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"ePubはクソ"、"ハフィントン・ポストで連載開始"〜堀江氏、メディアを語る

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4月27日、28日と千葉県幕張メッセで行われたニコニコ動画の一大イベント「ニコニコ超会議2」。

ブースのひとつ、「超ニコニコ言論コロシアム」では、"「言論の闘技場」2.0"と銘打って、様々な論者が登壇、議論を繰り広げた。27日には、堀江貴文氏が登場、5月7日にローンチが予定されているハフィントン・ポスト日本版編集長の松浦茂樹氏を聞き手に対談を行った。

堀江氏が出所会見でも触れた"新しいニュース批評"のほか、株式会社ライブドア時代には部下だった松浦氏との昔話も飛び出した。


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堀江:ハフィントン・ポストは何をやろうとしているの?

松浦:ハフィントン・ポストは新しい言論空間を日本に持ち込むべくやってきました。

堀江:そのカッコイイ言葉はいいから、ぶっちゃけどうなの?

松浦:いやぶっちゃけ本当に、全米No.1なんですよ。ニューヨーク・タイムズとか抜いちゃって。

堀江:それは知ってる。たぶん、みんな知ってるから。ここ来てる人は知ってるだろうから。そうじゃなくて、ぶっちゃけどういうものなの。一言で説明すると。

松浦:「ソーシャルニュース」という言い方してますけど。

堀江:だからそういうカッコイイ言い方はいいから。

松浦:カッコイイことを一応空気読んで喋ってるわけですよ。

堀江:この間、言ってたのは、NAVERまとめとか、2ちゃんねるのまとめを記者がリライトして、みたいな感じなんでしょ?

松浦:そういう意味では既存のニュースと違って、あくまでも情報をいかにまとめて最速で伝えるか。

堀江:だからネット上の情報を早くまとめて記事にするってのがポイントなんでしょ?それがうまくいったら、独自取材とかそういうのやるわけですね。

松浦:そうですね。あとはブロガーにどんどん参加していただいて。BLOGOS以上に新しい言論のメディアにしたいです。

堀江:ほら、(ニコニコ生放送のコメントで)「まとめのまとめか」って書いてる。わかりやすく説明しないと。そこが大事なところなのよ。みんな、ハフィントン・ポストって言ってるけど、何のことやらわからんと。で、わかりやすく説明しないと、編集長。これでブレイクするか決まってくるんだから。

ニュースは情報過多、Gunosyとコラボすることにした

松浦:僕の真面目な部分がでてしまいましたけど、今日はそんな話じゃなくて、堀江さんの話ですよ。堀江さん、仮釈放した当日に会見の中で「ネットを使った新しいニュース批評の形を構想中」と話してたと思うんですけど、そこらへん含めた話を。

堀江:僕は要はニュースっていま、情報過多だと思うわけ。たくさんの情報がありすぎて、何をみていいかわからない。昨日僕が「朝まで生テレビ」に出たときに言ったんだけど、「Gunosy」っていうサービスがある。これは自分のTwitterとかFacebookのタイムラインをみて、自分の趣味趣向に合った記事を自動的に毎日20本とか配信してくれる。

松浦:この前オフィスに遊びに行ったんですよね?どうですか、彼らは。

堀江:もうコラボすることに決まりましたよ。彼らは自動でニュースをキュレーションしているけど、もうひとつある。自動でニュースをキュレーションしてくれるサービスと、この人のキュレーションの能力にかける。たとえば堀江がセレクトしたニュースは面白いのが多いとか。本当に堀江がオススメ一週間の10本、20本のニュースみたいに絞ってほしいんです。

松浦:そうですね。1日に100本とか200本とか処理しきれないですよね。

堀江:キュレーションというのは、情報を選別するというか。たくさんの情報の中から、「これは大事なニュースだよ」「大事な情報だよ」って拾い上げる人のことをキュレーターと呼ぶ。もともとは美術館とかで絵を集めたりとかする人。佐々木俊尚さんとかが「キュレーターの時代」みたいな本を書いたりして、これからはそうやってネットでロボットが自動でニュースを拾ってきて、自動でセレクトするやり方と、人がたとえば30人だったら、30人の人たちがセレクトした後、その人たちの解説が聞きたいわけです。

たとえば新聞を見たらさ、北朝鮮のミサイルが明日にも飛んでくる。ミサイル防衛費1兆円どうなるんだみたいな話になるでしょ。だけどあれって騙されちゃいけないわけよ。新聞は昔からそうなんだけど、煽って煽って煽って煽って煽ってばかり。

マスコミの人、よく聞いて欲しいんですけど、視聴率とか部数とかのために危機を煽るの本当にやめて欲しいんですよ。

釣り記事なんですよ、釣り記事。北朝鮮が明日にも攻めてくるような世論を作って防衛費をどんどん積み上げて、戦争に持って行くと。前科があるわけですよ。日本の新聞社って太平洋戦争とかの雰囲気を作り出した。明らかに新聞だから。朝日新聞も読売新聞も当時からあったわけですよ。だけど彼らだけは断罪されてないわけです。太平洋戦争の責任をとっていないのは、日本の場合、大新聞と天皇だけ。天皇と大新聞だけが戦争責任をとっていないわけですよ。こんなことが許されていいのかと。

松浦:取ってない。もう50年以上経っちゃいましたからね。

堀江:そうなんですよ。そこがすごい問題構造なわけですよね。要は反省もたぶんしてなくて、また同じことをやろうとしているわけですよ。それみんな怒らなきゃだめなんだから、本当。

松浦:ネットの時代になってきて、個人がいろいろ発信できる時代になったからこそ、そういうところもどんどんやっていかなきゃいけないですね。たとえば堀江さん、キュレーターって誰にやってほしいとかありますか。

堀江:俺はね、既存の有名人の人とかじゃない人にやってほしい。たとえば池上彰さんのニュースは、まあ池上さんのことをディスってるわけじゃなくて、彼はすごくわかりやすく説明してくれてると思うんだけど、もっと知りたいわけですよ。

堀江:北朝鮮のロケット、ミサイルは実際どうなんだと。北朝鮮の人たちは実際どういうことやってんだと。たとえば日本人だけですよ、北朝鮮でビジネスをやっていないのは。

北朝鮮にものを輸出したりすると、外為法違反で捕まったりするわけですよね。だけどヨーロッパの会社はドイツ企業とかは北朝鮮で商売しているわけよ。なのに日本だけだよ、やってないの。まあアメリカも若干、やってないのかもしれないけど。日本だけ。日本だけが北朝鮮とやってない。それをどんどんまた煽るじゃない。拉致被害者がどうのこうのとか。たしかにそれは良いことではないさ。だけどそれを言うなら日本だって戦争中にひどいこといっぱいしているわけじゃない? それはある意味おあいこだよ。それを言い合ったら、いつまでたっても和解できない。

松浦:そうですね。どんどんお互いが中傷し合う形になると、なかなかいい展開、ポジティブな展開にならない。

堀江:そう、ポジティブな展開にならないから。そこをお互いに引かないで、いつまでたっても仲良くしなかったら、ずっとこういう状況が続いて戦争になるよ。俺は戦争になるの嫌だもん。

松浦:そりゃそうですよね。

堀江:「そりゃそうだよ」って言ってるけどさ、みんな戦争になってほしいと思ってるんじゃないの?だから相手が悪いとかさ、和解を模索する段階は終わったとか勝手なこと言ってんじゃねえよと。それをちゃんと言論空間として新聞とかに書いてあるかというと絶対に書かないわけですよ、新聞は。ディスって、戦争に持って行きたいとしか思えない、本当に。ヒドイ。

だからそういうのをちゃんと言える人。たとえばあそこにいるハックルさんとかね、ああいう人がニュースを解説するんですよ。ハックルさんでもいいし、ちきりんさんでもいいし、そういうアルファブロガー的な人でもいいし、でもそういう人たちってこれからどんどん出てくると思うんですよ。

松浦:そういうのはネットが広がってきて、個人が目立つ形になってきて、いろんな人が発掘されて、ちゃんとポジティブな意見がどんどん言えるような形になるといいですね。

堀江:そうそう。そういうような空間を作りたいと。

ニュースのあるべき姿

堀江:ニュース長すぎ。たとえば新聞も長すぎ。新聞の記事って内容がない割にはけっこうだらだら書いてあって。ネット時代は長くて400文字。っていうのはスマートフォンで一画面で読める量以上の記事って忙しい現代人には向いてないと僕は思う。

松浦:そうですね。最近スマートフォンのサイトだと、我々の古巣のライブドアとかは3行にまとめて、「ざっくり言うと」みたいな形でスマートフォンで読めるようにしている。

堀江:そうそう、「ざっくり言うと」なんですよ。それはGUNOSYの人たちとも話してたんだけど、ニュースをスクレイピングしてきて、表示すると著作権上問題だったりするから、ちょっと別な解決策を提示したんだけど、本当にそうなんだよ。この間「サマリー」っていうサービスが買収された。どこが買収したんだっけ?

松浦:あれはヤフーですね。

堀江:そうだ。ヤフーが買収したんだ。サマリーはニュースを勝手に要約するサービス。そのサマリー的に人が要約すればいいんだけど。

松浦:いまこのネット時代に適応したもの。やっぱりニュースの形だったり、情報って枠としてはあるんだけど、それをただネットに持ってきているだけっていうのは、ただのコピペだと思うんですよ。

堀江:だから僕ね、ストレートニュースは通信社に任せておけばいいと思うわけ。通信社の記者がいろんなところに飛んでストレートニュースを拾ってくると。その拾ってきたニュースに対して解説を付けるというのを求められているのはないか。

堀江:ぶっちゃけどうなのよ?と。その「ぶっちゃけ」っていうところを、たとえば新聞という枠だったりすると、ぶっちゃけられなかったりするから、要はぶっちゃけられるメディアを作りたい。それはあくまでも批判とかではなくて、もっとポジティブなもの。

松浦:どんどん批判していくと落ちていくだけだから、ポジティブでAがA'になって、Bになってと。どんどん進化すればいいですね。

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