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プチマス化するブログメディア

 個人が発信するブログなどのメディアが、プチマス化しつつある。
 アゴラBLOGOSがその先鋒となり、Yahoo!でもニュースカテゴリに「個人」が加わっている。
 アゴラは「言論プラットフォーム」と呼び、BLOGOSでは「意見をつなぐ、日本が変わる。」とキャッチフレーズをつけている。
 アゴラYahoo!ニュース個人の執筆陣は、著名人かそれなりの肩書きのある人たち。つまり、書くことが仕事につながるプロのライターが多い。対して、BLOGOSは、著名人に加えて一般のブロガーもピックアップされている。

 私のブログ記事は、ときどきBLOGOSに転載されているが、それ以前からアゴラには引用という形でピックアップされることがあった。
 引用の場合には、リンク先に行かないと全文は読めないので、アゴラで取り上げられると、私のブログへのアクセス数が急上昇する。
 BLOGOSに転載される場合には、全文転載なのでそこで完結するため、私のブログへのアクセスはたいして増えないという違いがある。

 ブログ記事を集めるサイトの、一般的な呼称がないように思うが、「ブログ記事まとめサイト」とか「ブログニュースサイト」などと呼ばれている。
 とりあえず「ブログニュースサイト」としておこう。

 私は現在のブログを、2006年5月から始めているが、その頃にブログが爆発的に普及し始めた。それ以前には、自分のサイト内に日記CGIを設置して、内部でブログ的な記事を書いていたのだが、それが2001年頃からだ。
 かれこれWEB上で、12年くらい記事を書いてきたことになる。
 前にも書いたが、BLOGOSに転載されるようになったのは、BLOGOS編集部からのお誘いがあったからで、自薦してBLOGOSに参加したわけではない。マイナーな私のブログがBLOGOS編集部の目に留まり、誘ってくれたというのは、ちょっとした驚きだった。
 私のブログへのアクセス数など、微々たるものだ(笑)。
 基本的には趣味の記事が多く、時事ネタも書いてはいたが、量としては少なかった。

 BLOGOSに転載されるようになって、それ以前とは変わったと実感することがある。

叩かれる側に立つことになった。

 ……ということだ(笑)。
 これが「マス化」なのかな、という感じ。
 記事のライターとしての立場と、読者の立場の違いということなのか。
 私自身は、そんな違いは意識していないのだが、読者はそうではないようだ。

 大きな勘違いをされていることのひとつに、「私はBLOGOSのために記事を書いているのではない」というのがある。先日、ある匿名の人から「BLOGOSのライターへ」という批判的なメッセージをいただいたのだが、私はBLOGOSの専属ライターではないのだ。
 私は自分のブログに記事を書いているのであって、BLOGOSのために記事を書いているのではない。ブログの記事をピックアップして転載するかどうかを判断しているのは、BLOGOS編集部なのだ。
 実際のところ、転載されない記事も多く、現状、半々というところ。
 BLOGOSは時事ネタを中心に扱っているので、趣味的な記事はあまり転載の対象にはならないようだ。
 また、BLOGOSに転載されたからといって、なんら報酬は発生しない。無償提供なのだ。
 ブログで稼いでいる人もいるが、私のブログ記事はなんの利益も生まない(笑)。

 私のブログでの人気記事は、音楽アプリケーション(DTM)や3DCGアプリケーションのHow to記事である。検索で訪れる人が大部分であるため、音楽や3DCGのアプリケーション名で検索して、疑問点や使い方の参考にしているのだと思われる。
 次に多いのが恋愛関連の記事で、私の過去の経験談などを書いているので、同じような経験をしている人が参照しているのだろう。

 直近で一番多かったのは、「マンガ「聲(こえ)の形」の感想」で、これはBLOGOSには転載されなかった記事。
 そのほか、継続的にアクセスされている記事に「アニメーターでは食えなかった」がある。これは私の若かりし頃のアニメーター経験を書いたもので、ほぼ毎日、誰かしらアクセスしている。アニメーターの環境は、私がアニメーターをやっていた頃よりは若干改善されているものの、まだまだ恵まれない状況にある。「クールジャパン」などといって、日本発のコンテンツを支援するのはいいが、アニメーターの労働環境を普通のサラリーマン並にしてあげないと、継続的に才能を育てるのは難しいと思う。
 アニメーターを目指している人が見ているのかもしれないが、アニメーターになりたいのであれば、メジャーな会社に行くことを勧める。下請けの会社ではダメだ。ジブリとか京都アニメーションなど、社員としての待遇が良いところを目指すといい。ただし、そういうところは競争率も高いが。

 一般のブロガーが参加できるということでは、BLOGOSは特色のあるサイトだと思う。
 ライターとして参加するには、自薦でもいいようなので、書きたい人や時事問題について論じたい人は、自身のブログにガンガン書いて、BLOGOS上にも登場すればいいと思う。
 コメント欄では字数制限もあり、論じるには足りなさすぎる。叩く側ではなく、叩かれる側に立って、持論を思う存分書くといい。それ相応の覚悟(叩かれる覚悟)は必要ではあるが。
 ただし、転載するかどうかの可否は、BLOGOS編集部のチョイスだということ。

 BLOGOSに登場するのが、ある種のステータスなのかどうかはわからない。私にはそんな実感はない。
 ただ、それでもプチマス化ではあるのだろう。BLOGOSの他の人たちの記事を読むときは、ちょっと違う感じはする。自分の記事は面はゆいが、同じように見られているのかな?……とは思う。
 それは、不思議な感覚でもある。

 「ブログニュースサイト」が、今後どういう展開、発展をしていくのか?
 果たして、どれほどの影響力を持ち得るのか?
 BLOGOSは壮大な実験をしているのかもしれない。

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