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政策対談の3人目は、去年の6月に公開された、選挙で負け続ける「泡沫候補」にスポットを当てたドキュメンタリー映画「立候補」の主役でもあるあのマック赤坂候補とお会いすることができました!

ドクター・中松候補と並んで「プロ泡沫候補(笑)」などと揶揄されることも多いのですが、一方で実は非常に真面目で、立派な政策を持っているとの噂も多く耳にします。
実際のところ、対談してみた印象はメディアのそれとは大違いで、(大変失礼ながら)普通に政治家と話しているような感覚でした!ところどころ、マック流のユーモアを交える語り口も一流のものです。
それもそのはず。あまり知られていませんが、マック赤坂さんは京都大学を卒業後、伊藤忠商事で25年間勤めあげた後に独立。貿易会社を起業して一財を築いた、超一流のビジネスパーソンなのです…!
なぜそんなエリート中のエリートが、奇天烈とも言えるパフォーマンスに走ったのか?僕はその部分に今回、日本の民主主義の深い闇を見たような気がします…。
【ツイキャス録画はこちらから。前編・後編】
■落選し続けても立候補する理由は?
Q:い、いきなり面白い…!
どうして、毎回落選するのに、出馬し続けるんでしょうか?
マック:
基本はスマイルセラピーの伝道ですね。そのためにスマイル党を立ち上げてやっているわけです。このセラピーを民間だけで、プライベートカンパニーだけで広げていくのは難しいです。ある意味での権力、権限を持たないと、制度化できないし、広がっていきません。
たとえば、権限をもった人なら学校教育に「スマイルダンス」導入することもできるじゃないですか。そういうことで、やっぱり権限、権力を持つためには政治家になる必要があると思いまして、立候補しています。
マテリアルのディーリングだけで一生を終えたくない、メンタルに関わる仕事がやりたい、という思いがありました。私は海外にも足を運びますが、やはり日本人はスマイルが足りない。たとえばアメリカではエレベーターで見知らぬ人と乗り合わせたときでも、挨拶してスマイルしてくれるじゃないですか。政治家になって、そういったソフト面、メンタル面の文化を輸入して普及したいと考えています。
さらに言えば、アメリカから輸入したものをマック式に加工して輸出していきたいとも思っています。
何かを普及するためには権力が必要、という思考は実は非常にリアルでロジカルです。そしてドクター・中松候補もそうですが、この方々って、真のグローバルパーソンなんですよね。。
■マック赤坂候補は、どうして当選できないの?
Q:メディアが選別してしまう問題は、酒向英一候補も同様に指摘していたことです。何をもって公平・校正な報道とするかは、規模の大きい選挙ほど問題になりますね。
単刀直入ですが、どうして当選できないのでしょうか?
マック:
それは簡単にいえば、メディアが選別してしまうわけですよ。「主要4候補」とか。メディアが選別したなかで有権者が投票するというかたちなので、「主要候補」に入ってないのが大きな敗因でしょうね。実績の得票数が足りないということで、主要に入らない。
あとは、政見放送で目立つためにサムシングディファレントなことをやっているけど、これもまぁ、有権者から見たら「ふざけている」「スマイルセラピーの宣伝をしている」ように見える。もろもろの理由で当選しないんでしょう。
またこの件は、後の「どうして彼がパフォーマンスに走ったのか」という点にもつながっていきます。

■重要なのは「うつ病対策・オリンピック・行政改革」?!マックの3大政策
Q:ここから政策のお話しに。非常にまっとうな政策思考です。政見放送で「お・も・て・な・し!」というマック流パフォーマンスを披露していましたが、「ハードウェアではなくてソフトウェアで」というのは立派な一つの方向性といえます。
マックさんが都政で一番やりたいことはなんでしょうか。
マック:
「うつ病・自殺対策」ですね。特にうつ病の患者が薬づけでますます悪くなっている、そういうところを「スマイルセラピー」という精神療法で対策していきたいな、ということですね。
もう一つは、オリンピックが来るということでハードウェアに関する争点があるが、私はおもてなし、接客ですね。これが大切だと考えています。世界的に東京が注目されて、オリンピックでどかーんと外国からお客様が入ってくるわけですから。本当に「おもてなし」のこころが入った接客を、日本人にトレーニングしていきます。
あとは議員の報酬。都の職員の数も給料も問題があります。私が伊藤忠にいた経験から感じるのは、やはり都政は役人仕事だなぁ、と。もっと厳しくやれる部分はあると思いますので、「大減税と小さな政府」を目指したいですね。
Q:
「公務員を1/2カット」とありますが、これはどのように実現していくお考えなのでしょうか?
マック:
以前の都議選でも言ったんですが、民営化を進めるという方向性です。たとえば、区役所の窓口でも無駄が多い。高度な労力がいるところに人材を配置して、窓口業務は民営化するなり機械化するなり、無駄を省く方策が必要です。そういった無駄を削減していけば、人も減らしていけます。
また、民間経験に裏打ちされた民営化路線など、まさにわが党が都知事に最も求めていることでした!( ゚Д゚)