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北方領土問題に日本も前向きに取り組むべき理由

プーチン大統領と森特使がクレムリンで会談したそうです。

日本人として北方領土の問題の解決を望まない人は居ないと思います。僕もその一人です。ただ重い歴史を引きずっている問題だけに、そうおいそれとは解決しないだろうし、なかなか日本の思うような展開にならず、イライラさせられることもあるでしょう。

その場合、全てを「黒か白」あるいはオール・オア・ナッシングという風に悲壮感を持って臨むのではなく、じっくり話し合いながら、その一方で両国の利害が一致する面を上手く活かしながら関係を深めてゆくのが良いのではないかなと思います。

僕がそう考える理由は、いまロシアは日本という国を必要としているからです。

ロシアにとって最も重要な輸出品目は天然ガス・石油などのエネルギー資源です。しかし中長期で見ると、その輸出市場は大きく変容してゆくことがほぼ確実です。

それというのもこれまでのロシアの天然ガスの輸出先は大半が欧州だったからです。欧州はギリシャ問題に端を発した経済危機でかねてからの低成長に、さらに輪をかけて愚図愚図した成長が続いています。

それに加えて、最近ではポーランドを中心に中欧でもシェールガスが出るということがわかりました。ポーランドから天然ガスが出れば、ロシアの輸出に手ごわい競争相手が出現します

事実、それを材料に、これまでブレントに連動していたロシアの欧州向け天然ガス価格の値決め方式を変えて欲しいという要求をロシアは受けています。

もちろん、ポーランドは旧宗主国であるロシアを怒らせないように、細心の注意を払っているので、ポーランドでのシェール開発は余り進んでいないことは事実です。

ただ長期で見た場合、どちらにしてもロシアはいままでのヨーロッパだけに輸出市場を依存する方法を改めないといけないのです。

下は20年後に天然ガスの消費と生産がどれだけ成長するかを示したグラフです。

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これを見ると市場成長が一番大きいのはアジアであることは明白です。日本、韓国、中国などのアジアの諸国は天然ガスを輸入に頼らなければいけないのです。

もちろん、今、日本はカタールやマレーシアから天然ガスを買っており、将来はアメリカのシェールガスも買うことになると思います。その場合でも輸入元は多ければ多いほど良いわけです。

ロシアは現在のところサハリンでLNGプラントを稼働していますが、遠い将来は北極海のシュトクマノフ、ならびにヤマルからの天然ガスをLNGで極東に輸出出来れば欧州への過度の依存を是正することが出来ます。既にそれを視野に入れてLNGトレーディングならびにLNG船の運営のビジネスにガスプロムは乗り出しています。地球温暖化で北極海LNGルートもいよいよ現実味を帯びてきました。

カタールに足下見られないためにも、全方位外交でどの国とも仲良くするのが大切ではないでしょうか?

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