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AKB48の異様性の正体 峯岸みなみ氏は被害者ではない AKB48商法の加害者だ

 先日、「AKB48の丸坊主が示す異様性」というブログ記事を掲載したところ、いろいろな意見を頂きました。
 ご意見、ありがとうございました。
 それらご意見を参考に改めて、検討し直しましたので、ここに掲載します。
 なお、先日は、峯岸みなみ氏のことを「峰岸みなみ」氏と漢字の誤りがありました。大変、失礼いたしました。お詫びいたします。

 さて、この峯岸みなみ氏が丸坊主になり、それがユーチューブに掲載されたことの問題点を整理すると以下のようになります。

①男女交際の禁止が時代錯誤ないしは誤りなのか。
 要は、ここでの問題は、女性差別だとか人権問題ではないかという趣旨。

②坊主頭になった、あるいはさせられたのはパワハラか。
 拒否できないメンバーに対し、事実上の強要に当たるのではないか。

 私は、いずれも当たらないという結論となりました。
 この件に関しては、以下の方々の見解とは逆になりました。
 「いじめ、体罰、そして丸刈り謝罪、人権侵害のオンパレード」(Afternoon Cafe)
 「恋愛を禁止された女性が恋愛を歌う日本の芸能産業の矛盾を示した峯岸みなみ丸坊主謝罪」(村野瀬玲奈の秘書課広報室)

 もともと、AKB48は、男女交際禁止を強く打ち出すことによって、「AKB48のメンバーは、現在、交際相手はいませんよ~。」ということを商品としての最大の価値にしてきたわけです。
 そこでは、AKB48の中の特定の女性に対し、妄想を頂かせることができるわけで、それこそが熱狂的ファン層が熱狂化していく原動力でもありました。
 AKB48の商品価値は、そのような熱狂的ファン層(ロリコン系男子)をターゲットにしているし、メンバーもそれを承知の上で、AKB48のメンバー入りを目指しているわけですから、峯岸みなみ氏も含め、最初から、そのような価値感で出発しているわけです。

 熱狂を煽るような手法が用いられ、お目当てのメンバーと握手するために高額のお金を使う、ファン投票での投票権を得るため、やはり高額のお金を使う、男女交際禁止という絶対の掟の前に、熱狂的ファン層は、より幻想を抱くことを増幅させていく、このようなAKB48商法にとっては、「男女交際禁止」は絶対の掟となります。
 峯岸みなみ氏もそのAKB商法によって多大な利益を受けてきた1人です。
 商品のターゲットをどこに置いているのかという問題であり、今回の件をAKB48商法による峯岸みなみ氏への人権問題だ、男女交際を認めよ、などという批判は、明らかにずれていると思います。
 それは、AKB48にとっては痛くもかゆくもない批判ということでもあります。

 私自身は、もちろん、このような妄想を頂く男性をターゲットにした商法はえげつないと思います。
 例えて言うなら、男が、ホステスに対し、もしかしたらと妄想を抱き、そのホステスによって貢ぐだけ貢がされるのと同じ構図です。ここでの男性のホステスへの想いは明らかに妄想です。そのホステスは、その男から貢がせることだけが目的であって、それ以上の関係(妄想を抱いた人が求めている関係は、「幸せな結婚」なんでしょうね。)は一切、拒否されるのですから。
 それがこじれると殺人にまで及ぶのは、妄想を抱いていた男性であればこそ、欺されていたことに対して、気持ちの整理がつけられず、爆発してしまうのでしょう。
 これも同じような性質があった事件です。
耳かき殺人 審理の疑問点
 私は、今回の件を批判するのであれば、AKB48商法そのものを批判しなければ、的外れではないかと考えます。

 次に、今回の峯岸みなみ氏の丸坊主のビデオの公開がパワハラにあたるのかという点については、やはり否定せざるを得ないという結論に至りました。
 パワハラと言えるためには、優位性を利用し、メンバーが拒否できない状況で苦痛を与えたということが必要ですが、果たして、今回の案件は、そのように言えるでしょうか。
 峯岸みなみ氏自身、この男女交際禁止の掟によって多大な利益がもたらされています。
 AKB48商法の中核をなすものである以上、これが単なる掛け声にすぎないと思われることは、AKB48商法を崩壊させかねず、さらには峯岸みなみ氏自身が拠って立つ地位にも及ぶし、自分についた固定した熱狂的ファン層の離反も招きかねません。
 そのため、ここは断固として男女交際禁止の掟を守るという姿勢を示すことが求められます。そんじょそこらの「謝罪」では、熱狂的ファン層は納得しない、明確なパフォーマンスが必要だ、ということです。
 そのパフォーマンスが今回の丸坊主の公開ということなのですが、それは、峯岸みなみ氏が自分自身を守るためであり、その守る対象は、単なるAKB48そのものではなく、自分も含めたAKB48であるということ、それが熱狂的ファン層の離反を防止することになること、それがひいては峯岸みなみ氏自身の地位を確保することを可能にするということでもあります。
 その意味では、峯岸みなみ氏の選択は最終的には自分の意思によるものと評価せざるを得ませんし、私にとっては、峯岸みなみ氏は被害者でも何でもなく、したたかな御仁という評価のみです。

 AKB48が行った今回のパフォーマンスは、熱狂的ファン層を納得させられるかどうかという問題であって、その他の外野はある意味どうでもよく、むしろ、このような話題作りに一役買ってくれるだけの利用できる駒の1つに過ぎないということでもあります。
 従って、今回の丸坊主の公開について、①人権侵害だ、とか、②パワハラだ、と騒ぐのは、AKB48や峯岸みなみ氏の思う壺です。

 AKB48が一番、恐れているのは、AKB48商法そのものに批判が向くこと、それをマスコミが強烈に指摘してくれば、もはや峯岸みなみ氏を含めたAKB48が公の場には顔を出せなくなってしまいます。
 しかし、それは、現時点ではありません。
 マスコミも視聴率させ稼げれば良いのですから、AKB48商法そのものを批判するなんてやぼなことはしません。おもしろおかしく、このネタが終息してくれさえすれば良いのです。
 マスコミもAKB48商法に便乗した商法を展開しているに過ぎません。
 その意味では、批判がAKB48が峯岸みなみ氏に行った行為に「限定」されている限りは、マスコミの報道の視点に対する批判は生じにくいということも自覚しなければなりません。

 AKB48商法そのものに対する批判、さらには、峯岸みなみ氏自身に対しても今回の件が下品であるとの批判を向けるべきです。
 峯岸みなみ氏に対して「同情心」を向けることは誤りです。

 ところで、一番の問題は、この熱狂的ファン層の存在ではないでしょうか。
 閉塞感漂う中で、熱狂的ファン層の存在は、このような幻想に寄り添うしか生きる指針を持ち得ないような層が一定の層として存在しているということでもあります。
 インターネットの世界を現実の世界と錯覚するのと同じく、日本社会の病理現象というべきでしょう。
 このようなAKB48商法が成り立つ社会そのものが病んでいるということでもあり、オウム真理教の信者が増加しているのと同じ問題といえます。
 AKB48商法に対する批判だけでなく、このようなAKB48商法が蔓延る社会的背景こそ考えていくことが重要なことです。
 今回の事件がせっかく考える機会を与えてくれたのですから。

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