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安楽死と大麻、そして売春・・・オランダに学ぶ

先日、高齢者のスポーツで有名だった95歳の方がオランダで安楽死を選択し、パーティーをして友達に会い、そして静かに息を引き取った。「私は満足だ。死への恐怖心は全くない。医師が来たら旅に出る。」との言葉を残した。

オランダが安楽死を合法化したのは2002年。自分の体や死は自分自身のものとオランダ人は考える。

オランダは基本的に大麻(マリファナ)は合法だ。それは「一人静かに大麻の吸って人生を楽しむことを禁止する必要はない」という考え方だからだ。もちろん、大麻というのは麻薬性が低く、お酒、たばこ、コーヒーなどより作用が小さく、習慣性もないのだから本来はあまり問題にするようなものではない。本人の健康への悪い影響すら学問的に知られていない。

「社会の故なきバッシング」より「個人の生きる権利、自由な選択の権利」を大切にしているからだ。だれかが大麻を吸ったら社会が乱れるというような脆弱な社会はそれでなくても乱れる。

売春は次々と合法化されている。オランダは昔からOKだが、2002年にドイツで売春が合法化された。売春するかどうかは女性と男性の判断によるもので、個人的なものだ。夫婦の間のセックスは合法的だが、夫婦ではない男女のセックスは非合法とか、金銭の授受があれば非合法などというのは実に幼稚な考えで、一人一人の女性がしっかりしていれば、本人の判断で行動を決めればよい。

オランダのこのような社会の動きから見ると、日本は「野蛮化」に向かっているように見える。その主なものは「空気を重んじる」、「他人をバッシングする」だろう。

「マリファナはゼッタイ、ダメ!」というポスターを作る。「なぜダメなのですか?」と聞くと「ダメなものはダメだ!」と叫ぶ。石原元都知事が被曝を心配する都民に対して「黙れっ!」と言ったのと同じだ。空気さえ作れば勝ちという野蛮な社会である。

「他人をバッシングする」というのは、他人の言動を自分の尺度で見て、口汚くののしることだ。時には道徳的なことを罵っている。罵ることが道徳的ではないのに。他人が自分の意見と違っても良い。他人の価値観を尊重することが大切で、それが自分にひどく影響を与えるものでなければ、単に「キモイ」とか「ウザイ」という理由でバッシングしてはいけない。未発達な高校生並の日本社会である。

一人一人が、「真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじる人」(戦後の教育基本法の目的)であれば、安楽死も、大麻も、そして売春すら社会は規制する必要がない。真理や正義よりお金、個人の価値より自分のわがまま、そしてニートでも良いと勤労を軽んじ、事件を起こしても責任を感じない、そんな野蛮社会の日本だからこそ、安楽死、大麻、タバコ、売春がみんな社会を壊すものに見えるのだろう。

私の活動は「対立から合意へ」ともいえるし、「憎しみ合うより好き同士」ともいえる。意見や感情の対立は「事実を共有する」ことができない時に起こることが多い。だから、私はまずは「事実」を共有したいと思うし、共有した後は広く世界の状態を理解して意見を交わすのが大切だろう。

(平成26年1月10日)

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