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ブロガーよ!批判をするよりも、批判を受ける人間になれ! 【BLOGOS×日本財団】ブロガーミーティング レポート

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ブロガーミーティングの様子(写真:野原誠治)
ブロガーミーティングの様子(写真:野原誠治) 写真一覧
BLOGOSと日本財団の共催による初のイベント「ブロガーミーティング ~世界から見た日本~」の様子をレポートします。第一部は日本財団会長・笹川陽平さんによる講演「なぜ私はブログで情報発信するのか」。第二部は「世界から見た日本」と題し、グローバルな世の中で、日本人として何を武器に世界と競えばいいのか?世界で日本の何が求められるのか?を、笹川会長と国際経験豊富なブロガーやまもといちろうさん田端信太郎さんの3人がディスカッション。当日は会場にBLOGOS参加ブロガーと参加希望者あわせて200人が集まり、会場は終始笑いに包まれました。(編集部:濱田敦子・田野幸伸)

これから必ずWebメディアの時代がやってくる!


大谷:こんばんは。BLOGOS編集長の大谷です。今日はBLOGOS×日本財団共催イベント「ブロガーミーティング ~世界から見た日本~」にお集まりいただきありがとうございます。さっそくですが、まずは、BLOGOSの活動に共感を頂いています日本財団・笹川会長に「なぜ私はブログで情報発信するのか」をテーマにお話をうかがいます。

笹川会長の名刺には会長のブログのURLが大きく書かれていますが、ブログを使っての情報発信は7年前から始められ、しかも「コメントは削除しない」という方針で運営されていると聞いています。その辺りのお話も含めて、笹川会長、よろしくお願い致します。

笹川陽平会長(以下、笹川):笹川です。こういう集まりで私がお話をするのは、大変珍しい……というか初めてに近い。何故かというと私はアナログ人間で、実はブログも手で書いたものを、スタッフに打ってもらっているのが実情です。では、なんでそういう人間がブログを始めたのかをお話しましょう。

日本財団には、「情報の徹底公開と、組織の存在の透明性」という大きな運営の柱があって、これを職員の皆さんにも基本的な考えとして厳しくやってきました。そのとき私は、「組織が透明化されても、その上に立つ人がどんな人間なのかがわからなければ、果たしてそれは透明化なのか?」と、思いました。それで、「これは私自身が裸になって、きちんと説明をしていく必要があるぞ」という考えに至ったわけです。今まで日本財団はボートレースの収益金だけで運営してきたので、「どうせトップにいる笹川さんも大金持ちでしょ」とか、「赤坂の一等地の立派なビルに入って、優雅な生活をしているんでしょ」とか。まぁ、そんな風に見られるのが大体世の中の常だろうと思ったんですね。

私は古典が好きなのですが、160年前に書かれたイギリスの政治学の本に「人間は知性で物事を判断しているように見えるが、メディアも含めて感情で人を判断する」と書かれていました。そして、「政治は難しい話をするよりも、人々の感情を刺激する演説が出来る人が一流なのだ」とも。なるほど、小泉さんの人気が出たのもよくわかりますね。自分たちは知識で行動しているつもりでも、実は感情で動いている。私はそう気づいて、やはり自分の可能な限りの情報を発信しようと決心したんです。

最初は「何時から何時まで誰に会ったか」を書いていたのですが、書く中で政治家と官僚は迷惑をかけると思い、削っていたんです。でも、どうもしっくりこないので数人に聞いてみたら、「別にどうぞ、名前を出してください」とおしゃっていただいたので、名前を全部出すようになりました。それからは、私のプライバシー以外はすべて、情報として提供しています。

発信を始めると、世の中の私に対する見方が変わってきました。すべてとは言いませんが、少なくとも私のブログを見て頂いているメディアや、学者、政治家、行政官などは、「どうも自分たちが見ていた日本財団や笹川さんは、実際は違うな」と、理解してくれ始めたんです。多面的に私を見てもらえるようになって、非常に良い影響があったので、職員にも「ブログをどんどん書いて、皆さん一人ひとりが財団の顔になってください」とお願いしました。すると、「ブログを書いて、それが日本財団に迷惑をかけるような恐れとなったときにどうするか?」という問題にぶつかりました。「如何なる迷惑が日本財団にかかろうとも、その責任は私が取りますからご心配なく」と言いました。それで、みんなブログを書いてくれるようになりました。

いろんな企業が素晴らしい仕事をされているわけですから、3,000人とか5,000人の従業員のうち、200~300人がブログを書いてくれたら、随分とその会社のイメージが変わるでしょう。でも、上司は判断できない。上に立つ人が、「責任を取るからと書きなさい」といえばケリがつく問題なのに、決断出来ないんですね。私は、広告を打ったり、良い商品を売るだけじゃなくて、「こんなに素晴らしい職員や社員が働いている」ということを見せる方が、もっともっと企業にとってプラスになるのではと思います。でも、企業勤めという立場でのブログ発信は、非常に少ない。それと、もうひとつ残念なのは、日本の実業家や政治家や学者が、私と同じ様なブログの発信の仕方をしてくれていないことですね。

笹川:炎上コメントもそのままです。<br>だってそう思う人がいるのは仕方ないでしょう?
笹川:炎上コメントもそのままです。だってそう思う人がいるのは仕方ないでしょう?

私のブログでは、「炎上した記事やコメント」もそのまま残しています。笹川さんにクレームを送ろうという方はたくさんいますが、私はそういうのを消しません。ある時に、「タバコを1000円にしろ」と書きました。日本のタバコは安いですから、1本50円のタバコを吸って癌になって良いという人たちは、身体をはって国のために税金を払ってくれることになる。だから、「タバコ飲みが尊敬される時代になる」と書いたら、まあ「死ね」だの「バカ」だのと叩かれまして。

会場:(笑)

笹川:しかも、よく調べてみると、私たちのこのビルの隣が日本たばこ産業でございました。

会場:(爆笑)

笹川:まぁ、とにかくクレームはたくさん来ます。それでも消さないのは、そう思う人がいるのはしょうがない話だと思うからです。

それと、読者を増やすという意味では、真面目な話を書くとヒット数が少ないけど、本当は、エロいやつを書くとグッと来ると思うんです……。あ、ちょっと笑ってもらわないとやりにくいのですが……。

会場:(笑)

笹川:もうちょっとやわらかいことも書けば面白いと思うし、アクセスが増えると思うのですが、私のブログの読者はメディアや学者や行政の方が多くて質を落とせないのです。って、あれ、もう時間ですか? これから、良い話をしようと思ったのに。

会場:(笑)

笹川:皆さんに、最後にひとつ。これから必ずWebメディアの時代がきます。今日は毎日新聞さんがお越しですけど、率直に言って、最近の新聞はスカスカで、読むに耐えない。新聞社の人は「インターネットの時代だから」などと言いますが、そうじゃない。いつの時代も良いものは売れるし、悪いものは売れません。新聞の質が悪くなったから売れない。政治にしても、「政治学の本を読んでいない人」が政治の記者になっているから「政治部記者」でなくて、「政局記者」になってしまう。誰と誰がくっついたとかばかり書いて、政策のことなんか何も書いていない。そういう質の劣化が商品としてダメになっていった。

そういう点でBLOGOSなどを見ると、ほんとに真面目にきちっと意見を出しているから、読み応えがある。7~8人でおやりになっていると聞きましたが、がんばってこれからの日本を、あるいは、今日お集まりの若い人たちを引っ張って頂いて、より良い日本にして頂きたいと願っております。

会場:(笑)(拍手)

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