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梅毒急増は中国人観光客の「風俗爆買い」が一因 プレイの後は病院で検査を

BLOGOS編集部

複雑化する社会課題を解決する具体策を探るための議論の場として開かれた「日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2018」。

その中で9月8日に行われた、タレントで元AV女優の麻美ゆま氏、産婦人科医の宋美玄(そんみひょん)氏、泌尿器科専門医の福元和彦氏、株式会社TENGAヘルスケア取締役の佐藤雅信氏、国際基督教大学・公共政策専攻の福田和子氏による「私たちは性のはなしを知らない」を取材した。2時間にわたるステージを数回に分けてレポートする。

カジュアルに受けたい性病検査

佐藤雅信氏(左)、福元和彦氏(右)

福元:性感染症は結構たくさんあるんですけれども、皆さんはご存じでしょうか。これがガイドラインに載っている性感染症と呼ばれるものです。

BLOGOS編集部

うちのクリニックでもやっているんですけれども、ブライダルチェックという検査があります。ブライダルといっても別に結婚のときにだけやるというわけではなくて、何か自分で、ちょっと風俗に行ってしまったとかはあると思うんですね。

よく僕が聞くのは、先輩に飲み会の後に連れていかれたので検査したいと。「本当かよ」と言うんですけれども(笑)。ちょっとおいたしました、みたいなときに一応全部チェックしましょうという感じでどんどん検査していけば別にいいのではないかと。

淋病とクラミジアは患者さんが毎日のようにいらっしゃいますけれども、一番大事なのは、治ったかどうかのチェックをしっかりするということです。

抗菌薬が効かない、耐性菌を持ったものが増えていますので、1回の治療で終わらせずしっかり治ったかどうかのチェックをして、セックスしても大丈夫ということを判断してから、皆さん、やっていただければと思います。

梅毒の急増は中国のお金持ちが原因?

BLOGOS編集部

最近はニュースでも取り上げられますが、梅毒が本当にどれだけ増えているかというグラフになります。日本人の感染者がどんどん増えているということなのですが、もともとは海外からの渡航者が増えたことが原因だといわれております。

これは何かと言うと、中国のお金を持った方々が風俗をビルごと買い占めて、すすきの(札幌)とか、中洲(福岡)とか、吉原(東京)もそうかもしれませんが、そういうところで大変悪いことをする。中国は梅毒が流行っているんです。そういうことで、どんどん感染者が広がっているという現状があります。

症状が出にくいということがあるんです。発疹が出ても、発疹は何もしなくても治ってしまう。だから、気付かないうちにパートナーにうつしてしまう。そういうこともよくあります。

なので、風俗というのはこういうリスクもあるということを知りながら、そして、しっかりと検査しないといけないということを知りながら。風俗を利用するなとは言わないです。あるのでしょうがないと思います。ただ、そういうリスクはしっかりと知らないといけないということです。

昔はもっと梅毒患者がいた

ただ、梅毒が増えている、増えているといいますが、その下のグラフ、以前はかなりの方がなっていたわけです。何十万人という方が日本でなっていたわけです。これが撲滅宣言するまでになったけれども、今、確かに増えてきているというレベルですので、もちろんちゃんと気を付けたほうがいいんですけれども、昔からのグラフでいうと微々たるものだよと、あまりあおりすぎるのもちょっと駄目かと思います。ただ、しっかりと検査することはいいと思います。

宋 :(梅毒は)とにかく増えています。でも、梅毒は医者も疑わないのではないですか?

宋美玄氏(左)、麻美ゆま氏(右)

福元:そうです。僕らもそうなのですけれども、梅毒を実際に見たことがない医者が多いんです。

宋 :教科書で見るけれども、バイシリン(梅毒の治療薬)とか生で見たことない。でも、絶対に疑わないと診断されないから、実際はこれより多いかもしれない。

福元:梅毒というものは、僕ら医者は発見したらすぐ全例、保健所に登録することになっているんです。だから、全例だと思いたいんですけれども、報告してないお医者さんもたくさんいると思います。

宋 :されていない可能性もありますか?

福元:あると思います。

宋 :妊婦さんが梅毒を持っていると、赤ちゃんが先天梅毒という病気になる可能性があって、昔は結構多かったんです。今は風疹とかも流行っているけれども、そういう赤ちゃんが産まれてきたりする可能性もあると思うので、性感染症を調べるときは自費診療になってしまっても、調べたほうがいい病気の一つではないかと。

麻美:私、この間初めて知ったんですけれども、その性感染症の検査を保健所で匿名・無料で受けられるんですね。制度が身近に割とあるのに、検査をする場所があることを知らないとか、そういうのもあるのかなとすごく思いました。

福田:場所によってどんな種類の検査が無料でできるかとかは結構違うんですけれども、場所によっては、梅毒やクラミジアとかもチェックできるところもあるので、今ちょっと「お?」と思った方は行っていただけるといいのかと思います。

福田和子氏

宋 :無料でできる検査といえば、HIVはどこでもできると思うんですけれども、HIVを調べましょうかというと、もう不治の病のイメージが強すぎて、「知ってもどうせ治らないんでしょう。だから、知るのが怖いんです」みたいな感じで言われるんですけれども、今やHIVは完全に治癒というわけではなくても、後天性免疫不全症候群の発症をずっと抑えながら、天寿を全うできるという時代なので、絶対にかかってたら分かったほうがいいんですよ。なので、「知ってもしょうがないし」とか言わずに調べてほしいですよね。

福元:どんどん調べてほしいと思います。

福田:アダルトビデオの現場とかでも、皆さん、ちゃんと性病のチェックとかはされるんですか?

BLOGOS編集部

麻美:定期的に検診には行くんですけれども、そこでもちろん性病の検査もそうですし、女性ですと超音波で調べたりとか、不具合がないか結構行ったりします。

割と今の若い子たちって検査に抵抗があって、特に女性はクリニックに行けないという声もあったりするんですけれども、早いうちからかかりつけ医だったり、行きやすいお医者さんを見つけるっていうのも発見につながるのではないかと個人的に思います。

BLOGOS編集部

宋 :風俗の話がさっき出ましたけれども、そういったところで働かれている女性の方を診察する機会が結構あるんですけれども、お店によって全然管理が違うんですよね。

麻美:怖い。

宋 :必ず毎月全員検査を受けに来させてくださるお店もあれば、全然そんなものがなかったり、お店が検査代を払わず、女性たちに負担させるところもあります。

あとは、仕事で性感染症にかかったのに、仕事に出られない治癒するまでの間の収入保障がないから、「見つかっても生活できないんです」みたいな人もいるので、その辺りをお店も考えてもらわないと。

リスクのない風俗はない

福元:そうですね。僕が男だからかもしれないですけれども、男性の患者さんから「どこの風俗が安全ですか?」ってよく聞かれるんですよ。「いや、どこも危ない」としか言えないです。そればっかりは裏で経営されている方もいらっしゃるので、僕はここが安全だとは言えないので。

福田:逆に、そういうお仕事とか何も関係なくて、自分はこういうのは関係ないと思っている女の子も、結構ハイリスクではないかと思うんですよね。何の意識もなく、知識もなく進んでいく。

BLOGOS編集部

宋 :症状がないから大丈夫ですみたいなことを言うけれども。

福田:クラミジアとかって8割ぐらいが女の子です。症状が出ないから。

宋 :クラミジアとかは無症状が多いし、それこそ長い間持ってたりしたら、女性は膣とおなかの中が子宮と卵管を通じてつながっているんで、不妊の原因になったりすることもあります。
[ PR企画 / 日本財団 ]

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