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最高権力者のあり方 その3

海外におられる安倍総理からコメントを頂きました。お忙しい中でコメント頂いたことに、心より感謝申し上げます。また、コメントをお寄せいただいた多くの皆さんにも、感謝申し上げます。総理からは「頬被りですか?」との指摘を頂きましたので、お答えさせていただきます。

まず、私が「自民党には戦争をやりたがっている人がいる」とNHKで言ったという件についてです。結論から申し上げれば、そのようなことは言っておりませんし、自民党議員の皆さんの中に、「戦争をやりたがっている人がいる」とは思ってもおりません。

総理が指摘されたのは、11月25日の日曜討論での私の発言です。あの時、私は「自民党の中にですね、普通の国になって戦争もできるようにするんだという声はありますよね?」と世耕さんにお聞きしました。これは交戦権を自衛隊に持たせるということは、戦争ができるようになるということを前提にされていることの確認です。安全保障については現実路線でやるべきだと指摘した上で、「国防軍というのは国民にうけいれられないと思う」と自分の意見を表明しました。
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昨年、総理が同様の指摘をされたすぐ後の12月2日、すでに岡山市内の会見で総理に訂正を求めました。しかし、私の声は当時の安倍総裁には届かなかったようで、私の訂正要求は無視されたかっこうになりました。今回、改めて指摘されましたので、総理に訂正を求めます。

その上で、僭越ながら、ひとこと忠告申し上げます。総理は、『ニュース23のスタッフが「なんだ株価があがっちまったよ」とつぶやいていたと関係者から聞きました』との発信も二次情報に基づいてされています。以前、自民党のあるベテラン議員から、「発言するときは一次情報にあたらなければならない」とのアドバイスを頂き、なるほどと思いました。ベテランが若手を育てるという伝統は自民党に息づいており、民主党も見習うべきです。一国の総理ですから、一次情報を確認してから発言されるようお勧めいたします。

自民党政権になってからの変化、それによる高支持率は素直に認めます。我々が安倍政権から学ぶべきこともたくさんあると思います。しかし、「民主党は息を吐く様に嘘をつく」と言われることには強い違和感を覚えます。

次に、田中均氏に対する安倍総理のコメントについて書かせて頂きます。まず、安倍総理が拉致問題に懸命に取り組んでこられたことには敬意を表します。見解が対立したとされる田中氏に対して、厳しいご意見をお持ちであるということも理解できます。私は、田中氏や総理の判断と行動を論じたのではなく、総理のお立場で「彼に外交を語る資格はありません」と断じることに対する違和感を述べたのです。

総理から「的外れ」とのご批判を頂きましたが、失礼ながら私が指摘した点について、総理ご自身が的外れな回答をされています。

私が懸念するのは表現の自由についてです。幸い田中氏は発信を続けると言われているようですが、今後、発言が委縮する可能性があります。田中氏以外の人も、最高権力者である総理から名指しで反撃を受ける可能性を考えると、総理に対して批判的なことを言いにくい雰囲気ができてしまいます。最高権力者である総理には、表現の自由を実質的に確保するために、広い度量を持って頂きたいと思います。

こうした大切な課題は議論を尽くす必要があります。是非とも予算委員会に出席して頂き、国民の前で議論をさせて頂きたいと思います。ご帰国、お待ちしております。

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