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図書館の自由に関する宣言を指摘した読者がいるーこれが集合智の実例

私のブログの読者には実に高い教養と見識の持ち主の方が多いことを痛感した。
過日はだしのゲンの閉架措置の当否について私の拙い感想を書いたら、実に沢山のコメントを頂戴した。

コメントのレスが100を超えるのはかなり内容的に充実した意見交換がなされている時である。
私のブログには、レスが100を超えるようにと時々燃料投下を試みてくれる親切かつ熱心な読者の方がおられるが、まさにその読者の方が指摘されていたような事態に発展した。

私は、寡聞にして図書館の自由に関する宣言なるものの存在を知らなかった。
ユネスコ公共図書館宣言1994なるものも知らなかった。
ブロゴスニュースに掲載されている識者のコメントで図書館の自由に関する宣言に言及したものはついぞ見かけたことがない。

私の拙い感想が、図書館の自由に関する宣言を引き出す切っ掛けになったのだとしたら、思いがけないヒットである。
私のブログのコメント欄に埋もれさせておくのは余りにももったいないので、皆さんにご紹介しておく。

以下、私のブログの読者の方から寄せられたコメントに掲載されている図書館の自由に関する宣言等の引用である。
はだしのゲンの閉架措置が撤回されるに至った議論の背景がこれらの宣言でお分かりになるのではなかろうか。

「図書館の自由に関する宣言(抄)[1]

 図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することを、もっとも重要な任務とする。この任務を果たすため、図書館は次のことを確認し実践する。

第1 図書館は資料収集の自由を有する。
第2 図書館は資料提供の自由を有する。
第3 図書館は利用者の秘密を守る。
第4 図書館はすべての検閲に反対する。

図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。

検討の3原則[編集]

1. 問題が発生した場合には、職制判断によって処理することなく、全職員によって検討する
2. 図書館員が制約された状況の中で判断するのではなく、市民の広範な意見を聞く。
3. とりわけ人権侵害に関わる問題については、偏見と予断にとらわれないよう、問題の当事者に聞く

ユネスコ公共図書館宣言 1994年
http://www.jla.or.jp/portals/0/html/yunesuko.htm

公共図書館
 公共図書館は、その利用者があらゆる種類の知識と情報をたやすく入手できるようにする、地域の情報センターである。

 公共図書館のサービスは、年齢、人種、性別、宗教、国籍、言語、あるいは社会的身分を問わず、すべての人が平等に利用できるという原則に基づいて提供される。理由は何であれ、通常のサービスや資料の利用ができない人々、たとえば言語上の少数グループ(マイノリティ)、障害者、あるいは入院患者や受刑者に対しては、特別なサービスと資料が提供されなければならない。

 いかなる年齢層の人々もその要求に応じた資料を見つけ出せなければならない。蔵書とサービスには、伝統的な資料とともに、あらゆる種類の適切なメディアと現代技術が含まれていなければならない。質の高い、地域の要求や状況に対応できるものであることが基本的要件である。資料には、人間の努力と想像の記憶とともに、現今の傾向や社会の進展が反映されていなければならない。

 蔵書およびサービスは、いかなる種類の思想的、政治的、あるいは宗教的な検閲にも、また商業的な圧力にも屈してはならない。」

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