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天災では変わらない国

東日本大震災から2年が経過した。
 しかし、つくづく思うのは、この国では天災が変化のきっかけにはならない、ということだ。

 確かに、地震や津波の直接の被害や、原子力発電所の放射脳漏れ、その後の計画停電などにより、生活が脅かされたし、考え方や精神面に大きな影響を与えたことは間違いないだろう。多くの人が震災を契機にしてこれからの「生き方」を真剣に考えるようになったとも思う。

 だけど。冷徹にいうならば「考えるようになった」、それだけだとも言える。

 復興のためには杓子定規で障害になる法律のほとんどは手付かずのままだし、脆弱さが露呈した電力・エネルギー問題も根本的な部分は先送りされている。発送電の分割とかなかったことになっているし。

 Parsley的には、地震発生直後から各大臣の会見や政府・東京電力統合対策室共同会見などに出席してみて、「未曾有の大災害」を取材する場の「日常」に絶望的な気分にさせられたことを覚えている。情報提供のあり方を巡って数時間も記者と会見者が争うのを横目に、おそらくこの国は同じ過ちを繰り返すのだろうな、とぼんやりと考えていたことを思い出す。その時の失望は以前にもエントリーに書いた

 多くの方が、使命感や善意をもって懸命に復興にあたっているのは分かる。しかし、一人ひとりの尽力ではどうしようもない状況だという認識が不足しているようにも感じる。
 ミクロの部分でのケアが重要なのはもちろんだけど、大元がそのままだと場当たり的な対処で疲弊していく一方にも思えるし、政治も彼らを支援こそすれ、根本的な治癒の処方から目をそらし続けているように感じる。

 日本という国で住むということは、地震はもちろん、台風や大雨・大雪など、自然災害と隣合わせで生きていかなければならないということ。過去の歴史を振り返ってみると、教科書的な記録は残っても記憶はそれほど伝承されない。未曾有の大災害とされる今回も、一行二行で済まされてしまうのかもしれないな。

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