記事

堀潤氏がTOKYO MXの情報番組のMCに:「パブリックアクセス」の実現に一歩近づく

元NHKアナウンサー、堀潤さんがTOKYO MXで朝の情報番組「モーニングCROSS」のMCになるとのこと。

「パブリックアクセス」って何?

ここまでは普通のニュースなんですが、あえてブログで取り上げたのは、彼が目指す「パブリックアクセス」というビジョンが非常に面白いから。これ、日本ではほとんど知られていない言葉だと思います。



僕らのニュースルーム革命 僕がテレビを変える、僕らがニュースを変える[Kindle版]

posted with ヨメレバ
堀潤
幻冬舎
2013-11-27

パブリックアクセスについては堀潤さんが自著「僕らのニュースルーム革命」で解説しているので、引用しましょう。

パブリックアクセスとは、「国家が有する資源はこく人であれば誰でも使うことができる」という権利で、電波はまさに国が管理するものであるから、国民は当然電波を自由に使う権利があるという考え方だ。

日本ではあまり馴染みのない言葉かもしれないが、欧米諸国や韓国、台湾などでは、放送法などによって保証された市民の権利として既に1970年代から80年代に導入され、各国の民主主義を下支えしている

アメリカでは公民権運動などを機に、あらゆる人種が放送を使って情報発信できるよう精度が整えられ、ケーブルテレビ局や隔週にある公共放送が受け皿となった。

行政からの補助金や市民の寄付などによって、地元の中学生による野球大会の映像から市民グループが取材をしたドキュメンタリー映像まで、全米で1000を超えるパブリックアクセス局が運営されていると言われ、幅広いジャンルの番組が常に放送波に乗って各地域に届けられているのだ。

あのBBCも市民枠を持っているそうな。日本でいえばNHKがパブリックアクセスに対応しているようなイメージですね。

イギリスの公共放送BBCは市民制作による専用のテレビ番組の枠を設け、カメラマンやディレクターを市民取材に同行させるなど教育的プログラムも用意し市民発信の底上げに力を入れてきた。

堀さんはこのようにまとめています。

こうして見てみると、先進国を中心に民主主義国家では電波の利用は市民の当然の権利として扱われており、マスメディアの視点とは異なる切り口のニュース発信や社会問題に直面した当事者による情報発信の場として機能するなど、パブリックアクセスがその国に多様な言論空間をつくり出す一翼を担っている。

というわけで、堀潤さんは8bitNewsとTOKYO MXという二つの取り組みを通して、パブリックアクセスの実現に向けて動いていくと見られます。

正直、著書を読むまで堀さんが何をしたいのかよくわからなかったのですが(ごめんなさい)、大変有意義で、個人的にも熱烈応援したい取り組みです。うちはテレビがないので番組は見れないんですが、テレビをお持ちの方はぜひ堀さんの番組をチェックしてみてください。

堀さんの歴史やビジョンについては、こちらの二冊を読むと理解が進みます。日本を変える歴史的人物だと勝手に思っています。


僕がメディアで伝えたいこと (講談社現代新書)[Kindle版]

posted with ヨメレバ堀潤
講談社
2013-10-25


僕らのニュースルーム革命 僕がテレビを変える、僕らがニュースを変える[Kindle版]

posted with ヨメレバ
堀潤
幻冬舎
2013-11-27

あわせて読みたい

「放送業界」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    日本が世界第4位の移民大国な訳

    ビデオニュース・ドットコム

  2. 2

    翁長氏の治療批判する記事に苦言

    中村ゆきつぐ

  3. 3

    客離れに苦しむ鳥貴族の戦略ミス

    MONEY VOICE

  4. 4

    愛子さまにボーイフレンドのお噂

    SmartFLASH

  5. 5

    麻生氏サマータイム論はデマカセ

    赤木智弘

  6. 6

    翁長氏が後継指名 玉城氏出馬へ?

    田中龍作

  7. 7

    勝利優先で生徒追い込む高校野球

    文春オンライン

  8. 8

    とりあえず否定から入る日本人

    ヒロ

  9. 9

    すぐそこに迫る脱・現金化の大波

    MONEY VOICE

  10. 10

    新型ジムニーに国内外から熱視線

    フォーブス ジャパン

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。