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「韓国人の差別は異常」朴槿恵大統領が、「金と銅」に輝くアン・ヒョンス選手の「ロシア国籍」に大ショック

◆「韓国人の同族差別は、ひどすぎる」と言われているのを象徴するような出来事が、ロシアのソチで開かれている冬季オリンピックの「ショートトラック」会場で起きた。韓国内で差別されていたたまれなくなったため、ロシアに帰化し「ロシア代表」として出場したアン・ヒョンス(ロシア名:ビクトール・アン)選手が、2月10日に見事に銅メダル(男子1500メートル)と金メダル(男子1000メートル)を取った。これに対して、韓国ショートトラック男子代表チーム選手のうち唯一決勝に上がったシン・ダウンは失格処理された。

「ショートトラック」は、正式には「ショートトラックスピードスケート」といい、アイススケート競技のうち、アイスホッケーやフィギュアスケートと同じサイズの室内スケートリンクで行われる競技で、1周111.12メートルのトラックを、1回の競走で数名(通常4〜6人)の選手が同時に左回りに滑り、順位を競う。通常、各組の上位2人が、予選〜決勝へと続くラウンドを勝ち進んでゆく。タイムトライアルではなく着順で優劣を決めることから、「氷上の競輪」とも呼ばれている。

「ショートトラック」は、韓国のお家芸と言われて、2006年トリノオリンピックでは金メダル6個を含む計10個、2010年バンクーバーオリンピックでは金メダル2個を含む計8個のメダルを獲得している。

ところが、今回はメダル獲得が銀メダル1個、銅メダル1個(2月15日時点)止まりと凋落気味だ。しかも、アン・ヒョンス(ロシア名:ビクトール・アン)選手は、「ショートトラック」の韓国代表エースとして、2003年から2007年まで世界選手権を5連覇し、2006年トリノオリンピックでは団体種目も含め3個の金メダルと、1個の銅メダルを獲得していた。今回は、ロシア人の観衆から、「アン・ヒョンス」と韓国名で称えるコールが、会場内に鳴り響いたという。

それだけに、いまはロシア人となり「敵」となって世界の檜舞台に現れ、1500メートルで銅メダル、1000メートルで金メダルを獲得したことを、朴槿恵大統領はじめ多くの韓国民が、深刻に受け止めているという。

 朴槿恵大統領は2月13日、安山(アンサン)ソウル芸術大学で開かれた教育部・文化体育観光部の業務報告を受け、アン・ヒョンス(ロシア名:ビクトール・アン)選手に関して「アン・ヒョンス選手の問題が、派閥主義、足の引っ張り合い、審判の不正など、スポーツ界の底辺に根ざす不条理と構造的な乱脈によるものではないか、振り返る必要がある」「ショートトラック選手として最高の実力を持っているが、我が国で自身の夢を広げることができずに他国で選手活動をしている理由は何か」などと調査を命じた。そのうえで、「選手を発掘するということにおいて差別する指導者は、立派な人材の力量を死蔵させて韓国の体育競争力を自ら引き下げている」「文教体育部は選手たちが実力どおりに評価されるシステムなど体育不正を必ず根絶できる対策を整えてほしい」と要請したというから、受けた大ショックの深刻さは計り知れない。

◆韓国の通信社「news1」によると、「韓国体育大出身のアン・ヒョンスは、『非・韓国体育大閥』が主流だった当時のショートトラック韓国代表チームの中でいじめられ、男子代表コーチからの指導を受けられなかったために女子代表のコーチのもとで練習した」「2006年にアメリカ・ミネアポリスで開かれたショートトラック世界選手権が終わってヒョンスがアメリカから泣きながら父親に『選手とコーチが妨害した』と電話してきた」という。

 アン・ヒョンス選手は、2010年バンクーバーオリンピックの代表に選ばれず、所属していた城南市役所のスケートチームが解散したため、2011年、ロシアに帰化し、「ビクトル・アン」となったという。

◆ところで、「差別」は、どこの国、どこの社会でもあるけれど、そのなかでも韓国人の「同族差別」は、過激で異常すぎる。韓流ドラマ「チャングム」「イサン」「トンイ」などの時代劇で両班(ヤンバン)と奴婢(ヌヒ)との身分差別がはっきり描かれているように、李氏朝鮮王朝時代には、良民(両班、中人、常人)と賤民(奴婢、白丁)に分けられる身分階級による「差別」が当たり前であった。両班は、最上位に位置する貴族階級に相当していた。

 だが、日本は明治維新により士農工商(四民)の封建的身分制度が撤廃し、四民平等主義を取り入れ、1869年に華族・士族・卒族・平民の4族籍に再編、1872年に更に華族・士族・平民の3族籍に大別していたことから、大日本帝国が併合した韓国にも、日本流の四民平等主義を移入した。

 この結果、両班を最上位に位置する貴族階級制度が崩壊し、両班のなかには、日本に移り住み、天皇の臣民として生活するようになったけれども、両斑の子孫たちの大半は、家系を重んじ「族譜(ぞくふ、チョクポ)」をいまなお、書き足し続けている。しかし、両斑の身分を失った者たちは、日本に対して恨みを抱き、今日の「反日派」の源流となり、子子孫孫「恨み」を引き継いできているという。

 一方、韓国内の賤民のなかには、両斑の家系を僭称する者が現れ、幅を効かせるようになった。しかし、「族譜(ぞくふ、チョクポ)」について尋ねられるのを嫌っているという。

 大東亜戦争後、朝鮮半島人の多くが韓国に帰国したが、日本に残り、在日朝鮮人として生きている者も少なくなかった。

 しかし、韓国内では、日本から帰国した者が差別される現象が起きた。いまでも、そうした傾向があるという。「社会主義国は理想国家」であると信じ込まされて北朝鮮に帰国した者が、最も「悪い成分」として差別されたのと同じような関係にある。
 韓国内には、日韓併合時代、日本統治に協力して「良い思い」をした「親日派」の子孫と「抗日派」の子孫が存在して、お互いに反目し合ってきた。

 さらに、進学熱が高まるにつれて、大学まで進学した「高学歴派」と「低学歴派」との差別も際立っている。
 このほか、韓国人のなかには、北朝鮮からのいわゆる「脱北者」に対して、強い「差別意識」をもって対処する者も少なくないという。

【参考記事】
【ソチオリンピック】ロシア国籍選んだ元韓国代表エース 金メダルで母国にリベンジ
男子メダルゼロの韓国、金メダリスト“放出”に後悔広がる

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