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スカイツリーは法隆寺五重の塔を超えたか

フランス人のジャーナリストが、東京のスカイツリーを東京衰退のシンボルだと酷評しています。高さを競いあっているのは今や途上国だけであって、しかも、「平ら」な東京の下町の景観を損ねるもので、似つかわしくないと。

スカイツリーは東京衰退のシンボルだ (ニューズウィーク日本版)

いやスカイツリーは、池田信夫さんがブログに書かれた次の記事を読めば、壮大なムダの象徴、電波利権温存の象徴としての姿が浮き上げってきます。
今のBSチャンネルはSDTVだが、チャンネルは余っているので3チャンネル取ってHDTVにすれば、地デジとまったく同じ放送が全国100%にできる。というか、10年前にできていたのだ。

これについては郵政省(当時)でも議論があり、省内にも「衛星でやれば200億円ですむデジタル化を1兆円以上かけて地上波でやるのはリスクが大きい」という反対論があった。しかし衛星によって「炭焼き小屋」になることを恐れる地方民放の反対で、1万局以上の中継局をすべて建て直す壮大な浪費プロジェクトが決まったのだ。

池田信夫 blog : 地デジという壮大な無駄づかい - ライブドアブログ :

しかし、文化というのはもともとムダなものかもしれません。新しいものが好きだ、出来上がっていくのが面白いという素直な気持ちを否定するつもりはありません。では、スカイツリーはそれだけのムダな費用をかけて、日本が誇るべき文化、あるいは観光のシンボルとしての価値があるのでしょうか。

木造塔として世界最古の法隆寺の五重の塔も、戦乱で乱れた国家は人びとの和の心でしか救えない、そのためには仏教を教えを浸透させたいという願いから建てられたもので、象徴でしかなく、ムダといえばムダだったのかもしれません。しかし、そこに凝縮されている技術、また美と比べて、スカイツリーはどうかです。

スカイツリーは高さは東京タワーを超えたとしても、1300年以上も前に建立された法隆寺の五重の塔を、文化として、いやテクノロジーとしても超えたのかという視点で眺め返してみると、スカイツリーの持つ価値は疑わしくなってきます。人びとの興味もいつまで続くかは怪しいものです。

残る期待は若いライティングアートのアーティストが起用されたようで、光で演出するための巨大な装置としての価値でしょうか。それこそ現代の婆娑羅精神かもしれません。

やがて日本が沈没する、そのための墓碑を建てたという壮大なブラックジョークとして見れば、観光価値はあるかもしれないとは思いますが。

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