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宗教化して成功した共産党と、失敗した社民党

 ここのところ、参議院選挙をうけてのエントリーが続いておりますが(参議院選挙でネットがうまく活用されなかった1つの原因池上彰氏の選挙特番がうけた理由)、ブログ名にもあるとおり、もともと政治ネタをメインでいこうとおもって始めたブログですので、ご了承願います。

 社会民主党の福島瑞穂党首が参議院選挙の結果を受けて、党首を辞任すること及び、脱原発を訴えて当選した山本太郎氏と協力していく姿勢を示したことをうけて少し。


1 市民運動

 あくまで私の偏見にすぎませんが、いわゆる「市民運動」に参加されている方々は自分たちの運動こそが政治を変えることができると思っているのではないかと考えています。

 そういう意味で、今回の山本太郎氏に対する支持はある意味で、彼らの1つの理想型であり、こうした運動に参加する人々増えていけば、自分たちの意見に賛同してくれる人達が増えて望ましいことだと考えているのではないでしょうか。

 ただ、難しいのはここから先で、そのために熱心に活動に参加したり、他人に対する勧誘活動を行ったりすればするほど、周りの人から胡散臭い目で見られたり、自分たちだけで集まるようになる傾向があることです。

 結果、特定の方々に対する支持は得ることができますが、これがこれ以上大きなとして広がるかというと個人的にはかなり疑問です。


2 宗教との類似性

 ここから先も私の偏見ですが、こうした「市民運動」は自分の信じるものが絶対であると考える傾向が強いために、どことなく宗教活動と似たような行動パターンを示すと思っています(震災がれき受け入れ反対と新興宗教)。

 余談ですが、私は公明党と共産党の支持母体はかなりの類似性を持っているのではないかと考えています。つまり党に対する強い信頼と結束を維持している点で、一家そろって共産党(創価学会)の支持者が多いことや、結果、子供もそうした影響を受けて、拡大再生産に成功している点などです。

 その点、共産党と同じような施策を掲げながら失敗してしまったのが社民党ではないのでしょうか。社民党は広く支持母体と広げようとした結果、こうしたコアな支持母体を形成することができず、勢いを失ってしまったというところかと思っています。


3 施策の実現性

 そして一部では、社民党の党首に菅直人氏を迎えてはどうかという意見もあるようですが、個人的にはそれもありかと思っております。

 というのは、彼も「市民運動」出身者で、もし社民党が今後もこうした「市民運動」に軸足を置いて活動をしていくというのなら、そうした選択肢も1つの方法ではないでしょうか。

 ただ、以前も書いたとおり(市民運動家と政治家の違いと原発停止)、私はこうした「市民運動」には否定的です。原発反対でも消費税反対でも良いのですが、では反対して止めさせればそれでことが解決するのかという話です。

 原発でも消費税でもそれが提唱されのには、理由があり、その根本原因をどうするか、原発なら廃止した場合、代替エネルギーの問題をどうするか、既に原発関連で生計を維持している人の今後の生活をどうするかなど、いろいろ考える問題は多いわけですが、それらを全て無視して、「反対」というだけで、どこまで支持が広がるかという話もあると考えます。


4 最後に
 
 政治に限らず、どこの世界でもブームのようなものはあり、「世論」とか「国民の期待」とかいろいろな言葉で言われます。それに乗っただけの政党がどのような目にあうかは今回の民主党の凋落が全てを物語っているように思います(細野幹事長と民主党と理想論)。

 政治とは所詮、利益の再配分なので、問題はその先にある施策の実現、如何に国民(自分たち)に利益が還元されるかという話になるわけですが、それに成功したのが自民党ではないでしょうか。

 無理矢理まとめると、そうした利益の配分なしにも、自分たちを「信仰」してくれる支持者を捕まえることに成功したのが公明党と共産党で、利益の配分すると言っておきながら配分できないために支持者を失ったのが民主党といったところでしょうか。

 そして、理想論だけ掲げて、具体的に配分を示すことさえしなかったのが社民党で、結果それが長期低落傾向の原因となっているのではないかと考えます。

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