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田原総一朗氏「憲法議論、大いにすべし!」

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石原都知事。(撮影:野原誠治)
3日、65回目の憲法記念日を迎えた。自民党の改憲案、首相公選制、女性宮家問題など、憲法改正論議について、ジャーナリストの田原総一朗氏に話を聞いた。【4月21日取材:BLOGOS編集部 田野幸伸、大谷広太】

「石原慎太郎の爆弾が炸裂した」

ー昭和の日、憲法記念日が近づいています。自民党が検討中の憲法改正案では、自衛隊を「自衛軍」に、といった話がでてきていますね。

田原総一朗氏(以下、田原氏):今、面白いのは、石原慎太郎の「尖閣諸島を東京都が買いたい」というワシントンでの発言だと思います。

尖閣諸島は、実は埼玉県に住んでいる個人の持ち物なんだね。その持ち主と交渉が済んでいると。これは憲法問題と実は深く絡んでいます。石原慎太郎は、日本政府の外交のだらしなさに怒っているんだ。尖閣諸島の衝突事件では中国船の船長を処分なしで釈放したし、竹島も韓国がすでに自分の領土だと言っている。北方領土でも、ロシアが全く我が物顔に振舞っている。それなのに、自衛隊も日本の政府もただ指をくわえて見ているだけ。交渉はどうなっているんだという、日本の外交・安全保障に対する石原慎太郎の憤り怒り、これが満ち溢れている。だから今回の石原発言は、ワシントンから日本に向けて投じた爆弾だと思います。

そして彼は、その爆弾が出来るだけ大きく炸裂してほしいと思っている。日本中が大騒ぎになることをむしろ期待している。ただちに各新聞が非難した。朝日新聞は社説で「無責任」だと非難しましたね。毎日、東京、日経新聞も、筋違いだと言った。

これは国家の問題なのだから国が買うべきであって、地方自治体である東京都が、しかも都民の税金で買うとは、全く筋違いではないのか?と。さらに日中関係が微妙な状況にある。こんなことをやると中国をいたずらに刺激するから、日本の外交にとっては明らかにマイナスである。悪影響を及ぼす、だからやるべきでない、と。

「指を加えて見ているのが正常な外交なのか」という問題はあるが、筋違いという意見というのは当たっているかもしれない。現に藤村官房長官が石原発言を受けて「国家がこれを購入する可能性は十分にある」という発言をした。

だけどここで指摘したい。
周知のことだったにもかかわらず、政府はなぜ今まで買うという姿勢を示さなかったのか。69歳の埼玉に住んでいる人物は売りたいと思って国と交渉したんだけれども、国が了承しなかったと言っている。無責任というならこれこそ無責任なのではないか。「筋違い」という新聞にも聞きたい。国が買わないと言っていたこと、今まで買わなかったことをなぜ追及しないのか。そういう意味では、石原発言が彼の思う通りに炸裂したと思います。

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