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歴史的積み上げのない若者支援の現在地は、職人と専門家が混在、混乱の状態

歴史的積み上げのない若者支援の現在地は、職人と専門家が混在すること
によって混乱の状態。理由はマネジメント人材の不足。「多様な困難への対応」
という国のメッセージに引きづられ、職員と専門家のマネジメント以外にも
政治力、交渉力、マーケティング、広報などが一人または少数に圧し掛かる。

特に企業出身者は対行政や地域との関係で悩み(論理で通らない世界)
現場のたたき上げや専門家は、現場外の対応に苦慮する(感情や志
だけでは通らない世界)。それに加えて、どんな困難を抱えるひとが
きても対応するスキル(来れない場合は訪問するスキル)が必須となる。

特に後者は「自分が直接サポートする」ことが早い場合と、周囲に
任せきれない場合にパンクする傾向にある。さらにシステム化(IT導入)
が急がれるなか、最低限のITリテラシーがない場合には、有限のリソースを
効率的に使えず、周囲もそれにあわせざるを得ず、停滞感が漂う。

しかもそれは自分がリテラシーをあげ、チームビルディングをするだけでは
解決せず、外部リソースとのパートナーシップが求められるとき、
ITによるコミュニケーションができず、
対面が前提となり(時に飲み会や懇親会)通常業務に割けるリソースは
さらに少なくなる。

それらを高いレベルでこなせる(自力にせよ、マネジメントの力にせよ)
人材は、若者支援分野において非常に少ない。そもそもマネジメント
できる状態で参入する個人が少ないと同時に、育成するためのリソースも
少なく、かつ、育成スキームが確立されているとはいいづらい。

そもそも拡大する若者支援領域において、自社内での研修に何十時間も
割く組織は非常に稀で、OJTという名のもとに現場に放り込まれ、
わけわからない状態で”がんばる”。独力で暗黙知を形式知に置き換え、
知らない言語を租借して実務に落としこめる力がなければ、多くの場合、
力を発揮することもできず、伸ばすこともできず、
絶え間ない支援対応業務のなかで、笑顔はなくなり、体力は削られ、
当初もっていた志は心の隅っこの箪笥のなかに置き去りにされる。

しかも委託事業は単年度契約なので、所属組織にキャリアパスが見えないと
将来も不安になり、疲弊する一方になる。

そこらへんをうまくマネジメントできる人材はやっぱり限られていて、
多くの場合は経営者兼務となってしまい、経営と現場のマネジメントが
ひとりに集中する。本当に一部のひと(支援者)が目立つのは、
それだけ新規参入者もいなければ、そこにたどり着けるようになる支援者もいないから。

そんななかを切り盛りしているのは、 石井正宏さんや、 鈴木晶子さん、
長岡秀貴さん、 井村良英くん、 札幌の松田さんや佐賀の谷口さん、
岡山の村本さんら。他にもたくさんいると思うが、国や都道府県レベル、または
地元のを越えて講師として呼ばれるなど、そのレベルに到達している支援者
は本当に少ない。

※某原稿に「支援者育成」の寄稿を依頼されたので、大枠についての
 メモ。

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