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脱原発、この胡散臭い連中

 主催者側発表によると、代々木公園に脱原発デモで17万人も集まった。首相官邸に20万人集まったと、今や世の中全ての人が原発反対かと思われるような報道が続く。
 もっとも、警視庁発表になると17万人が7万5千人と半分以下の数字で、一体どちらか本当なのかさっぱりわからない。
 分からないと言えば、こうした集まりに出て、口角泡を飛ばす連中である。左翼的集会といえば必ず出てくる大江健三郎や田中康夫となるとわかりやすいのだが、鳩山由紀夫や坂本龍一となると、「はて、なんで」と首を傾げたくなる。
 もっとも鳩山の場合は、アホな宇宙人だけに、目立つところには顔をだし、「忘れないで」とあからさまなポーズで、まさに無節操、恥知らずぶりだから納得できるか。

 7月20など、首相官邸前の脱原発デモでは演説までしたというのだから開いた口が塞がらない。
 「皆さんの声と今の政治があまりにかけ離れており残念だ」、「首相経験者として、皆さんの声を官邸に伝え、政治の流れを変えなくてはならない」とほざいた。
 首相として最大権力を持ちながら、国民の声に全く耳を傾けず、政治に大混乱をもたらしたのは、一体誰だったのか!
 彼を中心に、民主党は原発を日本のエネルギーの中核に置くとしたのに、そんなことも覚えていないのか。今も諸外国に原発を売り込んでいるではないか。 
 沖縄の人々の訴えに耳も貸さず、その心を傷つけ、しかも日米関係にも禍根を残したことなどすっかり忘れたふりをしている。
 「本来なら脱税行為、普通なら逮捕だ」と言われた母からの子ども手当、今度は表に出したから構わないと、平気で何十億円も貰っていることを発表している。こんな者に「国民の声に耳を傾ける、国民の声を理解する」など出来る筈もないではないか。嘘っぱちなのだ。

 悲しかったのは、こんな政治家に喜んで握手を求めている光景だ。もっと真剣に政治家の言動を直視し、常識的な行動がとれないのか。
 今や原発に賛成する者は人にあらずと言った風潮になっている。少しでも原発に理解を示そうものなら、あいつは敵だと批判する。頭から脱原発が正義と決めつける、あまりにも頑なな姿勢、そんな姿は間違っていると私は思う。
 政治家も、人気と票を考えて、激しい運動が少しでも起こると、すぐに迎合しようとする。
 政治家卒業の私だから言うわけではないが、「衆愚政治」ほど怖いものは無い。国を滅ぼしかねないのだ。

 音楽家の坂本龍一氏が、近頃、妙に脱原発運動に参加して話題を集めている。過日のデモに参加しての演説で、「たかが電気の為に美しい日本、国の未来である子供の命を危険にさらすべきではない」と述べている。
 ある評論家が、この言葉にいたく感動して、これは歴史に残る言葉だと絶賛していた。その言葉があまりに無責任で、単細胞だから歴史に残ると皮肉ったのかと、一瞬私は思ったが、そうではないと知って、思わず仰け反った。
 芸術家だからか、如何にももっともらしい表現に聞こえるが、「たかが電気の為に」と、エネルギー問題を簡単に片付けているところ一つとっても、短絡的でお粗末といわねばならない。

 坂本氏は、音楽家として世界的に知られている。映画「ラストエンペラー」の音楽を担当し、日本人初のゴールデングローブ賞やアカデミー作曲賞を受賞する等、日本を代表する音楽家との評価もある。しかし、だからと言って彼の発言が常に正しいという訳では決してない。
 彼は高校時代から学生運動に参加した思想的に左派である。
 かつて六ヶ所村の核再処理施設に反対して、岩手県の産品不買運動を展開したこともある。とんだ筋違いの話で、産品が売れなくて大迷惑を受け、困ったのは善良な岩手県民であった。
 20年以上前から節電の心配もない二ューヨークに移り住んでいる。時々日本に来てがっぽり稼ぎ、原発反対ののろしを上げ、存在感や知名度を維持している。
 たかが電気と言うが、ご本人は日本で電気自動車のCMにも出ている。なんだか変だ、勝手すぎないか。

 はっきり言えることは、我々は電気が無ければ生きられないということだ。資源の無い日本にとってエネルギーは国家の死活問題なのだ。無責任に、「たかが電気」などと言ってほしくない。
 簡単に自然エネルギーに切り替えろと言う人がいる。しかし、そんなことは出来ない相談なのだ。
 太陽光が注目されているが、孫正義氏の言う太陽光発電は全電力の0.3%にしかならない。しかも数々のリスクが伴うことがすでに分かっているし、儲かるのは孫氏と中国だけとの説もある。

 未曽有の地震とそれに続く津波によって、確かに原発は壊れた。しかし、この試練を乗り越えて、新しい発想の元、安全な原発が開発されることは決して不可能なことではない。それが人類の英知であり、人類の進歩ではないか。
 大震災は、あまりに悲惨であった。今も苦しむ人たちが大勢いる。この人たちを救い、一刻も早く再建させるのは国の責任であることは言うまでもない。
 しかし、このことで原発を前向きに考えたり、語ることさえタブーになっているのは全くおかしいと私には思えてならないのだ。

 お金持ちの坊ちゃん鳩山氏や、セレブな芸術家坂本氏は、正義を振り回し、マスコミを煽り立て、一般庶民に近づこうとするが、所詮、違う世界に住む人なのだ。
 正義を弄ぶだけで、そこに命がけの真剣さなどは感じられない。まだ当分は、脱原発の胡散臭い連中の暗躍が続くであろうが、もう、ここいらで、彼らに振り回されることはよそう。
 多くの人にそう言いたいと私は思っている。

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