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東京都「人権条例」が可決成立。議決に加わらず、退席(棄権)を選択しました

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こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

本日は都議会最終日。各会派からの最終討論が行われ、私も会派を代表して討論に立ちました。


その後の議決の山場は、やはりもっとも注目度の高い「人権条例(東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の実現を目指す条例」。

過去記事:
全文が明らかにされた「LGBT条例」に浮かぶ多くの論点・懸念点。議論の時間は十分に確保できるのか?

https://otokitashun.com/blog/daily/18818/

結局、代表・一般質問や委員会質疑を通じても上記で述べた疑問点はほとんど解消されることはなく、採決態度をどうするか最後の最後まで悩みました。

総務委員会では継続審議を求める動議が自民党から提出され、我々も「継続」がもっとも適切であると考えていました。

もしくは、立憲民主・民主クラブが提出した「表現の自由に配慮する」「明確な基準を定める」ことを求めた付帯決議案は妥当なものであり、この付帯決議が付けば賛成もありえました。

(総務委員会に提出された付帯決議案)

しかしながら、総務委員会では継続審議・付帯決議ともに否決されたため、委員会に席がなかった我々が本会議場で示すことができる議決態度は、賛成・反対のどちらかしかありません。

とりわけ国に法令がなく、東京2020大会を控えた東京都が性の多様性(LGBT)についての独自条例を制定する意義は大きいと思います。

一方で、先述のブログで指摘した通り、本条例案が抱える「表現の自由」侵害の恐れは、これもまた看過できないレベルで大きいものです。

LGBT政策と表現の自由、どちらも私が重点政策として取り組んできた分野です。本当に最終最後まで判断に迷い、最終的には「棄権」という選択を取りました。

「議決するのが議員の仕事なのに、職責からの逃亡だ」
「結局、どちらにも良い顔をしているだけではないか!」

というご批判はあると思いますし、それらは真摯に正面から受け止めなければならないと思っています。これまで私は「決める」となれば賛成・反対のどちらかを選択してきましたし、私自身が都議会で「棄権」を選択する日が来るとは思ってもいませんでした。

それくらい、本条例案はその意義と懸念が拮抗したものであり、それに比してあまりにも審議時間が短いものだった。その点をご理解いただきたい、と言うことはできませんが、ぜひこの場でお伝えさせていただきたいと思います。

詳細な理由については最下部に掲載する討論の当該部分、および幹事長談話などもご一読いただけますと幸いです。

(退席する音喜多、上田の両都議)

当事者団体・個人の多くが歓迎した、歴史的な条例制定の際に賛成できなかったことは、個人の感情としても非常に残念な思いです。

しかしながら、性的マイノリティの差別解消のために取り組んでいく姿勢は変わりなく、討論終盤でも「根源的な差別解消に臨むのであれば、都独自のパートナーシップ制度導入を急ぐべき」との意見を表明させていただきました。

私たち少数会派の議決態度は、残念ながら結果を左右するものではありません。

しかし、議会制民主主義における議決は、「とりあえずの結論」を出すものに過ぎません。一定期間の後、過去の決定を再び見直すことができるのが民主主義です。

また、民主主義の冥利は多数による決定ではなく、少数意見の留保にこそあります。我々がここで表明した意見と態度は、必ずや、将来の議論に資するものになると、私は信じます。

今後も何者にも囚われない立場から徹底した情報公開・情報交換に務め、声なき都民・組織なき都民の声を議会に届け、改革の灯火を決して絶やさぬことを誓い、精進していきたいと思います。

それでは、また明日。

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