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遠隔操作マルウェア事件・「佐藤博史弁護士」の過去が面白い

ところで遠隔操作マルウェア事件だが、片山祐輔容疑者と佐藤博史弁護士は、「録画が認められない限り取り調べには応じられない」と、どえらく鼻息が荒い。2月17日より取り調べに応じていないとか。

佐藤博史弁護士は、足利事件の控訴審弁護で敗北後に再審無罪を得て名を上げた方。警察に対する警戒感も強いのだろう――そう思う方も多いのではないだろうか。「さすが人権派弁護士」とか。

いえご主張どおり無罪ならもっと取り調べに協力的になればいいのにとか、私なんぞは思うわけだが。入り口で警察とケンカしてどうする。過去の誤認逮捕で強く出られない警察の弱点を突いた、「無罪を引き出す弁護方針」と感服する次第。


こちらのまとめを見ると、「正義の人権派」に留まらない佐藤博史弁護士の「多面性」がよくわかる。

なんといっても目立つのは「サンラ・ワールド顧問弁護士」という過去だ。ジャーナリスト・津田哲也氏のブログにはこうある。

資元本の返金を求めた投資家との紛争を担当し、サンラ・ワールド社を批判するジャーナリストに言論封じの訴訟を起こすなどして、佐藤弁護士は同社らの<サンラ商法>を守ってきたのだ。(2011/12/17)

サンラ・ワールドは投資顧問を業務とする企業だが、早い話、「カナダのIT企業の未公開株」だの「ハワイのコーヒー園に投資を」とか投資家に持ちかけて破綻、最高顧問の増田俊男氏は刑事裁判で有罪判決を受けている。

この増田俊男氏は、米国でねずみ講「天下一家の会」活動に従事して有罪判決を受けた過去がある。加えて以下の様なエピソードを見る限り、どうもまっとうな人物とは思いがたい。

パラオ国会アドバイザーに任命されたと自称。「カメハメハ6世」より授けられたという「ハワイ王国全権大使」なる肩書きを使用している。但し、カメハメハ王朝はカメハメハ5世で断絶している。(Wikipedia)

いえ弁護士である以上、そうした楽しい闇の方々の「裁判で弁護を引き受けた」のならわかるんだが、あからさまに怪しい企業の顧問弁護士はダメだろ。


また交通事故被害者の依頼放置で、第二東京弁護士会から懲戒処分を受けてもいる。依頼を放置した結果、被害者は、後遺症損害賠償が時効になったそうだ。金にならないこんまい依頼は放置するんでしょうかね。


こうして全体像を俯瞰すると、下記のようなご著書でも触れられている肝心の足利事件担当自体、「正義のため」感が薄れてしまうのも、むべなるかな。


今回のPC遠隔操作マルウェア事件にしても「もう一度『冤罪』でヒトハナ」というワケではないとは思うが、サンラワールド事件の尻尾を引きずる限り、そのような穿った見方を導いてしまうのも、ある程度許容するしかないんだろうな。人はみな懺悔すべき過去があるものだ。

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