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社会課題を解決するプラットフォームを目指す日本財団に、これから期待したいこと。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

先日、ご縁があって「日本財団記者発表会」に参加してきました。

日本財団のミッションや、今後日本財団が力を入れていく「未来のエジソン~異才を発掘するプロジェクト~」と「施設から家庭へ~特別養子縁組プロジェクト~」などの内容が伝えられた記者発表会です。

今回は、この発表会を聞いた上で「今後日本財団にどのような公益財団法人になっていって欲しいのか」いちブロガーの視点から考えてみようと思います。

日本財団会長・笹川陽平「日本財団はソーシャルイノベーションのハブとなる。」


はじめに、日本財団会長・笹川陽平さんが日本財団の今後の方針についてお話していました。

その時に笹川会長が再三強調していたのが、「日本財団はソーシャルイノベーションのハブとして、社会課題を見つけ出し、それを解決していくことに注力する」ということです。

「日本財団は、社会課題を常に探している。そして見つけ出した社会課題に対して、ステークホルダーがプラットフォームとして使えるようにしたい。共通の議論をする場を提供できるような、そんな役割を日本財団は担っていきたい。」と仰っていました。

「未来のエジソン」と「特別養子縁組支援」

その後、日本財団が今後特に力を入れていくというプロジェクトが発表されました。それが「未来のエジソン~異才を発掘するプロジェクト~」と「施設から家庭へ~特別養子縁組プロジェクト~」です。

未来のエジソン~異才を発掘するプロジェクト~

このプロジェクトは、突出した能力はあるのに、現状の教育環境に馴染めず、不登校傾向にある小・中学生を選抜し、継続的な学習保証及び生活のサポートを提供して、将来の日本をリードする人材を養成することを目的としたプロジェクトです。

具体的には、「発掘」と「教育機会の提供」に分かれていて、発掘は毎年10名程度、教育環境に馴染めず不登校傾向にある小中学生を募集するとのこと。

その上で、オンライン教材や、トップランナーと共に学べる実業の場を提供し、義務教育の単位の代わりにもなるように“異才”を教育していくのだそう。

もちろん、これだけ尖ったプロジェクトを始まれば、各方面に色々な軋轢が生まれてくるのは間違いありません。

しかし、そんな中でも、今の教育制度に馴染めない子どもたちを救っていくことに意義があるのだと主張し、「人の顔色を伺うところからイノベーションは起きない。」といった言葉など、至るところにその強い意志を感じることができました。

新しい学びの場として、オンライン上のバーチャル教育に挑戦してみようということだけではなく、オフラインの場なども有効活用しながら、多面的に教育していくことに力を入れていくという姿勢。

それは、子供たちの未来、そして日本の将来を真剣に見据えた上でのプロジェクトだということがヒシヒシと伝わって来るものでした。

施設から家庭へ~特別養子縁組プロジェクト~

このプロジェクトは、産みの親が育てることのできない赤ちゃんが、できるだけ早く恒久的な家庭で育つことが出来る社会の実現を目指して、特別養子縁組成立へ向けて日本財団が協力していくという内容です。

具体的には、民間団体への資金協力や、養子を迎える夫婦への研修やアフターケアの提供、予期せぬ妊娠をした女性への相談窓口の開設、特別養子縁組の周知啓発や政策提言などを行っていくようです。

やはりこちらのプロジェクトに関してみても、日本財団のスタンスやビジョンというものは非常に単純明快であり、「子どもたちは施設から家庭へ。愛情溢れる家庭の中で、育てるのが子供の本来の姿である。」ということが語られていました。

この件に関しては、以前取材した以下のの記事でも強調されていたことだったので、ぜひ合わせてご覧になってみてください。

参照:『明日、ママがいない。』騒動をきっかけに「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を今一度考えてほしい。

日本財団のプラットフォームと、個人起業家が繋がっていく社会へ。


今回の会見を通して僕が強く感じたのは、どのプロジェクトにおいても日本財団としての明確なビジョンが存在しているということです。

上記で取り上げた2つのプロジェクト以外にも、高齢化社会の終末医療の問題を解決するための在宅医療支援プロジェクトや、障害者の方々のアート作品を集めて展示していくアール・ブリュット事業など、今回の記者発表会の中で報告されていたプロジェクトすべてに、日本財団の明確なビジョンが存在していました。

もちろん、その方向性やビジョンというのは、誰もが必ずしも賛同するようなことではないかもしれません。

しかし、日本財団として「こうあるべきだ」ということを明確に定めた上で、大きな方向性を示しつつ、ソレに見合う人々が集まって来るような場の創造を目指している。

従来のプラットフォームの役割として多少違う部分もあるかもしれませんが、僕自身も今後の「プラットフォーム」や「ハブ」としての役割というのは、こういったカタチに変わっていくような気がしています。

なぜなら、今までは、企業が社会のメインとなるポジションを占めていたので、プラットフォームやハブというのは、ある程度無色透明で中立的な存在であることが求められていました。

しかし、今は個人が社会のメインになってきています。その中では、企業が今まで担ってきた方向性を示す役割の部分が、スコンと抜け落ちてきているわけです。

個人がメインの世の中になっていけば、このような公益財団法人のようなところがその役割も一緒に担うべきなのでしょう。

実際に今の時代は、社会問題を解決しようと立ち上がっている人々の多くが、個人起業家や中小企業・NPO団体の方たちです。

だからこそ、この辺りの社会課題を解決しようとしている個人や小さな団体と、社会課題を解決するためのプラットフォームになろうとしている日本財団が繋がっていくべきではないかと思うわけです。

最後に

これまで何度か日本財団のイベントには参加していましたが、今回の記者発表会で、日本財団という公益財団法人がどのようなポジションを目指しているのか、明確に理解できました。

以前、取材した「未来のデザイン展」のような企画などもドンドンと立ち上げていきながら、リアルの場で社会課題を解決するプラットフォームとして、その役割や立場を確立していって欲しいと思います。

将来的には、今ウェブ上に増えている小さなプラットフォームなどともドンドン連携していきながら、公益財団法人が解決できる社会問題を、個人と一緒に取り組んで行くというような公益財団法人になって欲しいと願います。

(取材協力:日本財団)

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