだ。おれらみたいにスタジオで徹底的に音楽を追い込むタイプは、制作費が全部赤字になっちゃう。CD買ってもらうと、かなり制作費が補えるので、次の作品が作れるメドが立つんだよね。CD売れない音楽業界の負の連鎖だ

・・・・・・・・・・・・

時代は変わるんだよ。一生続くビジネスモデルなんてないんだよ。どこの業界も新しい技術の登場で、これまでのビジネスモデルが通用しなくなり、限られた予算や限られた時間の中で、消費者にとって利便性がよく品質のよいサービスを提供すべく、時代の変化にもまれながら、必死になってマネタイズ方法を考えて、変化にキャッチアップしようとしてるんだよ。

それを今さらCD買えって音楽を商売にするビジネスマンとして、終わっているとしかいいようがない。

例えるなら、ネットでニュースを見ると儲からないから、新聞買えって言っているようなもの。レコードからCDに変わったように、CDからダウンロードに変わり、それどころかダウンロード販売だってこの先の未来はあやうく、やがてはYoutubeで無料で音楽は聴くものって時代になる。これは時代の流れであって、消費者のニーズであって、過去のバブリーな成功体験に味をしめた人間が、消費者ニーズを無視して、過去のビジネスモデルを守ってくれなんて、そんなこと嘆いても、ますます音楽業界は末期になるだけ。こんな発言を平然としてしまう人がいること自体、音楽業界がいかに末期的かがわかる。

なぜAKBのCDが売れているのか。握手券がついているからでしょ。もはやそういう特典がないとCDを買う意味はない。過去のビジネスモデルにしがみつき、普通にCD売ったんじゃ、売れないことはわかっているから、こうした特典をつけて業界努力をしているわけです。なんかそういう努力や工夫をしているんですかね。

制作費がかかるっていうのもほんとうんざりする。金と時間がないといい作品作れないのか。もちろん金と時間をかければいい作品になる可能性は高い。でも曲自体がダサかったいくらそこに金と時間をかけても売れるわけがない。音楽に限った話ではなく、金と時間がないといい作品は作れないというのは、クリエイターの傲慢にしか過ぎない。そんなに金かかるならパトロンみつけろって話。

CDが売れない状況をどう変えていくか?メジャーデビューしたバンド「メリディアンローグ(現SONALIO)」が、2011年1月に独立して音楽業界の構造改革を実現すべく、新曲を無料配信する音楽プラットフォーム(現フリクル)を立ち上げている。

今からもう3年も前に、CDが売れないからこのままではダメだということで、彼らはこんな風にメッセージを寄せている。
・・・・・・・・
「CDが売れない」「音楽業界が危ない」と言われ始めてから随分と時が経ちました。

その中で、確信したことがあります。
「もう、このままでは、ダメだ」

でも

人がCDを買わないのは、当然のことである

この状況を打破するために必要なのは、 リスナーの意識改革でも、 コピーコントロールCDでも、 違法アップロードの規制強化でも、 CDの値下げでもありません。

「音楽販売ビジネスモデルの改革」です。

そして、僕たちは「オープンド・アーティスト・システム(OAS)」を考案しました。

採用したアーティストの新曲は、 なんと「無料」で入手することができます。

しかし、それと矛盾するようですが、そのアーティストの楽曲に本当に魅力があるならば、 そのアーティストは生活を安定できるだけの収入をいずれ得ることができるようになります。

そんなアーティスト・リスナー双方にとって理想的な形を実現できると、僕たちが確信しているのがOASです。

・・・・・・・・・
もはや曲が無料になるのは避けられない。Youtubeにフルコーラスでアップされるものを制限することは不可能。そこにリスナーのモラルに訴え、CDを買えというのもナンセンス。だから曲を無料にしてしまえばいい。曲はライブ収入やグッズ収入のフロントエンド的な位置づけで、無料で多くの人に聴いてもらうことで、ファンを獲得し、ライブに来てもらって収入を得る。これが今の音楽業界の中で生きる道だ、という趣旨のことをもう3年も前に気づいて、実際に無料配信プラットフォームを立ち上げている。

そうやって時代の変化に対応し、音楽業界が生き残るために新たなビジネスモデルを構築しようとしている、若いアーティストがいるのに、今さらCD買えってなんだって話。そんなんだからますます音楽業界は売れなくなっていく。

ちなみに私は最近久しぶりにCDを買った。デーモン閣下に取材したのをきっかけに、Youtubeでいろいろ曲を聴いて素晴らしかったので、
「GIRLS' ROCK ~Tiara~」を購入した。

はじめは「地上の星」だけダウンロードで買おうと思ったんだけど、他のアルバム収録曲も素晴らしかったので、CDを購入した。捨て曲がなくどの曲も素晴らしい音楽だったら、人はアルバムを買うと思う。CD買ってくれないってシングル曲の1~2曲ぐらいしか、いい曲がないからでしょ。CDが売れないのはアーティストの曲に力がないからだ。お金を出してでも聴きたいと思えるほどの曲ではないからだ。制作費にお金と時間をかける前に、いい曲いい歌詞を書くことに全力を尽くすべき。原曲がよければ歌は広まる。

もういい加減、音楽業界は過去のビジネスモデルを懐かしむのはやめるべきだ。音楽業界に限った話ではなく、日本は未だに過去の既得権益にしがみつき、消費者ニーズを無視して、過去のビジネスモデルを温存しようとする動きが多い。そういう老害がこの社会をむちゃくちゃにしているんだと思う。

・音楽の構造改革を掲げた全文「音楽を愛する全ての方へ」2011年 01月 05日
http://kasakoblog.exblog.jp/13933598/

・無料配信システム「フリクル」
http://frekul.com/

・フリクルを運営するバンドSONALIO
http://sonalio.com/


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