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『生きている人は我慢』という判断

今回の東北関東大地震の被害の状況が日々報道されていますが、現段階ではいまだに全貌をつかめない状態です。届け出がなされていない犠牲者がどれくらいの数にのぼるのか、はっきりわかるのはまだまだ先のことでしょう。

また、原発の問題は少しずつ解決の兆しが見えるものの、けっして予断を許さない状況が続いています。仮にこれ以上の悪化をくい止めることができたとして、風評被害も含め、農業・漁業関連の損失は計り知れないことでしょう。また、外国からの観光客は当分の間、回復の見込みはないかもしれません。まさに、戦後最大の日本の危機に我々日本人は直面していると言えます。

そういう状況下、「自分にできる最大限のことを実行したい」との思いで、私も救援活動を行っています。特に、私は首長経験者として一個人以上に役に立つべく、超党派の国民運動体「日本を創新する会」を通じて被災地で、今まさに必要とする支援をするために全力を尽くしています。

私自身は、去る3月16日(水)に茨城県大洗町、ひたちなか市、19日(土)に福島県白河市、宮城県塩竈市、多賀城市、23(水)に宮城県気仙沼市、南三陸町に出向いて支援活動を行ってきました。

私たちの支援活動は、被災地の首長と直接連絡を取って、必要なものをお届けするようにしています。一方的に物資を送って特定の物が大量に余っても迷惑ですし、また被災地にはストックしておくスペースや人手の確保も大変だということを知っているからです。

塩竈市の佐藤市長からは「特に油が足りない」という要請に基づき、トラック1台とボランティアの車3台に灯油と軽油1300リットル、水、衛生用品などを載せて届けてきました。片道およそ350キロ、朝6時に出発し、戻ったのは日付が変わってからでした。

要請があった灯油は、避難所で暖をとるためだと思っていたら、現地で佐藤市長から「荼毘に付すために必要」なのだと聞いて驚きました。塩竈市は近隣1市3町分の火葬場を有しており、すでに500体以上のご遺体が保管されているということでした。

火葬場は大きな損傷を受けておらず、運転は可能だとのことでしたが、ご遺体を一体焼くのに約50リットルの灯油が必要で、その灯油が手に入らず困っていたのでした。

日々の報道でわかる通り、今回の津波は見上げるように巨大な堤防をも越え、大きな船舶や建物をいとも簡単に流し去ってしまいました。テレビには、頑丈な車も原形をとどめないほどペシャンコになってひっくり返っている映像が映し出されています。従って、遺体の損傷も激しく、寒い日が続いているとはいえご遺体は日ごとに傷みが進んでいます。そのうえ犠牲者のご遺体さえ荼毘に付すことができないというありさまに、今回の地震被害の大きさをあらためて思い知らされました。

避難所のストーブをつけるための灯油も必要なことは言うまでありませんが、そこまで十分な量は確保できない中で、佐藤市長は「避難所は寒いですが、生きている人には我慢してもらっています」と言っていました。昨日、支援活動に入った南三陸町も同じで、佐藤町長からもさらなる灯油と軽油の要請を受けました。報道からはわからない被災地の実態です。

超党派の首長と地方議員、志ある国民による運動体である「日本を創新する会」(会長・上田清司埼玉県知事)は、首長のネットワークを活かし、被災地の 首長からの要望に沿った民間の支援を行います。復興支援のための寄付とボランティア登録の受付を行っていますので、「被災者のために何かできることをしたい」と思う方は下記を参照の上、ご参加、ご協力ください。

http://www.soushin-net.jp/

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