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君は世界を迎え撃つ準備ができているか?!

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君は、世界を迎え撃つ準備ができているか?
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私がこの本を書こうと思った理由は一つ。多くの日本の人々にこれからの時代への準備の大切さを知ってほしいからだ。大げさに言えば、自分で自分の救命ボートを用意してもらうその術について書いたつもりだ。

厳しいことを書いているが、開き直った時に無類の強さを見せる、これからの時代に切り札になる豊かな感性を持つ日本人ならできると思って書いている。よくある「日本人はダメだ論」に便乗するつもりも賛同するつもりない。今の日本人ならやればできるから覚醒してもらうためにあえて厳しいことを言わせてもらっているのだ。しっかり準備をすれば、日本人は世界で“通用する”どころか大活躍できる。

野球のイチロー選手やテニスの錦織圭選手やサッカーの香川真司選手は決して体格的には恵まれていないが、知力、感性、体力を総動員させて世界のひのき舞台で活躍している。世界の名門大学や研究所に比して厳しい研究環境でノーベル賞を受賞した山中伸哉教授も同様だと思う。

海を渡って一年目から大活躍したダルビッシュ選手は、メジャーリーガーとの比較で常に体格を言い訳にしている日本のプロ野球選手に「身体でデカいから違うのではなく、そもそもトレーニングの内容が違う」と苦言を呈している。遺伝子も多少あるかも知れないが、メジャーリーガーの多くは高校生の時から食事管理も筋力トレーニングも徹底している。

ダルビッシュだったかイチローだったか忘れたが、日本人メジャーリーガーが、「メジャーでは試合が終わってからも7~8割の選手がウエイトをやっている。日本ではあまりみない光景だ。」と試合に臨む“準備が違う”とテレビで話していたことを覚えている。

ちなみにダルビッシュもメジャーに移籍する二年前から、ウエイトと食事療法で肉体改造を行っている。しっかり準備して海を渡ったのだ

人生は準備で大きく左右されるが、これからの時代への準備はいまだかってないほど人々の運命を変えていくだろう。これから世界は、最も人類の生活を変化させた産業革命期を抜いて、史上最大の激動期を迎えると思う。われわれの人生はその真っ只中にある。激動のその要因はグローバル化、テクノロジー、人口動態の変化等である。どれも人類の過去の歴史になかったスケールでの変動で、止めることはできない。そして、残念ながら国も企業も地域社会もわれわれを救うと言い続けるだろうが、急激にその力は失われ、守る約束は実行されない。それどころか国に至っては大きな負担を求めてくるだろう。

変化を正確に予測するのは難しいが、できる限り推測する努力がまず欠かせない。準備の鉄則は最悪を想定すること。最悪を想定することは縁起の悪いことではない。日本人には特有の「言霊論」があり、「最悪の事態の話をしてしまうとそれが現実のものとなってしまう」と恐れてしまう傾向がある。これは最悪だ。これが最善のケースばかりを想定して作戦を作った太平洋戦争の敗因であり、最悪のケースを想定せず大きな事故を起こした福島第一原発事故の原因でもある。活断層の上だと疑われる場所に原発が建設されている事例が明らかになったが、これもこの“最悪想定毛嫌い説”を裏付ける。効果的な少子化対策が実行されなかった原因の一つこの言霊論かもしれない。

最悪を考えるのはネガティブ志向ではない。最悪を想定する人に「君は暗いなあ。自信を持てよー」と言ってしまいそうになるが、実は最悪を想定することこそがポジティブ志向の原点だと思う。人は最悪を想定して準備して初めて自信を持ってポジティブになれるのだと確信する。準備のないポジティブ思考は単なる思考停止の蛮勇である。

前出のダルビッシュはプロ入り前に「プロにはかなりいい球を投げないと簡単に打たれると思っていた。そう思って試合に臨んだらけっこうプロでも打ち損じてくれた。」と語っている。最悪を想定して準備していれば、最悪の事が起きてもショックは少ないし、手は打ってあるので最悪にはならない。準備のおかげで最悪を回避できれば自信にもなる。

この本に書いてある未来予測とその準備は厳しいかもしれない。しかし、これくらいの厳しさを予想して準備しておけるかどうかが運命の分かれ道だと思う。

先日の日経新聞に「円高溶ける地方」との記事があった。大企業が工場を海外に移転し、地方の企業城下町が消えていく様子をリポートしていた。海外を志向しようがしまいが、グローバル化はさらにわれわれに押し寄せてくる。世界を見ることは、視野を広げるとか見方をかえるとかそんなものではなく、当たり前にやらなくてはならないのだ。日本のどこで何をしていようが、世界を知らないと未来を推し量ることはできない。日本語の壁に守られ、世界の変化の押し流されている実感が持ちにくい日本の中で、どう世界の変化を予測すべきか。データと過去の事例から世界の行方を探ってみるべきだ。

日本がいいとか悪いではなく、残念ながら、世界の中で日本の存在感は徐々に小さくなっていくだろう。もちろんリーダーたちの最大限の奮闘には敬意を払うが、残念ながら日本の凋落を止めることは避けられないとみておいた方いいかもしれない。その中でわれわれの負担は増していく。多くの企業や個人が成功や成長を目指して海を渡っていくだろう。

日本の存在感の凋落とアジア新興国の台頭がこの地域のパワーバランスを変え、安全保障面でも日本を取り巻く状況は厳しさを増すと想定するのが無難だ。安全保障は軍事面だけでなく、食糧やエネルギーも含む。

日本と世界ではリーダーの力量で大きな差がある。これはリーダーを鍛える機会を教育でも政治や企業でも持ってこなかったからだ。どちらかと現場の有能さで乗り切ってきたし、結果を出さない無能なリーダーを厳しく交代させるメカニズムが、内輪の和重視のカルチャーで育っていなかったことにある。意味をはき違えてしまった「ゆとり教育」はリーダーの質の低下に最後の一撃を与えてしまった。彼らは悪い人ではないし、うそつきではないが、「いざとなったら、誰かが何かしてくれる」との想いはまずわれわれの方からそろそろ本気で断ち切らねばならない。

一方、日本以外ではリーダー候補生は厳しく教育され、たくましく育っている。日本語の壁や日本の特殊性がバリヤーにならなくなり、彼らとフラットでつながった世界で勝負しなくてならない。世界のリーダーやリーダー候補生の実情も伝えていく

意外に重要なのが、“健康”だ。この手の本では勉強の仕方や意識についてたくさん書いてあるものがあるが、実は成功しようがしまいが人生を意義ある楽しいものにするのに、最も大切なのは健康だと思う。健康を維持するにも投資が必要。世界のリーダーやその候補生たちは健康を手に入れるために朝型の生活を徹底し、身体を鍛えることも怠らない。

歴史や宗教や哲学等の教養を長い時代を生き抜いてきた“古典”から学ぶことも強烈におススメさせてもらっている。先が見えないなら過去をしっかり振り返り、傾向をつかむことが重要。また、これからグローバル化や技術の進化や高齢化で戦後に培った日本人の価値観は大きく揺らぎ、「何のために生きるのか」という哲学的問いをわれわれは自身に投げかけざるを得なくなる。教養は、明日をも見えないと思わせるくらいの激動の時代の松明の役割をすると思っている。科学技術に対する正しい知識もそうだ。我々の世界の隅々にまで科学技術が入り込んでいる反面、我々の科学技術への理解は劣化しているのではなかろうか?放射能や遺伝子組み換え食品についても、科学の知識がなければ、偽科学者や怪しいコメンテーターに先導されて、「正しく恐れる」ことはできない。

この本を書かせてもらうに当たり、私も、同じく激動の時代を迎える同志の一人として自分の事として一緒に考えさせてもらった。皆が平等だった時代はとっくに終わった。準備が人生を大きく左右する。今からこれだけの準備をすれば大丈夫!そのつもりで書いた。最後まで読んでいただくこともとても光栄だが、さっそく準備に取り掛かってもらえたらそれ以上の幸せはない。

さあ準備に取り掛かろう!

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