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私が人種差別主義者・排外主義者を容認しない理由

(1)私が「在特会」(在日特権を許さない市民の会)など差別主義者、排外主義者たちをとくに意識したのは北朝鮮による拉致問題の「現場」であった。「家族会」などのデモに参加した彼らは異常なシュプレヒコールを叫んでいた。「国民集会」などでいつも感じる強い違和感にも共通する。「これでは国民運動にならないどころか、特定の政治イデオロギーが排外主義に結びつきかねない」ー私はそう思っていた。横田滋さん、早紀江さんも当時から憂えていた問題である。
「滋 去年の6月だったか、東京でのデモ行進で、私たちの知らない団体が参加していて、『在日朝鮮人は東京湾に放り込め!』なんて怒鳴っていてテレビのニュースでも映されたのです。拉致と直接関係ない在日の人にまでそんな言い方をするのはよくない。節度が必要です。
 早紀江 デモはもちろん自由参加ですが、シュプレヒコールの文句は、これとこれって最初から幾つかのパターンが決められていてそれを言います。あんな言葉が出ると、家族会はそこまで言うのかと誤解されるからまずいと思う」(『めぐみへの遺言』、幻冬舎、2012年)。

(2)事態はさらに深刻な様相を呈してきた。2月に東京・新大久保、大阪・鶴橋で行われたデモでは、聞くに耐えないシュプレヒコール(「殺せ、殺せ、朝鮮人」「南京大虐殺ではなく鶴橋大虐殺をやる」)や殺人教唆のプラカード(「良い韓国人も悪い韓国人もどちらも殺せ」「朝鮮人首ツレ毒ノメ飛ビ降リロ」「糞食い民族」「ハヤククビツレ チョウセンジン」など)が掲げられた。まさに品性低俗な民族差別の恥ずべき内容である。評論家のなかにはこうした下品な集団は無視すればよいとの意見もあった。私もそう判断していた。しかし彼らの行動は一線を超えた。「表現の自由」はある。しかし夜中にマイクでわめき、おらびあげる自由がないのと同じように、もはや彼らの行動を放置するわけにはいかない。彼らの吐く言葉を直接に聞いた人たちだけではない。伝聞で知った日本人も韓国人も不快感を示している。こうした思いから、まずは国会で集会を開こうと決めた。

(3)3月14日に参議院議員会館で開催した「排外・人種侮蔑デモに抗議する国会集会」には、定員200人のところに250人以上の人たちが集まった。私たち賛同議員11人(集会当日)は政治的な思想や心情はそれぞれ異なる。韓国や北朝鮮との間に深刻な国際問題があるにせよ、「在特会」らの扇情排外主義の言動は放置できないとの一点で一致したのである。韓国国内で行なわれてきた右翼団体の行動を私たちが容認するものでないことは当然の前提である。私が問うているのは、日本人による人種差別、排外主義の恥ずかしさとその政治的役割である。私は集会で「この一回では終らせない」と発言した。そこで「差別的デモ・街宣に抗議する会」からの相談を受け、デモ申請を受付ける東京都公安委員会に署名をもってコースの変更などを申し入れることになった。

(3月22日記。適宜、補筆、加筆します)

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