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LINE × Twitter × mixi、これまでとこれからの戦略

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本記事は、2012年8月3日に開催された「ソーシャルメディアサミット in 関西2012」のセッションである「各プラットフォームの「今」と「展望」」についてのイベントレポートです。

このセッションでは、Twitter、mixi、LINEの3プラットフォーマーを向けてそれぞれの戦略について語られました。

各プラットフォームの「今」と「展望」

  • モデレーター: 藤代裕之氏 (ジャーナリスト、NTTレゾナント(goo))
  • パネリスト : 田端 信太郎氏 (NHN japan株式会社 広告事業グループ 事業グループ長 執行役員)
  • パネリスト : 波多江 祐介氏 (株式会社ミクシィ パートナービジネス本部 ソリューション部 部長)
  • パネリスト : 葉村 真樹氏(Twitter Japan 株式会社 Head of Sales Strategy/営業戦略統括)

多くの国内ユーザーを抱える3つのプラットフォーマが一同に介したこのセッションでは、まずモデレータの藤代裕之氏が、ソーシャルメディアを活用しない人に説明するときの資料としてご本人が使っているという以下のような定義を紹介した。

mixi、LINE = ロードサイド

mixiとLINEは郊外の幹線道路沿いにショッピングセンターのような存在で、みんながなんとなく集まってくる場所。

Twitter = 情報受信なう

Twitterは、情報発信というよりも実は人のツイートを見て情報を受信しているという側面のほうが強い。

Facebook = オヤジの新タバコ部屋

Facebookは、当初は20代、30代が主流だったが、今は50代前後の部長クラスも使うようになってきて、部下のほうが嫌がっている状態。

アメーバ = 109へようこそ

アメーバはとにかく10代の利用者が多い。

Blog = ウェブ論壇

ブログなどでは、自説を主張するような人が多い。

LINE:ビジネスマン、中高年にも利用が拡大

さて、実際にはどうなのか。それぞれのプラットフォーマが現状を説明した。まずは、破竹の勢いでユーザー数を拡大し、ネット上の注目を集めているLINE。

LINE(田端 信太郎氏):

2012年7月末に全世界で5000万ユーザーを達成しました。サービスをリリースしてから1年で到達したということになります。

ユーザーがLINE上で実際にやり取りする相手は、家族、友人、恋人がトップ3になっています。このことからもわかるようにLINEは極めてプライベートでパーソナルなツール。逆にビジネス用途での利用は少なくなっています。

その理由は、LINEの特徴である「スタンプ」がエモーショナルな情報を伝えるためのツールであって、ビジネスで使われるいわゆる「オトナ語」にスタンプはそぐわないからです。スタンプの利用だけでみれば、やはり若い女性が圧倒的に多くなっています。

現在では、スマフォの6−70%にインストールされています。利用者の層としては、老若男女問わず使われています。若い層、女性が多いと思われがちですが、最近では男性ビジネスマンや、中高年の利用も増えています。

ロードサイドというよりも、あらゆる人が使う交通量の多い道が新しくできた、というイメージです。だから、この道沿いにショッピングセンターを建てませんか、というような感じで、公式アカウントによるマーケティング利用やクーポンの配布などの提案を企業にしているところです。

ソーシャルグラフ×インタレストグラフ:mixi

mixi(波多江 祐介氏 ):

mixiの利用者数は、登録者数2,711万人、モバイルでの月間利用者数が1,300万人になっています。「月間コミュニケーション投稿数」というのは、投稿や「イイネ!」、mixiボイスの投稿などをすべて合算した数値で、これをKPIとして増加させていこうとしています。

そして、最近外部からも、「mixiはコミュニティだ」と言われるくらい、「コミュニティ」が充実していて、現在280万以上のコミュニティがあります。知らない人間同士でも、同じ趣味・嗜好を話題にコミュニケーションできるインタレストグラフの部分で改めて注目されています。これからは、友達というソーシャルグラフにインタレストグラフをかけ合わせていきたいです。

藤代裕之氏

mixiの年齢層やユーザー属性はどうなっているのですか?

mixi(波多江 祐介氏 ):

やはり若年層が多いのですが、昔からの使い続けているユーザーが高齢化している部分もあります。大学時代に友達同士のコミュニケーションで使っていたコアユーザーが、年を重ねて「ママ友コミュニティ」に入るというような形です。

藤代裕之氏:

雑誌が読者の年齢層が上がるに合わせて内容が変わるのと同じですね。一方のLINEはどうなんでしょうか。

LINE(田端 信太郎氏):

最初は若い人が中心でしたが、最近はメディア露出の効果もあって、「おじさん層」など中高年も使うようになっています。ユーザーはこれから「誰と繋がっていいのか?」ということが悩みになるかもしれません。

究極的にはスマフォ全部に入れてもらうアプリになりたいです。スマフォが一人一台になったっときにLINEユーザーが人口分布と重なるくらいになりたい。今はPC離れが進んでいるので、スマフォだけでネットにアクセスするという層が、Lineのヘビーユーザーになっています。

Twitterはソーシャルメディアではない

Twitter(葉村 真樹氏):

実は、Twitterは自らをソーシャルメディアと思っていないんです。

Twitterはインタレストを基軸にして、人がつながっていくサービスであって、ソーシャルのプラットフォームとして設計されていません。

Twitterが誕生した背景には、医療現場での利用というものがあります。急病人が出たときに、救急車を呼んでも受け入れてくれる病院がみつからなくて、病院をたらいまわしになるということが問題になっていますが、実は同様の問題がアメリカにもありました。患者の状態を端的に短い文章にして、複数の病院に同時送信することができれば、受け入れていくれる病院を効率的に探せますし、なければ次の病院グループに情報を流せる(RTする)というような発想が元になっているのです。

だから、mixi、Facebookのようなおつきあいの中の情報ではなく、外部からの情報を取得するためのプラットフォームとして作られ発展してきました。だから「情報受信なう」という先程の定義はそのとおりだと思います。まず誰かをフォローして受信して、時に自分も発信するサービスです。

Twitterは国ごとのユーザー数を発表していませんが、世界のアクティブユーザーの約10分の1が日本のユーザーで、アメリカに次いで2位です。日本のユーザーはツイート数が他の国に比べて多いのが特徴で、ツイート総数の5分の1が日本語です。Twitterも日本は重要視していて、日本支社はTwitterにとって世界初の海外支社なんです。

ユーザー数としては、2011年3月の震災の時に増えましたが、その後も増え続けていて、2011年の後半からも伸びています。これはスマフォユーザーが増えたことが影響していて、特に地方のユーザーや、40代50代のユーザーが伸びています。国内ユーザーはモバイルからの利用が8割になっています。インターネット接続ユーザーのデモグラフィックとほぼ一緒になっていくでしょう。

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