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YouTubeがソーシャルコマースの初代チャンピオンになれる理由

FabのCEO Jason Golberg氏が「ソーシャルメディアを積極的に使う顧客はそうでない顧客と比べて3~4倍の価値がある」と語ったように、ECサイトにとってソーシャルメディアの活用は、いまもっともホットなテーマだ。

近年、Facebook上で商品販売を可能にする「Payvment」など、あらゆるスタートアップがソーシャルコマースという名前を出し、ソーシャルとコマースの連携に挑戦してきた。しかし現状はまだ大きく成功した事例がない。

今だに勝者が生まれていない理由としては、ソーシャルに対するアプローチに問題がある。Payvmentもそだが、ソーシャルメディアに乱入して無理やり商品を買わせるようなアプローチをとっている企業が多い。

ソーシャルメディアは文字通り、ソーシャルを楽しむ場所なので、ソーシャルメディアに商品が並んでいても買い物する気分になれないし、自分にあった商品を見つけるのが大変だ。企業が広告したりキャンペーンをやる場所ではないのだ。

YouTubeがソーシャルコマースで王者になる理由

このようにソーシャルコマースは注目されながらも、アプローチを間違えているため、革新的なサービスが生まれてこなかった。しかし、YouTubeが動画内に別サイトへのリンクを埋め込める機能を、YouTube認定アカウントをもつ全ての企業に開放したことで、この状況は一気に変わりそうだ。

External Anotaionというこの機能、ユーザーが動画にマウスオーバーすると、以下のように商品ページへのリンクと枠がでてくる。リンクをクリックすると動画に写っている商品ページへ飛ぶことができる(下画像)。

image00.jpg

上記のYouTube動画から、商品ページにリンクさせた参考画像だ。これは最初にモデルが着用している黄色い水着の色違いである。

YouTubeはソーシャルコマースの初代チャンピオンになれるかもしれない。YouTubeとECサイトはそもそも相性がものすごく良いのだ。例えば、L2ThinkTankによると美容業界では、FacebookやTwitterからのトラフィックは落ちているが、YouTubeからはトラフィックが昨年から二倍に拡大した。

昨年の2011年に比べ、FacebookとTwitterのトラフィックは落ちているのに対し、YouTubeのストリーミングはアップ、ダウン共にあがっているのはグラフを見れば一目瞭然だ。それでもまだFacebookまで数字は伸びてはいないものの、アップストリーミングについては昨年から倍以上の伸びである。

また、YouTubeは動画サイトでありながら、世界で二位のサーチエンジンでもあるので、これまでソーシャルコマースに挑戦してきた企業と比べて、社会に対して圧倒的な影響力を持つ。

これからは、この新機能を使うブランドが増えるだろう。企業にとってはTVコマーシャルをそのまま使えばいいので、導入も難しくない。TVコマーシャルではROIを計測できないが、YouTubeからのトラフィックは全て計測可能だ。

日本のECサイトもこれからくる波に乗り遅れないように、実験的にYouTubeに動画をあげていってほしい。

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