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年の瀬の渋谷・宮下公園とホームレス支援の排除

 昨夜の22時30分ごろ、東京渋谷の宮下公園で路上生活者のために例年の越年越冬救援活動に当っていたテントが、渋谷区役所の手配による警官隊によって撤去され、生活者のテントにあった寝具や道具類も持ち去られたということです。宮下公園はそのまますべての入り口が閉鎖され、1月5日まで使用停止にするとの公示札が貼られました。

 宮下公園はホームレスの名所の一つでしたが、2011年からグローバル企業傘下の「ナイキ・ジャパン」が命名権を獲得した運動公園としてリニューアル・オープンしました。ただし名称は当初予定された「宮下ナイキパーク」の名を使わず、従来通りの「区立宮下公園」としました。ホームレスを追放した企業という批判を避けるためと思われます。

 昨夜からネット上に救援を求める情報が出ていたので、気になって夕方に見に行ってみました。整備されたという公園の中は全く見ることができませんでしたが、周辺を歩いて、救援テントの移動先である北隣りの神宮通り公園まで行きました。

細長い公園の下は駐車場になっていて、その横にブルーテントハスウが見事なまで一列に並んでいました。かなりの人数が、今もこの地区で生活していることがわかります。

救援テントの移動先が、金網に掲示されていました。

道路を一本へだてた神宮通り公園では、支援者が中心となって抗議集会を開いていました。

顔を撮らないことを条件に、写真撮影にも快く応じてくれました。渡されたビラには、「一人も野垂れ死にさせない」「仲間の命は仲間で守る」などの文字がありました。

 役所が閉まる年末年始の困窮者を救うのは、本来は行政を補完する事業の筈ですが、なぜ行政と対立しなければならなくなるのか。宮下公園には、かなり複雑な経過があるようですが、福祉には「寄り添う心」がなければ成果はありません。

 老人党護憲プラスでホームレス支援実践家の話を聞いたことがありますが、ホームレスとハウスレスは違うのです。家と給食だけでは困窮者の救済は完結しないのです。年の瀬に、家族がいること、話し合える相手がいることの大切さを思いました。

 それにしても、「差別と棄民」政策を象徴するような年末のニュースでした。

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