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いじめ加害者の実名をネットで発信した人間に「責任」は問われるのか

インターネット上の個人の情報発信と「責任」について先週は時間を掛けて考えてきました。

「影響力があるんだから発言に責任を持ってください」 | ihayato.news

個人の自由と社会的責任のグレーゾーン

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photo credit: Steve Caplin via photo pin cc

何度かツイートしましたが「ライターなんだから職業倫理として責任を自覚せよ」みたいな精神論には興味がありません(僕だって人並みの責任感はもって情報発信しています。そうじゃなきゃ講談社での100本以上の連載も、4冊の書籍執筆もできません)。

僕が関心があるのは、そういうレベルの話ではなくて、いかなる場合に、自由なネット上の個人という存在が、責任を「追求」されるのか、という点です。

例えば、

・僕の「フリーランス最高!僕は独立してよかったです」というツイートをきっかけに、実際にフリーランスになってみたが、仕事がうまく行かなくなってうつ病になってしまった

という場合。これは僕に責任があるのでしょうか?

僕はそうは思いません。多分みなさんもそう思うでしょう。それはなぜでしょうか?

また、例えば

・いじめの加害者と同じクラスで、いじめの被害者と親友である人間が、怒りにまかせてネット上で加害者の実名を公開した場合

は発信者に責任は問われるのでしょうか。プライバシー侵害で民事訴訟になる案件、というメッセージを頂きましたが、訴訟の行く末はどうなるのでしょうか。

また、

・いじめの加害者と同じクラスで、いじめの被害者と親友である人間が、怒りにまかせてネット上で加害者の実名と住所を公開した場合

はどうでしょうか?何か、発信者の責任が求められる感じが強くならないでしょうか。それはなぜでしょうか?


いじめ加害者の話はやや複雑で、「私的制裁の是非」というテーマとも繋がってくると思います。僕はここにも強い関心があります(が、論じるだけの力を持っていません…)。

デヴィ夫人が加害者とされる人々の実名を公開した時の反応は、一つの参考になるでしょう(ちなみに、関係のない人の写真を載せたとして訴訟沙汰にもなっています)。

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いじめ加害者実名暴露のデヴィ夫人に、85.2%が「支持する」と回答

いかなる場合にネット上の個人が責任を「追求」されるのか、というテーマは考える価値、議論する価値があるように、僕には思えます。僕にはこのテーマを深めるだけの知見がありません。法学、政治哲学あたりの文脈では議論されているのでしょうか…どなたか良い文献などあれば、ぜひ教えてください。


というわけで、やや例がよくないのですが、思考実験として、

・いじめの加害者と同じクラスで、いじめの被害者と親友である人間が、怒りにまかせてネット上で加害者の実名を公開した場合

に、発信者に責任は発生するのか、どういった条件で責任が発生するのか、そういった問いに対する答えを言語化してみるのは面白いと思います。


単純に思いつくところでは、加害者が「実害」を被った瞬間に、責任が発生するような気がします。でも、その先の問い、

・「実害」が発生しなければ何を言ってもいいのか?
・どの程度が「実害」と呼べるのか?

といった問いには、いまいち明瞭な答えが出せません。そもそも問いが間違っているということでしょうか…。


というわけで、皆さんの考えをぜひコメント欄にて書き込んでみてください。


ツイッターではこちらの一冊をおすすめ頂きました。夏休みに読もうと思います。


弁護士が教える分かりやすい「民法」の授業 (光文社新書)

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木山 泰嗣 光文社 2012-04-17
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