記事

すきやばし次郎が20分3万円の寿司でも客が途絶えない本当の理由

すきやばし次郎について書きましょう。

ここのメニューはお任せで3万円18カンというコースのみ。無言で、次から次への寿司がでてきて、20分で食い終わる。食い終わるとさっさと追い出される。

確かに、うまいのだろうが、しかし、3万円を使って来店したのに、ホスピタリティのない接客に加え、20分でお会計して出て行く羽目にみじめな気分に陥り、自分を納得させるために次郎氏を神のように崇めたり、理由をつけて慰めるような投稿が、食べログにたくさん書き込まれています。

これぞ典型的な庶民が行ってはいけない店です。

こういうところの常連は、理由があってお金を使わないといけないひとです。

月に100万、200万くらいお金をどうしても使わないいけない事情がある人というのは、世の中にあなたが想像するよりもはるかにたくさん存在します。

儲かり過ぎたり、税金で持っていかれる前に苦労して使いますし、裏金や、犯罪資金、期限付きの予算や人のカネとか、使わないと返さないといけないカネとか、本来あってはいけないお金とか、まあそんなところです。

月に100万200万を使わないといけないので、食事も、数千円などというのは効率が悪すぎる。一度に、5万、10万、20万単位で使っていかないととても間に合わないのです。

そこで、こういう店が重宝されます。

食べ物としては最高の物を出しますし、決して手をぬかないプロでしょうし、常連のリクエストやわがままに確実に答えてくれるでしょう。そして、さして時間も取りません。30分ほどあれば食べられてヘルシーなので、毎週いっても大丈夫。そして、3万円消費できます。効率がいい。

一人でふらっといって、ちょっと食べて帰ってこれるし、普段にちょっと食べるのに最適です。

普通のひとは、3万円だったら、ディープに飲んで食べて、翌日も2日酔いくらいまで満足したいと思いますが、一日3万円しかつかわず酔いつぶれていては、月に90万。これでは体が持たない。

体の健康を保ちつつ、月に100万、200万消費しようとすると、30分で食える最高級ずしというニーズがまさにマッチするのです。

要するに、すきやばし次郎は、ワケありの人にとってはファーストフードなんです。高級店ではないんですわ。

ワケありのひとは、決してガッチリやるときは次郎なんかにいきません。料亭なりで、一人15万や20万円くらいは掛けて、楽しみます。でもこれを毎日やるわけにはいかないですから(お金が無いんじゃなくて、疲れるので)、ちょっといって3万円消費できて、確実に美味しい次郎の寿司は、便利なんですよ。ちょっと高いランチくらいなイメージね。

東京の滞在時間が24時間くらいしかない外国のセレブやCEOに人気なのも頷けます。ほとんど時間がないなか、お忍びで行って、30分ほどで日本一うまいと評判の寿司が食べれるからめんどくさくない。

という感じですので、決して庶民が、「死ぬまでに一度、次郎さんに握ってもらいたい」「せっかくの記念日だから」という思い出で、すきやばし次郎にいっては行けません。あそこは、庶民の記念日の店ではなく、カネを使わないといけない人のファーストフードの店です。

あわせて読みたい

「すきやばし次郎」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    羽生結弦 五輪2連覇に複雑な韓国

    文春オンライン

  2. 2

    三浦瑠麗氏発言 日英で認識に差

    小林恭子

  3. 3

    日韓合意に釘刺された文氏の誤算

    文春オンライン

  4. 4

    壇蜜が明かすヌードのデメリット

    fujipon

  5. 5

    女性専用車で男が呆れた抗議行動

    猪野 亨

  6. 6

    小池氏の築地再開発は騙し討ちか

    おときた駿(東京都議会議員/北区選出)

  7. 7

    東京五輪 真夏回避は日本の責務

    NEXT MEDIA "Japan In-depth"

  8. 8

    中学入試に思考力試す超難問出題

    NEWSポストセブン

  9. 9

    「妊娠は管理できる」という幻想

    中野円佳

  10. 10

    60歳以上の待遇劣化が抱える矛盾

    川北英隆

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。