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大津いじめ事件、本当に追及すべき元凶はこれだ!

滋賀県大津市で起きた、いじめによる中2男子自殺事件の波紋が広がっている。
学校や警察の対応が問題になったり、加害少年の家に脅迫状が殺到するなど しているそうだ。

どの学校でも、いじめはあるものだ。
だから、どの学校でも、自殺する子が出る危険性はある。
そもそも、いじめをなくすことは無理なことだと僕は思っている。
だから、どうやればいじめがなくなるか、ということを考えるだけではなく、どうすれば、いじめに耐えられる、たくましい子どもを育てることができるのか。
それこそが教育に求められることだと僕は思うのだ。

いまの子どもは、いじめ方がわかっていないのだと思う。
僕が子どものころは、だいたい4歳ぐらいになると、地域の子どもたちの集まりに出た。
そこには、年上の子どもがいるから、小さい子どもは当然いじめられる。
そして、それから1年たつと、新しい子どもが集まりにやってくる。
そうすると、今度は自分がいじめる側になるのだ。
こうやって、いじめられるということはどういうことかを体で覚える。
言い方は変だが、次にいじめる側のテクニックも身につく。
それら両方を経験して、学校に行くわけだ。
学校に行く前に、いじめることといじめられることに慣れる機会があるということになる。

今回、問題だと思うのは、事件が起こったときに学校が隠蔽をはかったことだ。
二度とこんなことが起きないように、徹底的に経緯を明らかにすべきなのに、隠蔽するとは何事だと僕は憤りを感じる。
学校側がすべきことは、ただちにすべてを公開することである。
とくに先生は、ある意味でいま怯えすぎていると思う。
何に怯えているか。生徒の親に対してだ。
いじめがあることは、何人もの生徒が目撃しているわけだから、先生が気づかなかったということはありえないだろう。
しかし、下手に関わると、注意をした子どもの親が、「ウチの子をなぜ一方的に悪いと決めつけるのか」などと怒鳴り込まれてしまう。
こういうモンスターペアレントを、先生たちはいちばん恐れているのだ。

ところで、大阪市長の橋下徹さんが提唱する大阪都構想は、3つの柱から成り立っている。
1つは、大阪府と大阪市が仲が悪いから、二重行政を解消しようということ。
2つめが公務員改革、そして、3つめが教育改革である。
いま、「教育」に目をつけた橋下さんはさすがだと思う。

この教育改革について、もう少し詳しく述べたい。
話は、日本が戦争に負けたときにまで遡る。
アメリカは日本を占領したとき、なぜ日本が「侵略戦争」をしたのかを考えた。
そして、国家が教育しているということに理由を見出したのだ。
そこでアメリカは、日本占領期に国家から教育権を剥奪した。
だから、いまも文科省に直接の教育権はない。
代わりに、アメリカのように教育委員会を作り、教育権を与えたのだ。
ただし、アメリカの教育委員会は選挙で選ばれるが、日本ではそうしなかった。
日本で選挙をすると、みな教育問題に関心がないから、社会党や共産党の人が選ばれてしまう。
それでは、まずいということで任命制になったのだ。
つまり、名誉職である。
だから、今回のような問題が起きると、教育委員会の人間は逃げ回ってしまう。

教育委員会は何のためにあるのか。
教育委員会が、ちゃんと役に立つようにするには、どうすればいいのか。
マスコミはこのことをもっと追及していかなければならない。
このような悲しい事件がもう起きないようにするために、僕はその根本の問題である、教育委員会について徹底して斬り込んでいきたいと思う。

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