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北朝鮮の砲撃で簡単に砕かれた57年間の平和

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「戦争になるかも」韓国全土に衝撃 仁川市長が島へ急行

 【ソウル=稲田清英、箱田哲也】韓国の一般住民が暮らす島を北朝鮮軍が砲撃――。朝鮮戦争休戦後の南北関係史でも前例のない、大延坪島(テヨンピョンド)攻撃は23日、韓国全土に衝撃とともに伝わった。午後のテレビ番組は関連報道一色になった。市民はこれまでになく、強く「戦争」を意識した。

 ソウル北方の韓国・坡州(パジュ)市にある烏頭山(オドゥサン)統一展望台。臨津江の対岸にある北朝鮮の村の様子を双眼鏡越しに見られる人気のスポットだ。だが23日は、通常は午後4時半までの観覧が3時過ぎに打ち切られた。残っていた観光客は、職員の指示ですぐに展望台を離れた。

 「とにかく驚いた」。展望台職員は23日夕、朝日新聞の電話取材に語った。1995年から働いているが「観覧を途中で制限するような事態は今回が初めて」という。

 韓国の主要テレビ各局は、特別番組一色になった。

 韓国KBSが入手した島の監視映像は、着弾の瞬間の強い地震のような揺れと、集落から次々と上がる炎と黒煙をとらえた。

 「頭の上を『シュン』という音が通り過ぎた。何か真っ黒いものだった。集落の方におりてみたら、めちゃくちゃになっていた」。同放送局の電話取材に、島の女性は着弾の様子を語った。別の住民は「何軒か民家から火の手があがっているし、軍部隊でも火災が起きているし、大変なことになった」と、島の惨状をまくしたてた。

 島内に残った住民は23日夜、防空壕(ごう)などの避難所で一夜を過ごした。島は軍統制下にあるため、同島を行政上管轄する仁川市も具体的な住民状況がつかめないとして、宋永吉市長が同日午後9時すぎの船で現場に向かった。同市の担当者によると、避難している人数や被害状況は把握できていない状況という。

 ソウル市内では、緊迫した現場の様子を伝えるソウル駅など街中のテレビの前に多くの市民が集まった。有力紙の東亜日報は号外を発行。市内の会社員(37)は「今までテポドン(北朝鮮の弾道ミサイル)が飛んでも海上で銃撃戦があっても驚かなかったが、今回は深刻。本当に戦争になるかもしれない」と話した。

 市内の大学教員も「ソウルからそう遠くない場所でこんなことが起こるなんて、今回は戦争の危険すら感じる」。北朝鮮は過去に核実験もしたが、実際に陸地に砲弾が落ちたことへの韓国市民の危機感は別次元のようだ。北朝鮮側は、こうした心理的効果も狙ったものとみられる。

 一方、「生活はいつもと変わらない」と冷静に受け止める会社員もいた。

 予算委員会で与野党の論戦が続いていた国会も、砲撃の一報が入ると、ともに緊急の対策会議を開くなど情勢分析と対応策の検討に追われた。

http://www.asahi.com/special/08001/TKY201011230461.html
 「とにかく驚いた」(展望台職員)

 「頭の上を『シュン』という音が通り過ぎた。何か真っ黒いものだった。集落の方におりてみたら、めちゃくちゃになっていた」(島の女性)

 「何軒か民家から火の手があがっているし、軍部隊でも火災が起きているし、大変なことになった」(別の島の住人)

 「今までテポドン(北朝鮮の弾道ミサイル)が飛んでも海上で銃撃戦があっても驚かなかったが、今回は深刻。本当に戦争になるかもしれない」(ソウル市民)

 「ソウルからそう遠くない場所でこんなことが起こるなんて、今回は戦争の危険すら感じる」(大学教員)

 北朝鮮軍による大延坪島(テヨンピョンド)砲撃により大きな衝撃を受けた韓国市民の声を伝える朝日記事であります。

 今回の北朝鮮の蛮行は東アジアの安全保障を根本的に揺るがす深刻な事態と言えます。

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