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幸せはお金では買えないけれど・・・

先日田端信太郎さん(@tabbata)が紹介していたので、読んだ方もいらっしゃると思いますが、この記事がとても良かったです。

「男も女も一生稼ごう」 西原理恵子が語る仕事-3 自由であるために

元記事は、3年前の掲載のものですが、内容は本質的で古さは全くありません。

ここで西原さんが語っていることは、女性も男性も誰かに依存せず自立して生きていけるようにしましょう。そのためにはきちんと稼げるようになりましょう、というメッセージ。

”「自分探し」という、人を惑わせる言葉がありますね。そして「やりがい」を見つけようと諭す。それって冗談じゃないと私は思います。みんなのために、地域のために、社会のためにというあやふやなモチベーションが、人間を本気で仕事に向かわせられると思いますか。大人やマスコミは、若い人をきれいな言葉でだましちゃいけないですよ。”

特にこの部分は就職活動中だったり、独身の若い世代に向けた話だと思います。

Facebookでこの記事を紹介したときに、コメントでこの点について意見をもらいました。

「大きな仕事を成し遂げる人は、地域や社会のためというのがモチベーションになっているのではないか?」

これは、おっしゃるとおり。私の周りにも、もちろんスゴイ人たくさんいます。

ただ、たぶん西原さんの念頭にはそういう人は入っていないと思います。なぜならそういう人は、そもそも能力も高く、稼ごうと思えば稼げるから(もしくは既に稼いでいるから)。

本来、影響を与えられる難易度順でいえば、「自分」→「家族や大切な人」→「社会」のはず。

自分すら食わせられないのに、勘違いして2番目、3番目にいくのはおかしいよね、ってことですよね。

自明過ぎて改めて書くことも憚られますが、人は社会的な生き物である以上、属する世界に貢献すればするほど、周囲から何かしらのサポートを受けられます。

その媒介となるツールの一つがもちろんお金であり、交換できるモノ・サービスの圧倒的な多様性でお金に比類するものはないと言ってもいいでしょう。

もちろん、お金で買えないものがある、といったりもしますが、逆にいうとお金で買えるものがどれほど多いかの裏返しでもあります。

幸せはお金では買えない。けれど・・・

幸せはお金では買えないとよくいいますが、不幸の大部分はお金があれば避けられます。

お金があれば選択肢が増えるからです。

何を選択すれば幸せになれるかは本人すら分かっていないこともあるので、選択肢が増えても幸せが保証されるわけではありませんが、選択肢が少ないと不幸になる確率は上がります。

なぜかというと、想定外のことに対する耐性が下がってしまうから。

例えば病気になったとき。

どれだけの治療や処置が出来るかはお金の多寡で決まってしまいます。西原さんもこの記事の別ページでこう語っています。

”夫をアルコール依存症とがんで見送り、みんなに色々ねぎらいの言葉をかけてもらいましたが、一番の本音は、「金があってよかったなー」でした。一人の人間を一人の人間として見送るのに、どれだけお金がかかったか。金がなかったら、彼を野良犬のように死なせていたでしょう。そして私の人生も、もっと憎しみの多いものになっていたはずです。”

男も女も一生稼ごう」 西原理恵子が語る仕事-4 真っ当な稼ぎ方を探す

お金があれば、選択肢の数を広げられる。

想定外のことが全く起きなければ良いですが、残念ながら死ぬまでずっと自分の想定の範囲で生きていける人はいないでしょう。

不慮の事態に直面したとき、自分と自分の大切な人たちにどれだけの選択肢を持たせられるか、不幸を回避することができるか。

それはお金を稼げるかどうかで、大きく変わってくるでしょう。

もちろんお金とは別に、相互扶助の人的ネットワークも大事ですし、それを否定するものでは全くないのですが、カバーする範囲が重なりつつも、やはりお金があることでカバーされる範囲はいまだとても大きなものです。

西原さんの作品には、お金が稼げないことで、不幸になっていく or 抜け出せない人たちがたくさん出てきます。

それは彼女の幼少から漫画家として自立するまでの経験から来ているものだと思います。(たとえばこの本とか、かなり生々しい)

多くは自分の近しい人たちや周囲にいた人たちだったからこそ、彼ら彼女ら(特に女性)に対する愛ある視線が西原さんの特徴でもあるのですが、でも彼女はそれを変えていくべきと捉えています。


”私は同年代の40代、50代世代の女性が、人生の後半になって、納得のいく仕事にカムバックした例が少ないと聞いています。働く場所がないのは残念なことです。そして家庭が壊れていくのもたくさん見てきました。今この世代の人に向けてのアドバイスが見つかりません。酷な言い方をすれば、遅かったということ。でも、親として次の世代は変えていきましょう。女の子には徹底した自立を、そして男の子には「家庭的な女性を求めない」教育を。”

”どうやったら理想の仕事に就けるかではなく、どうやったらそれでお金になるかを考えれば道は見えてくるハズです。”

お金をいただくには、それだけ相手に価値を感じてもらわないといけない。本気でお金をいただこうと思ったら、それだけ真剣にならざるを得ない。会社員の場合、お客さまからお金を頂く部分を、他の部署にアウトソースしていることが多いので、営業などの直接顧客からお金を頂く仕事以外では、その部分が見えづらかったりします。

逆に、私の周囲で、自ら商売を起ち上げ活躍している人は、みんなお金を頂くことに対して本当に真剣です。それは(顧客からお金を頂いてそれを再投資していくという)ビジネスモデルを誰かに依存するのではなく、自らの力で構築・運営していることに加えて、人生における選択肢を増やし、そして自分の成すことに対する誇りとなっているからでしょう。

”仕事ってリアルな目的を持ったものです。自分を食べさせ、家族を養い、貧しさからくる苦しみや怒りに縛られないで自由に生きていくためのもの。でも、その中にきちんと「できるようになっていく」楽しさや喜びが詰まっている。働くこと、働き続けることが、まるで自家発電みたいに明るく人生を照らすし、頑張るためのエンジンになる。だから、自分で稼げる仕事をまず始めることが大事なんです。”

お金を稼ぐこと、自立して生きるということから目をそらさずにいるためにも、今回の記事とてもオススメです。

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