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偽装より誤表示の方が実はたちが悪い

今年の流行語は「誤表示」に決まりそうな勢いだが、何が何でも「偽装」と認めず「誤表示」といえば許されると思っている企業は、いかに自分たちが無能ですと宣言していることをわからないのだろうか?

犯罪には2種類ある。悪いとわかっていて故意に行った犯罪と、悪いとわからずにやってしまった犯罪だ。

偽装というのは、前者にあたる。誤表示というのは、後者のニュアンスに感じられる。だから偽装を否定し誤表示と言えば悪質性がないと思っているのだろうが、偽装ではなく誤表示の方が実は救いようがなくたちが悪い。

偽装なら、食材の区別がついた上で、あえてコストを削減するためにやっていたことになる。故意で悪質ではあるが、食材の見分けはついている。

しかし誤表示というニュアンスならどうだろう?食材の区別すらできなかったということになる。ということはそもそもお金をとって他人に料理を提供する資格がない。偽装なら正しい食材の見分けがつくから、やろうと思えば正しい区別ができる能力を持っているが、誤表示というなら、「私たちはプロにもかかわらず、食材を見分ける能力がありません」と宣言しているようなものだ。だから誤表示だという企業は営業禁止処分にすればいい。プロではないのだから。

今回の食材偽装に限った話ではなく、犯罪というのは故意より故意ではない方がたちが悪い場合が多い。

例えば安倍首相は福島原発事故の汚染水が完全にブロックされているとか、コントロールされているとか言っている。現状を見ればブロックもコントロールもされていないことは、誰の目にも明らかだ。

安倍首相が、現状はコントロールなんかされていないと知った上で、でもあえて対外的な影響力を考えて「コントロールされている」と、故意に偽装しているなら、まだ救いはある。コントロールされていないことがわかっているからだ。

でももしこれが故意ではなく、本気で「コントロールされている」と思っていたら、深刻なバカだ。現状認識ができていない。即刻首相を辞めるべきだ。

例えば、相手が傷つくと知っていながらわざと傷つくことをする。確かにこれは故意で悪質な行為だが、もっとたちが悪いのは、相手が傷つくとはまったく思わずに、平気で傷つくことをしてしまう人の方だ。

前者は悪いとわかってわざとやっている。でも後者は悪いという認識がまったくない。後者は故意でないから罪が軽いかといったらそうではないだろう。むしろどうしようもないバカだ。悪いとわかっていないで悪いことをしてしまう人は、注意されてもまた同じことを繰り返す。わからないからだ。

故意の犯罪より、故意ではない犯罪の方がたちが悪いというのは、こうした例を見ればわかるだろう。

故意の偽装だから悪質、故意ではない誤表示だから悪質ではない、と思ったら大間違い。

正しい事実認識ができない故意ではない犯罪者は、営業するプロとしての知識がないのだから、営業停止にするなど厳しい処分にすべき。もしそうなったら「誤表示」なんて言い訳する犯罪者も減るだろう。

それにしてもバレちゃったんだし、みんな偽装だと思っているから、「お客様の価格に対する要求が年々すさまじく、厳しい価格競争を余儀なくされ、やむなくコスト削減のために偽装しました。誠に申し訳ありません!」と正直に言えばいいのに。

ウソをつくからまた批判が倍になる。

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