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「自由に生きたい若者が増えて、生活保護受給者が増えたらどうするの?」

先日ダイヤモンドオンラインの、「ノマド」をテーマにした連載の取材を受けてきました。

「自由に生きたい若者が増えて、生活保護受給者が増えたらどうするの?」

僕はリバタリアン的な価値観のもと、これからの時代、国や会社組織など、何か大きなシステムに必要以上に縛られることなく、個人は自由に生きていくべきだ、というトーンでお話させていただきました。ノマド的な立場ですね。

その中で、聞き手の梅田さんから発せられた問いが、「自由に生きたい若者が増えて、生活保護受給者が増えたらどうするの?」というセンテンス。僕に対する反論というよりは、思考実験的な問いだったと思います。

これ、その人の社会や他人に対する価値観をあらわにする、強烈に面白い問いだと思います。創造性もくすぐります。


この問いに対して、僕は「別にいいんじゃないですか?」という答えを返します。

というのも、「生活保護を受ける”可能性”があるぐらいなら、そんな自由を放棄せよ」という高圧的で、チャレンジを許容しない意識が、僕にとっては許しがたいのです。

かくいう僕も、社会人3年目にして会社を辞めました。たまたま仕事はうまくいき、ざっくり600〜700万円くらいの売上は立っています。来年は育休に入りますが、ブログだけでなんとか240万円くらいは稼げるでしょう。

が、そんなことは独立当初にはまったく予想ができないことで、少しでも何か誤算があれば、僕は無収入になって、生活保護を受けていてもおかしくはありません。

じゃあ、そういう「可能性」があるから、この場合の僕の自由(独立)が制限されていいかというと、決してそうではないと考えます。社会に少々の負荷が掛かる可能性があれど、個人の自由の方が尊重されるべきです。これは当たり前のことですし、社会保障とはそのためにあるのではないでしょうか。


こういう話をする僕のことを「無責任」だと感じる人は多いでしょう。「お前みたいなヤツのせいで、俺たち真面目に働いている人間の税金が上がるんだ」「稼ぐ力のない、ヒッピーのような人間が増え、日本の国力は落ちてしまう」なんて声が聴こえてきそうです。

そんな声に対して、僕は「じゃあ、自由を欲する若者は、どういう条件で、自由になることが許されると思いますか?」と聞き返しそうと思います。

そういうことを語る彼らは、論理的であるのなら、「一定の条件下においては、個人の自由は制限(許可)されうる」と考えているわけです。

例えばその条件は、「”今は日本の国力が落ちているから”、若者の自由は制限され、普通に就職して働くべきだ」というものかもしれません。

もしくは「”俺たちの税金を使わなければ=生活保護を受けなければ”、自由になってもいい」「”社会に迷惑をかけなければ”、自由になってもいい」という条件かもしれません。


ただ、お分かりの通り、そういう条件は規定するのが困難で、かつ実効性を持ちません。条件に反した場合に、法的な処罰を与えることは難しいでしょうし、倫理的にも許されないように思います。

人はどうあっても自由を志向しますし、それを制限するのは困難です。また、そもそも若者たちに税金を納めようとしても、経済が停滞している以上、そもそもお金を稼ぐことすら難しいことも重要でしょう。


じゃあどうすればいいか…というテーマを、僕は長らく考えています。ここら辺は次回の書籍で書く予定なので、お楽しみに。という中途半端な切り上げをしてお茶を濁させて頂きます。ごめんなさい。

というわけで、みなさんは「自由に生きたい若者が増えて、生活保護受給者が増えたらどうするの?」という問いにどう答えますか?これは面白い問いなので、ぜひ胸にとどめておいて頂きたいと思います。


関連本。ノマド議論に関心があるならこちらをぜひ。



自由はどこまで可能か=リバタリアニズム入門 (講談社現代新書)
posted with ヨメレバ
森村 進 講談社 2001-02-20 Amazon
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