ドル円が80円台に戻しているのに、何故か喜びの声が小さい気がしませんか?
もちろん消費者にしてみれば、円安より円高の方が海外のブランド品なども安く買え‥ということで、円安には魅力を感じないでしょう。
一方、あれだけ円高を何とかしてほしいと言っていた日本の輸出企業!
1円円高になれば、○○億円の損失になると騒いでいた輸出企業!
何故、円安局面では、1円円安になれば○○億円の得になると世間に公表しないのか?
おかしいとは思いませんか?
実は、それには訳があるのです。儲けたことなど他人言うものはいない? それも少しはあるかもしれませんが‥
というのも、先日私が書いた通り、日本の輸出企業は投機をしているからなのです。もちろん、投機といっても、ヘッジファンドなどの投機とはわけが違い、飽くまでも自己防衛のためのものであるのですが、ドル円が将来どうなるかということに賭けたことには間違いがないのです。
あれほど円安を望んでいた日本の輸出企業が、いざ円安になっても喜ばないのは何故か?
それは、円安を望むと言いながら、その一方で、彼らは円高に賭けていたからなのです。つまり、近い将来もっと円高になっても利益が確保できるようにと、為替の先物予約をしていたりオプション取引をしていたということなのです。
では、そうやって円高を予想していた輸出企業にとっては、今回のように円安が進めば彼らの利益はどうなるのか?
つまり、為替の先物予約などをしなければ、もっと利益を計上できたものを、実際には先物予約のせいで高い円を購入せざるを得ない羽目になっているのです。
ということで、もし、為替リスクに対して何の対策も講じていない企業があったとしたら、そのような企業は今回の円安で大変な利益を得ることができるのですが、円高に備えていた企業にとっては、円安による利益をみすみす失う羽目になっているのです。
まあ、そういうこともあり、輸出企業は、今回の円安について余り多くを語りたがらないのでしょう。
でも、3月末決算の企業にとっては、まだまだ時間があるのです。今後為替がまた、円高に振れることにでもなれば、ああやっぱり為替予約をしていてよかったということもあり得るのです。
いずれにしても、日本の輸出企業も投機をしているのです。
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