記事

ニートやフリーランスがシェアハウスに住むメリットについて考えてみた。

国や企業に所属することは、個人にとって心強いセーフティネットになります。とはいえ、国や企業が斜陽になる時代には、他のところにもセーフティネットを求めていく必要があります。そのことに動物的嗅覚によって嗅ぎ付けている人々は次々にいろんなセーフティネットの発明をしています。

むろん、<家族>のような昔からある、セーフティネットへの回帰も考えられるでしょう。しかし、それ以外の想像力も生まれているのです。ソーシャルメディア、シェアハウスは、私たちにとって、セーフティネットにすでになっています。国や企業にがっつり所属していなくても、ソーシャルメディアやシェアハウスを利用することで、私たちは、小さな「自治」のような精神を発揮することができます。国や企業を否定するわけではありません。ただ、国や企業とは別の次元で、個人の所属先を見出していくことは、示唆に富む試みでしょう。

当ブログの<読参加者>の中には、「将来フリーランスで活動したいなぁ。」や「今ニート(無職)なんだけど、これからどうしようかなぁ。」と思案していらっしゃる方もいるかもしれません。

そういう方に、これだけは避けた方がいいのではないかと私が思うのは、1人暮らしをすることです。私も、現在会社を辞めてフリーランスで活動していますが、シェアハウスに住んでいて心からよかったなぁと思っています。「社畜、乙。」などのような、会社員の悲哀を表現するブログ記事を見ることもあるのですが、「社畜生活ナメタラあかんで!」というのが、私の本音です。

私も社畜生活をおくっていたこともあるのですが、朝8時に毎日出勤する、1つのプロジェクトが終われば次のプロジェクトに勝手に入れられるというルーティンやサイクルが勝手に用意されています。出社さえすれば誰かしら人がいる、という場もあるので、人の精神衛生に与える好影響は計り知れません。

もちろん、会社員は自由度が低くなるのですが、制限される中で、自由活動をするというのが、人をイキイキさせるのではないか?というのが私の実感です。

これが、フリーランスになると、この「制限」を自分でつくり、「」も自分でつくる必要があります。「制限」と「場」がないと、精神状態が悪くなるのです。このような観点からみても、「シェアハウス」の果たす役割は大きいです。今回は、「場」としてのシェアハウスのメリットについて書いてみたいと思います。

1. 受動的であっても<なにか>がおこる。



会社に出社さえしていれば、仕事を上司からもらえるのと似ているかもしれません。シェアハウスに住んでさえいれば、孤立は避けられます。「今から、カレーつくるから一緒に買い物いこう!」「友人が会社やってるけど、急に人が必要なったらしい。3か月手伝ってくれる人探してるらしいよ〜。」など、自分が意志をもって、何かを積極的に働きかけなくても、なにか動き出すきっかけを人からもらえる機会が増えます。ニートやフリーランスは、孤立することは致命傷です。負のサイクルに陥ります。たとえ、気分がのらない日が長く続いていてもその気分をなんとなく&いつのまにか変えてくれるような他人の働きかけを受けざるをえない、場に自分を置くこと、これは、間違いなく心のセーフティネットになるのです。

2.1人でできないことみんなでやる。



フリーランスとして仕事をしていると、どうしても1人でできない&わからない仕事をすることになるときもあると思います。そんなときも1人で悶々と考え込むのは時間の無駄です。もちろん最初から諦めてしまえ!などと言ってるわけではなく、自分でできる限り考えるのですが、ムリなときはムリでしょう。そんなときに、シェアハウスの住人に、「これどう思う?」など質問して、解決の糸口になる情報をもらえることもあります。さらに、シェアハウスの住人の友人に解決できる人がいたりして、シェアハウス住人ネットワークで、困難な問題を短期間で解決できることがあります。ですので、会社のようにたくさんの先輩が身の周りいない、フリーランスはシェアハウスに住むメリットは高いです。先輩を自分でつくりだすという、仕事のセーフティネットにもなるのです。

3.気配を感じてもらえる。



1にも通じることなのですが、<気配>の重要性についてもっと議論されてもいいと思います。フリーランスで活動している友人がとても興味深い話をしてくれました。「ボクは、興味のあるイベントには積極的に参加してその場にいようと思ってるんだ。」「ボクは、その場では価値を発揮できないかもしれないけど、でもその場にいようと思う。」私はこれをきいて「ハッ」としました。そういえば、なんの発言もしなくても存在していることだけで、心の中にその人が深く刻まれていることがる。家族はまさにそれだし、facebookやmixiの友人もそうだ。気配がなくなると、一気に人の存在が自分の心から消えやすくなってしまいます。そういう意味では、自分以外の人に自分の気配を感じてもらえる場を複数もっておくというのは、これもまたセーフティネットになるなと思います。シェアハウスは、その1つでしょう。5~10人くらいの規模であれば、1人がいなくなることは、事件です。必ず誰かが自分に気をかけてくれているのです。一方、facebookやmixiはその規模が大きくなるので、積極的に発言してきた人は消えたことがわかるのですが、あまり発言しない人は消えたことがわからないので、シェアハウスよりは、気配を感じにくい場になるでしょう。

主体的に働きかけずとも、気配で感じてもらう。このような何気ない価値をニートやフリーランスはもっと意識してもいいのではないでしょうか?

以上のように、ニートやフリーランスがシェアハウスに住むメリットをあげてきました。最近話題のコワーキングスペースも1つのセーフティネットとしての場にもなるかもしれません。

新しい生き方&働き方が、生まれることは好ましいことなのですが、それを充実させていくには、ハード面だけでなく、ソフト面に着目していく必要があります。人は個人として孤立していては生きていけません。個人としてイキイキ生きたい人こそ、他の個人とつながる「技術」を獲得する必要があります。シェアハウスは、その1つの可能性にすぎません。一見自由に生きたい個人を縛るように感じられる、<制限><場>こそが、その個人をイキイキさせるというのは、矛盾しているようですが、社畜とは次元を異にする<制限><場>を発明していきたいものですね。なにかいいアイデアがあればこちらで共有して頂ければと思います!

トピックス

ランキング

  1. 1

    朝日が仏大統領発言でっち上げか

    西村博之/ひろゆき

  2. 2

    内閣改造で消えた小池・野田新党

    PRESIDENT Online

  3. 3

    米国が12月以降に北朝鮮を攻撃か

    高英起

  4. 4

    温泉更衣室の防犯カメラは違法か

    花水木法律事務所

  5. 5

    iPhone X購入の前にWi-Fi導入を

    永江一石

  6. 6

    よしのり氏 小池新党はいらない

    小林よしのり

  7. 7

    核武装した北との共存ありえない

    NEXT MEDIA "Japan In-depth"

  8. 8

    アラフィフの後悔 1位は「勉強」

    キャリコネニュース

  9. 9

    日本人の稼ぐ力 今や他国の7割に

    THE PAGE

  10. 10

    小林麻耶が海老蔵の家を出た事情

    NEWSポストセブン

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。